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第四世代
玲編 斗真
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併せてアリニドラニ村では、現在、斗真が鍛冶職人としての修行の真っ最中だ。最初はただドラゼの真似をしてただけなのが、ここで暮らすうちに知能も発達したらしく、明らかに自分が何をしているのか分かってやっているのを感じる。
高炉で精製した鉄は、正直、そのままでは混ざりものが多く品質は決して良いとは言えない。だから鎚で叩いて余分な混ざりものを追い出し、質を調節して<鋼>とし、コーネリアス号に様々な物品の素材として届ける。
今はまだ<産業>と言えるほどのものではないものの、まったく何もなかったところからここまで来たと思えば、大したものだ。
そして斗真は、破片除けのバイザーとエプロンを身に着けて、手には耐熱耐火防刃グローブをはめ、<やっとこ>と<鎚>を使いこなし、真剣に作業を行っていた。変化に乏しい地味な作業だが、人間の文明には<鍛冶>は欠かせない仕事なんだ。それさえロボットにしてもらって人間の<鍛冶職人>は数えるほどになっていた地球人社会ではその実感もないとしても、ここではいずれとても重要な仕事になっていくだろうな。
で、次は、アカトキツユ村に画面を切り替える。
アカトキツユ村には、現在、<あんず>と<ますらお>とドーベルマンMPMそして新とレトが暮らしている。
村の開拓は地道に行われ、同時に、新種と思しき植物や昆虫や小動物についてはドローンを使ってこちらに送ってもらい、それをシモーヌが解析する。
その上で時々、実際に赴いて現状を確認したりもするけどな。
そんな中でも新とレトは、穏やかに過ごしてくれている。アカトキツユ村周辺は、あんずとますらおやドーベルマンMPMを警戒してある程度は距離を置きながらも、ボクサー竜やパルディアやマンティアンやアクシーズは普通に生息しており、危険はある。あるが、パパニアンが好物としている木の実や果実が生る木などは村のすぐ近くにも生えていて、そんなに密林の奥深くまで入っていく必要はない。
新とレトは、あんずとますらおが作った家の一つを寝床とし、夜はそこで寝ることにしている。そんな環境にレトもすっかり安心したらしく、落ち着いた様子を見せていた。俺達の集落に来た麗と同じだな。
今も、おとなしく新に毛繕いをしてもらい、安心しきった表情をしていた。また、そんなレトを見て、新も安らいだ様子だ。パパニアンとしては異様な暮らしをしている二人だが、それで別にいいと思う。
すべてのパパニアンがパパニアンらしく生きているかと言えば、実際にはそうじゃない。中には群れに馴染めず一人で生きてる個体も、少なからずいるしな。それもまた、自然の姿なんだ。
高炉で精製した鉄は、正直、そのままでは混ざりものが多く品質は決して良いとは言えない。だから鎚で叩いて余分な混ざりものを追い出し、質を調節して<鋼>とし、コーネリアス号に様々な物品の素材として届ける。
今はまだ<産業>と言えるほどのものではないものの、まったく何もなかったところからここまで来たと思えば、大したものだ。
そして斗真は、破片除けのバイザーとエプロンを身に着けて、手には耐熱耐火防刃グローブをはめ、<やっとこ>と<鎚>を使いこなし、真剣に作業を行っていた。変化に乏しい地味な作業だが、人間の文明には<鍛冶>は欠かせない仕事なんだ。それさえロボットにしてもらって人間の<鍛冶職人>は数えるほどになっていた地球人社会ではその実感もないとしても、ここではいずれとても重要な仕事になっていくだろうな。
で、次は、アカトキツユ村に画面を切り替える。
アカトキツユ村には、現在、<あんず>と<ますらお>とドーベルマンMPMそして新とレトが暮らしている。
村の開拓は地道に行われ、同時に、新種と思しき植物や昆虫や小動物についてはドローンを使ってこちらに送ってもらい、それをシモーヌが解析する。
その上で時々、実際に赴いて現状を確認したりもするけどな。
そんな中でも新とレトは、穏やかに過ごしてくれている。アカトキツユ村周辺は、あんずとますらおやドーベルマンMPMを警戒してある程度は距離を置きながらも、ボクサー竜やパルディアやマンティアンやアクシーズは普通に生息しており、危険はある。あるが、パパニアンが好物としている木の実や果実が生る木などは村のすぐ近くにも生えていて、そんなに密林の奥深くまで入っていく必要はない。
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