未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

玲編 臍が茶を沸かす

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『ルールに縛られない俺、カッコイー!』

とかやって他者を危険に曝しておきながらいざ実際に事故とかになってそれで罪を問われた時に、<ルール>に<法律>に守ってもらおうとするのは、あんまりにもカッコ悪くないか? 自分はルールや法律を蔑ろにしておいて、いざとなったらそのルールや法律に守ってもらおうってか?

これぞまさしく、

『臍が茶を沸かす』

ってヤツだな。野生の獣は、ルールや法律を守らない代わりに、ルールや法律に守ってもらおうともしないぞ? ということは、

<野生の獣にも劣る振る舞い>

じゃないのか? いいのか? それで。少なくとも俺は、自分ももちろん、子供達にもそんな振る舞いをさせようとは思わないな。

だから、普段からルールや法律を守るというのは、自分自身の<安全保障>なんだよ。自分が事故とか事件を起こさないことで自分自身の安寧や平穏を守るのもそうだし、万が一の際にはルールは法律に守ってもらうのを担保するのが目的なんだ。

『ルールや法律だから守らなきゃいけない』

じゃなく、

『社会の中で自分自身や自分の家族の安寧や平穏を守るためにわきまえる』

ってことなんだと、ルールや法律が存在しない世界に生きているからこそ実感できた。

正直、もし今、地球人社会から誰かがここに転がり込んできて、まあ仮にとはいえルールであり法律である俺の指示に従わず、家族や仲間を危険に曝すような真似をしたら、俺はそいつを守ってやろうという気にはなれないと思う。

子供ならまあ、理解するにも時間はかかりそうだから大目に見るとしても、それなりに地球人社会でルールや法律の下で暮らしてきた<いい歳をした大人>がわきまえないってんなら、そりゃもう、

『だったらお前一人で生きていけ!!』

とは思うだろうな。もっとも、俺がそう思ったとしても、エレクシア達ロボットとAIは、相手が<人間>なら見捨てたりはしないし、俺がそいつを見捨てるのを承諾はしないけど。

ロボットやAIは、<人間>と<人間以外>でしか区別はしない。対応を変えない。主人である俺に危害を加えようとするなら制圧もするものの、人間のようにその場の感情で切り捨てたりはしないんだ。

それが、現在の地球人社会の最大の、

<セーフティーネット>

ではある。

『どんな悪辣な奴でも見捨てない。だからこそ、無辜なる者が見捨てられることは決してない』

という意味でな。正直なところ、実際の地球人社会ではそれが完全に機能してるとは言い難い部分もないわけじゃないから<建前の類>になってるって一面もありつつ、それこそテロでも起こさない限りは、しっかりと守ってもらえるぞ。

『ルールや法律を守ってる限り』

はな。

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