未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます（Ver.02）

第三世代

麗編 パパニアンの常識

夕方。順じゅんが和まどか達と一緒に帰ってきた。

「お～！　おかえり！」

「ああり、おあえり」

たまたま里帰りしてた灯あかりに出迎えられて、順じゅんも嬉しそうに答えた。

「灯あかりお姉ちゃん♡」

「おねえちゃん、おかえり！」

和まどかと陽ひなたはそれこそ大喜びで灯あかりに抱き付く。

「あはは～！　また大きくなったな、二人とも♡」

確かに。地球人よりも成長が早い分、一ヶ月見てないだけで明らかに印象が変わる時期だからな。

そこに、

「夕食の用意ができましたよ」

セシリアが声を掛ける。

「は～い♡」

灯あかりと和まどかと陽ひなたが声を揃えて応えた。

順じゅんは、夜の密林をウロウロするような真似はしないので、確実に日が暮れる前に帰ってきてくれるのがありがたい。昼行性で夜目はそれほど利かないパパニアンだからこそその辺りはシビアなんだ。人間（地球人）のように『まあ大丈夫だろ』的に油断しない。

自分が不得意な状況で活動するような愚かな真似はしないってことだな。

そういう部分も順じゅんはしっかりと和まどか達に教えてくれる。

だから、立派な＜先生＞なんだよ。順じゅんは。

実を言うと、新あらたは、凛りんとイチャイチャしてばっかりでその辺りを疎かにしてきたからか、パパニアンとしては＜世間知らず＞なんだ。食料を自分で調達するくらいは問題なくできるものの、＜パパニアンとしての常識＞をわきまえてない部分がある。

敢えて口出しせず本人に任せてきた俺の所為もあるからそれを責めるつもりは毛頭ないものの、順じゅんがその辺りを補ってくれてるのは、正直、助かってるよ。