未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます（Ver.02）

第三世代

麗編 ロボット

新あらたが、麗うららのことでどっちの選択をしようとも、たぶん、人間（地球人）からはあれこれ言われるだろうな。

パートナーとして受け入れれば、やれ、

『ロリコン！』

だの、

『性的搾取！！』

だの言われそうだし、逆にパートナーに選ばなかったら、たぶん、凛りんにも飛び火して、

『新あらたは独身を貫いたのに他の雄になびいた淫売！！』

『新あらたが可哀想！！』

的なことが言われるだろうなってのはすごく感じる。

だが、何度も言うが、ここは地球じゃないし、新あらた達は人間（地球人）じゃない。あいつらにはあいつらの感覚があって感性があってそれに従って生きてる。そのことについて＜まったく別の種＞である地球人がとやかく言うのはお門違い以外の何物でもないはずなんだがなあ。

とは言え、地球人の生活圏とは完全に隔絶されたここじゃそれを心配する必要もないが。

だから、そうやって他人に対してむやみに攻撃的であることについても、それを正当なものという認識は生まれないようにしたいところだ。

『生きるために戦う』

のは大前提にしつつも、同時に、

『命に関わるような事態でない場合は、他人に攻撃性を向けることは控える』

ということで。

相手から攻撃的に接してこられると、やっぱりいい気はしないし、実際、そういう日常の中の些細なことで攻撃的になって事件にまで至るというのはあるもんな。

今は、ヤバい事態に至りそうだってなるとメイトギアをはじめとしたロボットが身を挺して間に入ってくれるから取り返しのつかないことにまではならないというのはあるものの、ロボットがそこまで発展していなかった時代には、そのまま殺人事件になった、なんてことも珍しくなかったと聞く。

ロボットは壊れても修理もできるし、最悪、ボディを交換すれば済むわけで。アリスやドライツェンやドーベルマンMPMには、そういう役割もある。人間なら恐怖を覚えて体が竦んでしまうような場面でも躊躇せずに介入できるのがロボットの強みだ。

これは、＜感情＞を再現されているとされるメイフェアも同じ。人間のように、

『恐怖で体が動かない』

なんてことはない。自分が傷付くことも厭わず人間を守るために動く。

たとえ攻撃者が自分の＜主人＞であっても、

『主人を＜犯罪加害者＞にしないことこそが主人を守るための行動である』

として、対処するんだ。

ロボットは人間にとってあくまで＜道具＞に過ぎないが、それでも本当に頭が下がるよ。

アリスやドライツェンやドーベルマンMPMも、そうなっていってくれると嬉しい。生み出した甲斐があったというものだ。