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第四世代
彗編 ソフトとしてのAIが動く汎用ハード
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実は、<純朋群製AI>については、本当の意味でのそれになるには、まだいくつかの段階がある。
それというのも、今の地球人社会で言われる<AI>というのは、そもそもそれ専用に作られたハードを指すものになってるんだ。AIと呼ばれるものが作られた当初はあくまでソフトだったそうだが、より確実にその性能を引き出すための専用ハードが作られるようになり、結果としてやがてハードの方を指すという形になった。
しかし、地球人社会で作られる<AI専用ハード>というものには厳格な縛りがあって、ハードが成立している段階でもうすでに、
『人間とは何か?』
という点について組み込まれているというのもその一つだ。それをソフトの面で何重にも補足している形だ。AIそのものが勝手な解釈を加えないようにするための安全対策でもある。
で、<AI専用ハード>を作ろうとすると、コーネリアス号のAIが制御している工作室では、もうその時点で朋群人を人間としては認めることができないものになってしまう。それしか作れないんだよ。
なので、まずは<ソフトとしてのAI>と、それを動かすための<汎用ハード>が必要だった。今回作ったのはあくまで、
<ソフトとしてのAIが動く汎用ハード>
なんだ。実はこのサイズになったのはその所為でもある。専用ハードであれば余計な機能を省けることでサイズも搾れるんだけどな。まあ、精々数パーセントではありつつ。
Hiシリコンを用いたそれが作れれば、前にも言ったとおり、ホビットMk-Ⅱのボディにも搭載できるサイズも実現できるだろうが、それもまあ後々か。
とにかく今は、この汎用ハードでホビットMk-Ⅱを制御するAIのセットアップを行うのが先決だ。それにより問題点を洗い出し、AI自身に自らの最適化を図らせ、次の段階のAIを作らせる素地を構築していく。
そのための<最初のAI>を作るわけだ。
が、そうなると、地球人社会におけるフィクションで散々題材になった、
<AIによる反逆>
の可能性も出てきてしまうものの、その辺りについては、光莉号やコーネリアス号のAIおよびエレクシア達がカウンターとして機能してくれるだろうさ。
今の時点では性能差はそれこそ赤ん坊と大人以上って感じだからな。まったく何もできないまま制圧されるレベルだよ。
だからこそ今のうちに実現したいというのもある。エレクシア達がちゃんと稼働できている今のうちにな。
で、きちんと、
『朋群人は人間である』
という認識と、
『AIやロボットは人間の道具である』
という認識が確実に成立している次のAIの実現を目指すんだ。
それというのも、今の地球人社会で言われる<AI>というのは、そもそもそれ専用に作られたハードを指すものになってるんだ。AIと呼ばれるものが作られた当初はあくまでソフトだったそうだが、より確実にその性能を引き出すための専用ハードが作られるようになり、結果としてやがてハードの方を指すという形になった。
しかし、地球人社会で作られる<AI専用ハード>というものには厳格な縛りがあって、ハードが成立している段階でもうすでに、
『人間とは何か?』
という点について組み込まれているというのもその一つだ。それをソフトの面で何重にも補足している形だ。AIそのものが勝手な解釈を加えないようにするための安全対策でもある。
で、<AI専用ハード>を作ろうとすると、コーネリアス号のAIが制御している工作室では、もうその時点で朋群人を人間としては認めることができないものになってしまう。それしか作れないんだよ。
なので、まずは<ソフトとしてのAI>と、それを動かすための<汎用ハード>が必要だった。今回作ったのはあくまで、
<ソフトとしてのAIが動く汎用ハード>
なんだ。実はこのサイズになったのはその所為でもある。専用ハードであれば余計な機能を省けることでサイズも搾れるんだけどな。まあ、精々数パーセントではありつつ。
Hiシリコンを用いたそれが作れれば、前にも言ったとおり、ホビットMk-Ⅱのボディにも搭載できるサイズも実現できるだろうが、それもまあ後々か。
とにかく今は、この汎用ハードでホビットMk-Ⅱを制御するAIのセットアップを行うのが先決だ。それにより問題点を洗い出し、AI自身に自らの最適化を図らせ、次の段階のAIを作らせる素地を構築していく。
そのための<最初のAI>を作るわけだ。
が、そうなると、地球人社会におけるフィクションで散々題材になった、
<AIによる反逆>
の可能性も出てきてしまうものの、その辺りについては、光莉号やコーネリアス号のAIおよびエレクシア達がカウンターとして機能してくれるだろうさ。
今の時点では性能差はそれこそ赤ん坊と大人以上って感じだからな。まったく何もできないまま制圧されるレベルだよ。
だからこそ今のうちに実現したいというのもある。エレクシア達がちゃんと稼働できている今のうちにな。
で、きちんと、
『朋群人は人間である』
という認識と、
『AIやロボットは人間の道具である』
という認識が確実に成立している次のAIの実現を目指すんだ。
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