1,079 / 2,554
第三世代
メイガス編 有意義なデータ
しおりを挟む
新暦〇〇三三年十月五日。
正直、<メイガスの身の回りの世話>については、こちらでするべきことはほとんどない。服を着ないから洗濯の必要がないし、食事は池にいる魚を自分で捕まえてそのまま食べることを本人も望んでるしで、後は、いつもドーベルマンDK-aが行ってる<池の清掃>を普段通りにやるくらいだよな。
それについても、彼女自身は、池に引き込んでいる川の下流側にいって<用足し>をしてるし、ラケシスが漏らす分には気にならないらしい。
この辺りも、完全に、肉体からもたらされる<クロコディアとしての感覚>が優位に立っているようだ。
そうでないと、クロコディアが生きている環境自体、人間(地球人)からすれば細菌うようよの不潔極まりないそれだろうから、さすがに慣れる以前に耐えられなくなる可能性もあるだろう。
肉体の側のそういう感覚に影響されて、<人格>や<性格>にも変化はあって当然だろうな。
メンタリティそのものがクロコディア側に大きく振れたとしても何の不思議もないと思う。
そういう部分も、俺はそのまま受け止める。そもそも、異を唱える意味がない。いくら人間(地球人)がベースになっているとはいえ、肉体そのものがまるで違っている<違う種族>なんだから。
完全に『住み分ける』しかないくらいに相容れないものかどうかの確認も、今、行ってるところだ。
そこまで相容れないのであれば無理せず住み分けを行う。
そんなわけで、アリゼドラゼ村とアリニドラニ村および、ドーベルマンMPMによって展開されている<ダミーの集落>の状況も改めて確認する。
いずれも実に順調だ。
アリゼドラゼ村とアリニドラニ村では、初期に建てた<住居>が傷み始めそろそろ更新の時期に入ってきているようだ。ベースに使ったプレハブについてはまだまだ問題ないものの、内装や外装に使った木材などは、そもそも建材用に厳選されたものじゃなく、開墾時に伐採したのを、難燃加工どころかまともに乾燥さえさせずにそのまま使ってるからな。湿度の変化や経年劣化で歪みも酷い。
最初は、『無駄になるから』と建てない予定だった住居についても、アリスシリーズとドライツェンシリーズの性能テストと、ここで用意した建材の耐久性などについての検証も目的に、敢えて建ててもらったが、有意義なデータが得られて俺としても満足してる。正直、この辺りに生えている木は必ずしも建材に適してるとは言い難いものの、一応、加工してから乾燥のために保存してっていうのを始めてるんだ。
アリゼ、ドラゼ、アリニ、ドラニ、ドーベルマンMPMらには感謝感謝だよ。
ちなみに、アリゼドラゼ村の凌と鈴良とマッハ、アリニドラニ村の斗真も、それぞれ元気だぞ。
正直、<メイガスの身の回りの世話>については、こちらでするべきことはほとんどない。服を着ないから洗濯の必要がないし、食事は池にいる魚を自分で捕まえてそのまま食べることを本人も望んでるしで、後は、いつもドーベルマンDK-aが行ってる<池の清掃>を普段通りにやるくらいだよな。
それについても、彼女自身は、池に引き込んでいる川の下流側にいって<用足し>をしてるし、ラケシスが漏らす分には気にならないらしい。
この辺りも、完全に、肉体からもたらされる<クロコディアとしての感覚>が優位に立っているようだ。
そうでないと、クロコディアが生きている環境自体、人間(地球人)からすれば細菌うようよの不潔極まりないそれだろうから、さすがに慣れる以前に耐えられなくなる可能性もあるだろう。
肉体の側のそういう感覚に影響されて、<人格>や<性格>にも変化はあって当然だろうな。
メンタリティそのものがクロコディア側に大きく振れたとしても何の不思議もないと思う。
そういう部分も、俺はそのまま受け止める。そもそも、異を唱える意味がない。いくら人間(地球人)がベースになっているとはいえ、肉体そのものがまるで違っている<違う種族>なんだから。
完全に『住み分ける』しかないくらいに相容れないものかどうかの確認も、今、行ってるところだ。
そこまで相容れないのであれば無理せず住み分けを行う。
そんなわけで、アリゼドラゼ村とアリニドラニ村および、ドーベルマンMPMによって展開されている<ダミーの集落>の状況も改めて確認する。
いずれも実に順調だ。
アリゼドラゼ村とアリニドラニ村では、初期に建てた<住居>が傷み始めそろそろ更新の時期に入ってきているようだ。ベースに使ったプレハブについてはまだまだ問題ないものの、内装や外装に使った木材などは、そもそも建材用に厳選されたものじゃなく、開墾時に伐採したのを、難燃加工どころかまともに乾燥さえさせずにそのまま使ってるからな。湿度の変化や経年劣化で歪みも酷い。
最初は、『無駄になるから』と建てない予定だった住居についても、アリスシリーズとドライツェンシリーズの性能テストと、ここで用意した建材の耐久性などについての検証も目的に、敢えて建ててもらったが、有意義なデータが得られて俺としても満足してる。正直、この辺りに生えている木は必ずしも建材に適してるとは言い難いものの、一応、加工してから乾燥のために保存してっていうのを始めてるんだ。
アリゼ、ドラゼ、アリニ、ドラニ、ドーベルマンMPMらには感謝感謝だよ。
ちなみに、アリゼドラゼ村の凌と鈴良とマッハ、アリニドラニ村の斗真も、それぞれ元気だぞ。
0
お気に入りに追加
174
あなたにおすすめの小説
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。
ねんごろ
恋愛
主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。
その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……
毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。
※他サイトで連載していた作品です
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる