未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

シモーヌ編 ばあちゃ

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新暦〇〇三六年六月十七日



こうしてアリニドラニ村のライフラインもほぼ完成し、斗真とうまはいよいよ鍛冶としての腕を磨き始めていた。

それを確かめつつ、俺はシモーヌの様子を窺う。

というのも、彼女は時折、

「ふう……」

って感じで溜め息を吐くようになったんだ。それも、本人は気付いてなさそうなくらいに小さく。そして同時に、寂しそうな表情もする。

すると、

「ばあちゃ、ばあちゃ」

声を上げながら彼女の膝に抱き付いてきたのは、萌花ほのかだった。あと二ヶ月半ほどで二歳になる萌花ほのかは、外見は五歳くらいにも見えながら、振る舞いはやっぱり二歳になるかならないかって感じだった。

身体能力的にも、もうすでに家の屋根までなら軽々と駆け上がることもできつつも、やっぱり服を着るのが嫌いで、いつもすっぽんぽんだった。だけど、母親のひかりも姉のまどかも兄のひなたも通った道なので、気にしない。本人が必要だと思えばそのうち着るようになってくれるだろう。

邪な目で見る人間がいればそれはまた事情が違うとしても、少なくとも今はそうじゃないしな。

そんな萌花ほのかを見ると、シモーヌは途端に笑顔になる。

「はあい、おばあちゃんですよ♡」

血は繋がってないが、ひかりにとっては<育ての母>というわけでもないが、ここでは<お祖父ちゃん>である俺のパートナーとして<お祖母ちゃん>的な存在だからな。そう呼ばれることには違和感はないし、シモーヌ本人も嫌がっていない。だいたい、彼女だってオリジナルのシモーヌの年齢をプラスすればもう孫どころか曾孫がいても何もおかしくない年齢だしな。

そうして、<お祖母ちゃん>に甘えて、萌花ほのかは眠そうにとろんとした表情になっていた。お昼寝の時間なんだ。萌花ほのかは実兄のひなたに比べるとよく寝る子だった。お昼寝の時間以外でも気付いたら寝てることがある。しかも夜もよく寝るので、一日で十二時間ほど寝てたりもする。

ただ、体には何も異常はなさそうなので、それが彼女の特徴なんだと思い、受け止めるようにしてる。まどかひなたも、無理に起こそうとしたりしないでそっとしておいてくれるしな。

ちなみに、まどかは満九歳になったところ。ひなたは七歳半だ。二人とも外見上はもうほぼ<大人>と言っていい。実際、パパニアンとしては十分に成体おとなと同等のことができる。たぶん、子供だって作れる。

しかし、<人間>としてみるとやはりまだまだあどけないところはある。

けれど、それでいて、

ひなた、寝るんだったらこっちでね」

まどかが、シモーヌの膝に抱き付いた状態でうとうとし始めた萌花ほのかを抱き上げて、タープの下のビーチチェアに寝かせてくれた。

その姿はもう<お姉ちゃん>と言うよりは<若い母親>にも見えなくなかったりするな。

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