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第四世代
シモーヌ編 F-1、F-2
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新暦〇〇三六年六月二十日
さて、炭鉱脇の汎用工場についても十分な稼働率が確保できたことだし、ボーキサイト鉱床脇の汎用工場については<F-1(ファクトリー01)>、炭鉱脇の汎用工場については<F-2(ファクトリー02)>と今後は呼称するようにしよう。
どちらも現在、移動電源と輸送用ヘリの製造のために全力稼働中だ。同時に、ホビット製造工場の方も<H-1>と呼称することにしたのに加えて水泳部の製造にも対応できるようになり、こちらも全力稼働中である。
そしてF-1の方で、移動電源の二号車が完成。こちらはこのままF-1に電力を供給するための小型火力発電所として運用することにして、移動電源としての運用試験については三号車以降で改めて行うことにする。ちなみに二号車はバイオマス燃料を用いた方式の火力発電機だ。出力は最大二百五十キロワット。石炭を用いたそれに比べると若干出力は劣るが、排煙の処理装置は簡略化できるのがメリットだな。
何しろ煤が少ないし。
そして、輸送用ヘリや火力発電用の燃料として使うバイオマス燃料についても、コーネリアス号で作っていたのを、専用工場を建設してそちらで作ることに。
なお、太陽光発電パネルなども作れればいいのだが、今の時点で手に入る素材ではどう頑張っても発電効率が三十パーセント強程度にしかならないそうなので、実用性の点で難ありだから、積極的には作らない。試験的には作ってるんだけどな。
コーネリアス号に積まれていた仮設電源用の太陽光パネルの発電効率は八十パーセント以上。そこまでじゃなくてもせめて七十パーセント、最低でも六十パーセント強はいかないと、むしろ資源の無遣いになってしまうだろうし。
風力発電も考えたが、こちらも<バードストライク>や<強風による倒壊>などのリスクを考えるとやはり実用的とは言えず、見送る。ただし、水車による小規模水力発電については、百キロワット程度の発電が見込めるような場所については導入を検討していこうと思う。
これらについてレックスは、
「我々としてはもっと大規模に活用することを前提に計画が練っていたが、あくまで一度に多くの入植者を受け入れるためのものだったから、錬是の考えに従おう」
と言ってくれている。
確かに、本格的な入植を行うとなればこんなちまちましたことはしてられないとしても、俺達の<社会>の場合、四十年近くかかってやっと今の規模だからな。それに合わせて環境と折り合いを付けながら地道にやっていくさ。
さて、炭鉱脇の汎用工場についても十分な稼働率が確保できたことだし、ボーキサイト鉱床脇の汎用工場については<F-1(ファクトリー01)>、炭鉱脇の汎用工場については<F-2(ファクトリー02)>と今後は呼称するようにしよう。
どちらも現在、移動電源と輸送用ヘリの製造のために全力稼働中だ。同時に、ホビット製造工場の方も<H-1>と呼称することにしたのに加えて水泳部の製造にも対応できるようになり、こちらも全力稼働中である。
そしてF-1の方で、移動電源の二号車が完成。こちらはこのままF-1に電力を供給するための小型火力発電所として運用することにして、移動電源としての運用試験については三号車以降で改めて行うことにする。ちなみに二号車はバイオマス燃料を用いた方式の火力発電機だ。出力は最大二百五十キロワット。石炭を用いたそれに比べると若干出力は劣るが、排煙の処理装置は簡略化できるのがメリットだな。
何しろ煤が少ないし。
そして、輸送用ヘリや火力発電用の燃料として使うバイオマス燃料についても、コーネリアス号で作っていたのを、専用工場を建設してそちらで作ることに。
なお、太陽光発電パネルなども作れればいいのだが、今の時点で手に入る素材ではどう頑張っても発電効率が三十パーセント強程度にしかならないそうなので、実用性の点で難ありだから、積極的には作らない。試験的には作ってるんだけどな。
コーネリアス号に積まれていた仮設電源用の太陽光パネルの発電効率は八十パーセント以上。そこまでじゃなくてもせめて七十パーセント、最低でも六十パーセント強はいかないと、むしろ資源の無遣いになってしまうだろうし。
風力発電も考えたが、こちらも<バードストライク>や<強風による倒壊>などのリスクを考えるとやはり実用的とは言えず、見送る。ただし、水車による小規模水力発電については、百キロワット程度の発電が見込めるような場所については導入を検討していこうと思う。
これらについてレックスは、
「我々としてはもっと大規模に活用することを前提に計画が練っていたが、あくまで一度に多くの入植者を受け入れるためのものだったから、錬是の考えに従おう」
と言ってくれている。
確かに、本格的な入植を行うとなればこんなちまちましたことはしてられないとしても、俺達の<社会>の場合、四十年近くかかってやっと今の規模だからな。それに合わせて環境と折り合いを付けながら地道にやっていくさ。
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