未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
1,483 / 2,645
第三世代

灯編 専用の育児室

しおりを挟む
『自分と血が繋がっていない子を愛せるとかおかしい!!』

とか言うのもいるかもしれないが、それはただの<個人の主観>だ。すべての人間に当てはまるわけじゃない。

だいたい、『血が繋がってなきゃ愛せない』なら、なんで、結婚なんかするんだ? できるんだ? 相手は血の繋がってない赤の他人だぞ? それを愛せるなら、血の繋がってない子を愛することだってできて何が不思議だ?

それとも、

『夫婦は、セックスできる相手だから愛せる』

とでも言いたいんだろうか?

いや、俺だってシモーヌとはそういう形で今も愛し合っているし、ひかりじゅんほむらさい、ビアンカと久利生くりうだってそうだ。だから重要な要素の一つであることは否定しないが、それが全部なのか? 全員がそうだと思ってるのか?

『セックスできない相手は愛せない!』

と思うのはそりゃ個人の勝手だとしても、他人にまでそれを当てはめようとするのはやめてもらいたいもんだな。

てなわけで、久利生くりうが<アラニーズとしてのビアンカの子>を愛せるかどうかは久利生くりう自身の問題だから、別にいい。ダメならダメで対処は可能だ。そのためにモニカやテレジアがいるんだし、ドーベルマンMPMだっている。いざとなれば、ヒト蜘蛛アラクネがいる地域に放す選択肢だってある。

とにかくやってみるだけだ。

ただし、念のため、未来みらい黎明れいあの安全を優先し、専用の<育児室>を新たに建てることにした。

コーネリアス号に残されている<プレハブ>をやはり自動操縦のローバーで運搬。ハートマンとグレイとドーベルマンMPMらで一気に組み立てる。一時的な<隔離施設>という形になるので、内装についても最低限で済ます。二つのプレハブを連結させることで出入口は二重とし、それぞれにドーベルマンMPMを配置。子供が勝手に外に出ないように対処する。

『子供が可愛いかどうか』

というのと、

『安全を確保する』

ってのは別に考えなきゃいけない話だしな。

で、準備ができると、孵卵器を<専用の育児室>へと移し、そこでようやく一息が吐けた。

ちなみに今日の<素戔嗚すさのおの相手>については、ビアンカはタブレット越しに参加し、実際の相手はドーベルマンMPMらに任せた。素戔嗚すさのお自身ももうすっかり慣れていて、機嫌を損ねることもない。何日もこの状態が続けば不安にもなるだろうが、一日二日くらいならこれまでにも何度もあったしな。

さて、こうして準備万端整って、後は卵が孵るのを待つだけだ。何がどうなるかはなってみないと分からないものの、正直、興味はある。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

学園長からのお話です

ラララキヲ
ファンタジー
 学園長の声が学園に響く。 『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』  昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。  学園長の話はまだまだ続く…… ◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない) ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...