未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

灯編 トイレ

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そもそも、

『理不尽な奴ばかりのこんな世界なんて滅んでしまえばいい』

と考えるような奴が、世界を社会を守ろうと意欲を見せてくれると思うか? むしろ逆に、

『こんな世界は滅んでしまえばいい!』

とか、

『こんな理不尽な社会は力尽くで変えてしまわないといけない!』

とか考える奴が出てきたりしないか? と言うか、実際に出てきてるよな? 別に『戦わなければ死ぬ』ってくらいに追い詰められてるような社会じゃなくて、福祉も充実してるような社会に生まれ育った奴がそんな形でテロに走る事例もあるよな?

だから、『理不尽な奴ばかりのこんな世界なんて滅んでしまえばいい』って考えるようなのを減らし、『自分にとっての大切な人が生きるこの世界を社会を守りたい』って考える人間が増えればそれだけリスクも減るだろう?

無論、それで<理想の世界>が出来上がるわけじゃない。そんな単純なものでもない。でも、リスクを減らせればそれだけ<事件>も減る。実際にそうやって犯罪発生率を下げてきた。そこまでやってもゼロにならないのは残念ではあるものの、効果はあるんだよ。

ケイン達にも<人間性>が備わっているのなら、理不尽に接しないのを心掛けるだけでリスクは減らせるはずなんだ。

実際、セシリアやビアンカを<敵>として認識してないからこそ、

『身を守るために攻撃してくる』

ってのが防げてるしな。セシリアやビアンカを敵と認識してたら、たとえ腹が減ってなくても当然のように攻撃してくる可能性が高くなる。ケイン達にしても自分の身を守るためにはそうするしかないし。

同じ人間同士で<敵認定>されることの不合理さは、少し考えれば分かることだ。

<人間の敵は人間>

じゃあ、いつまで経っても気が休まらないだろう?

周りの人間が敵ばかりに思えていたら、

『生まれてくるんじゃなかった』

と思えても無理もないだろう? わざわざこちらから敵になる必要はない。

なんてことを俺が考えてる中で、セシリアは、部屋の中に散らばったケイン達の<糞>の掃除を行ってくれていた。もっとも、その糞は、カプセル状の乾いた固いものだから、掃除もしやすくはある。

それぞれ、隠れ場所の外に糞を落とすようにしている。ケインはビーズクッションの陰から。イザベラはソファーの陰から。キャサリンは引き出しを少し開けて尻を少し出して、糞をする。

この辺りは地球人の赤ん坊が自分でトイレに行けないのと同じだと考えればいいだろう。もう少し成長していろいろ分かってくれば、トイレの場所を決めてそこにしてもらうようにすればいい。

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