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第四世代
光編 よくあること
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人間(地球人)はもう、野生の動物と同じ生き方はできない。それはとりもなおさず、
『野生の動物と同じ子育てはできない』
という意味でもある。だから、人間(地球人)は人間(地球人)なりの子育てをするしかないんだよ。そしてそれは、ここ<惑星朋群>でも同じ。
朋群人は地球人とはまた違っているから朋群人なりの子育てをしていくことになるだろう。しかし、地球人である俺と、透明である以外は肉体的に完全に地球人が再現されているシモーヌは、そんな俺達の形質を受け継いでいる錬慈については、地球人としての子育てをするしかない。そして俺は、それでいいと思ってるんだよ。
早ければ数日で首が座り、一ヶ月も経たないうちにハイハイを始め、数ヶ月でそれこそ走り回ったりもする<朋群人の子供>と同じ育て方はできないんだ。
ここから数ヶ月、満足な睡眠もとれず錬慈に振り回される生活が続く。
だが、それでいい。俺はそれを選択したんだ。そうなることが分かっていて、俺は錬慈に来てもらった。だったらそんな自分の選択に対して責任を負うのが<大人>ってもんだろう?
とは言え、いざとなればエレクシアもセシリアもいる、セーフティネットがしっかりした状態で挑むわけだから、気楽なものだけどな。
それでも、シモーヌが錬慈におっぱいをあげてくれて寝かしつけたと思ったら、一時間も経たずにまたぐずりだしてハッと目が覚めてオムツを外すとゆるゆるのウンチがべっとりとチンチンの周りにまでついていて、それをウェットティッシュで拭き取っていくのはなかなか厳しい。さりとて、光の時にはこれが割れ目の中にまで入り込んでいたりして気を遣ったが、そういう意味じゃまだ拭きやすいな。
ただし、光はそういう時期は短かった。数週間でウンチもしっかりしてきて拭きやすくなったし、半年もしないうちに自分でトイレもできるようになったんだ。念のためにオムツを穿かせていたりもしたが、それが気に入らないらしくて気付いたら脱いですっぽんぽんになってたりしたなあ。
その点、錬慈は、今の成長速度を見る限りじゃ、やっぱり地球人のそれと変わらないだろう。オムツが外れるのも、早くて一歳くらい。長ければ三歳くらいまでしておくことになりそうだ。
でもまあ、それも別に構わない。朋群人である光や灯と違ってても、そのこと自体が当然だ。
そんなことを思いつつお尻を拭き終えて新しいオムツを付けようとすると、
「うおっ!?」
かわいらしいものから噴水のようにおしっこが出始めたのを察して、咄嗟に新しいオムツで押さえた。せっかくの新しいオムツがこれで使用済みになってしまったが、よくあることさ。
『野生の動物と同じ子育てはできない』
という意味でもある。だから、人間(地球人)は人間(地球人)なりの子育てをするしかないんだよ。そしてそれは、ここ<惑星朋群>でも同じ。
朋群人は地球人とはまた違っているから朋群人なりの子育てをしていくことになるだろう。しかし、地球人である俺と、透明である以外は肉体的に完全に地球人が再現されているシモーヌは、そんな俺達の形質を受け継いでいる錬慈については、地球人としての子育てをするしかない。そして俺は、それでいいと思ってるんだよ。
早ければ数日で首が座り、一ヶ月も経たないうちにハイハイを始め、数ヶ月でそれこそ走り回ったりもする<朋群人の子供>と同じ育て方はできないんだ。
ここから数ヶ月、満足な睡眠もとれず錬慈に振り回される生活が続く。
だが、それでいい。俺はそれを選択したんだ。そうなることが分かっていて、俺は錬慈に来てもらった。だったらそんな自分の選択に対して責任を負うのが<大人>ってもんだろう?
とは言え、いざとなればエレクシアもセシリアもいる、セーフティネットがしっかりした状態で挑むわけだから、気楽なものだけどな。
それでも、シモーヌが錬慈におっぱいをあげてくれて寝かしつけたと思ったら、一時間も経たずにまたぐずりだしてハッと目が覚めてオムツを外すとゆるゆるのウンチがべっとりとチンチンの周りにまでついていて、それをウェットティッシュで拭き取っていくのはなかなか厳しい。さりとて、光の時にはこれが割れ目の中にまで入り込んでいたりして気を遣ったが、そういう意味じゃまだ拭きやすいな。
ただし、光はそういう時期は短かった。数週間でウンチもしっかりしてきて拭きやすくなったし、半年もしないうちに自分でトイレもできるようになったんだ。念のためにオムツを穿かせていたりもしたが、それが気に入らないらしくて気付いたら脱いですっぽんぽんになってたりしたなあ。
その点、錬慈は、今の成長速度を見る限りじゃ、やっぱり地球人のそれと変わらないだろう。オムツが外れるのも、早くて一歳くらい。長ければ三歳くらいまでしておくことになりそうだ。
でもまあ、それも別に構わない。朋群人である光や灯と違ってても、そのこと自体が当然だ。
そんなことを思いつつお尻を拭き終えて新しいオムツを付けようとすると、
「うおっ!?」
かわいらしいものから噴水のようにおしっこが出始めたのを察して、咄嗟に新しいオムツで押さえた。せっかくの新しいオムツがこれで使用済みになってしまったが、よくあることさ。
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