上 下
192 / 2,554
シモーヌ

再度考察(いろいろ気になることはある)

しおりを挟む
まあ、シモーヌもあくまで学者気質なだけであってクリエイターとかその辺じゃないからネーミングセンスそのものはあれでも、少なくとも俺が思い付いたものよりは何となく学術的っぽいかなと思わなくもないから、今後はシモーヌが考えたもので呼ぶようにした。

ボノボ人間パパニアンカマキリ人間マンティアンライオン人間レオンタカ人間アクシーズワニ人間クロコディアヒョウ人間パルディアって感じで。

ちなみにクモ人間は、伝説上の生き物にあやかって<アラクネ>と呼称する。あと、ここのクモ人間(とこれまで俺が呼んでた生き物)には基本的に知性と呼べるものが見いだせない上に人間の体の部分はあくまで<飾り>のようなので、そもそも<クモ人間>という呼び方が不適切では?と俺自身思ってたりもした。どちらかと言えば<ヒト蜘蛛ぐも>って感じだよな。だからカテゴリー自体が別になる気がする。グンタイ竜グンタイの女王もこれに属する感じか。

それにしても、じんカマキリ人間マンティアンは人間寄りのある程度の知性や感性も持ち合わせてるのに対して、クモ人間、いや、ヒト蜘蛛ぐもはなんでああなってしまったんだろうな。

その辺は遺伝子的に見ると明らかなのか。完全に人間寄りの遺伝子を持つカマキリ人間マンティアンに比べてもヒト蜘蛛アラクネは昆虫の遺伝子の割合がすごく高い。だから見た目の印象がいくらクモっぽくても正確にはクモじゃない(遺伝子的にはハチに近いようだ)。ついでに言うと、オオカミ竜オオカミの遺伝子も混じってることが分かってる。それが、昆虫的な外骨格と、あの巨大な体を支える内骨格を同時に持ち、かつ比類なき凶暴さを兼ね備えることになった理由だろう。

そういう訳で、今のところは見付かってないだけで、カマキリ人間マンティアンに近い、それこそ<クモ人間>と呼ぶべき種が存在してる可能性はある。なので、そちらの方は<アラニーズ>と呼称することにした。

他にも、調査の範囲を広げればさらに多くの種族が見付かるかもしれない。ローバーで移動できる範囲はどうしてもせいぜい百キロ単位だからあれだが、コーネリアス号に残されていた携帯用ソーラーパネルを利用したドローンやプローブを工作室で作り、調査に放つというアイデアもあったりもする。実際、メイフェアが試作品も作ってくれてる。今のところは信頼性が十分じゃなくて、テストを重ねて問題点を洗い出し、改良を加えてそれなりものものにしていこうとは考えている。

その辺りは、シモーヌが乗り気になっているようだ。研究者としての好奇心が強く揺さぶられるんだろう。

ところで、ここに元々生息していたらしい恐竜的な特徴を持つ動物については、<○○竜>という呼び方をシモーヌも気に入ったらしく、基本的にはそのままでいくことになった。割とアバウトだな。もっとも、そんなにきっちりと体系化する必要もないからそれでいいんだろうけどな。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について

ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに…… しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。 NTRは始まりでしか、なかったのだ……

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。

ねんごろ
恋愛
 主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。  その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……  毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。 ※他サイトで連載していた作品です

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

冤罪を掛けられて大切な家族から見捨てられた

ああああ
恋愛
優は大切にしていた妹の友達に冤罪を掛けられてしまう。 そして冤罪が判明して戻ってきたが

処理中です...