神河内沙奈の人生

京衛武百十

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裂かれる体

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藍繪汐治らんかいせきじは、風呂で山下沙奈やましたさなの体を洗いつつその感触を楽しんでいた。口元は緩み呼吸は浅く早くなり、性的に興奮状態であることはもはや疑う余地もなかった。

山下沙奈の全身を撫で、特に胸と股間を執拗に弄んだ。保護された時点では明らかに生命の危険もある状態だったものの、半年の入院生活の間に肌の艶や張りはいくらか取り戻していた。そして、彼女の体の方もそれに反応するように上気し、時折、ピクリピクリと小さく跳ねた。顔も、表情らしい表情はないものの、自分の体を弄る男のことをただ見詰めていた。その瞳が、少し潤んでいるようにも見える。

そんな彼女の様子を見て、自分の行為を受け入れてると判断した藍繪汐治は、指にたっぷりと泡を絡ませぬめらせて、彼女の股間を何度も滑らせほぐれてきたのを確かめたかのように、体の中へと指を押し込んでいったのだった。

それに対しても山下沙奈は抵抗する素振りさえ見せなかった。ただ黙って男のすることを見ていた。自分の肉が割り開かれるように指が潜り込んでくるのを感じ取っていただけだった。

彼女の膣の深さは、藍繪汐治の指の長さほどもなかった。指の根元まで押し込む前に、行き止まりを感じた。

『すげぇ、小せぇ…!』

妙な感慨を抱きながら男は、彼女の体内の感触を味わうかのように指を動かし始めた。最初は慎重に、しかし少しずつほぐれてくるのを感じ取ると徐々に大きく早くかき回した。

彼女はその指の動きが生み出す感覚を受けとめ、素直に感じ取っていた。これまでの苦痛に比べれば、ずっと心地良かった。

「くっそ、もう我慢出来ねえ!」

藍繪汐治はそう声を上げて、既にギリギリと音を立てそうなほどにそそり立っていた己の肉を、彼女のそこに押し付けた。しかしさすがに小さすぎて何度も滑り上手くいかなかったが、ついに先端がとば口を捉えて、力任せに一気に潜り込んでいった。

だがそれは、いくら何でも無謀な行為だった。彼女の体はまだせいぜい四歳児相当だったのだ。強引な挿入により膣は裂け、破瓜とは比べ物にならない程の血が出た。かつ、腹腔を押し上げられたことで反射的に彼女は嘔吐し、胃の内容物を男に向かってぶちまけていた。

これにはさすがに藍繪汐治も驚き、「きったねえ!」と叫びながら彼女の体を突き飛ばした。山下沙奈の体は風呂の壁に叩き付けられ、その場に崩れ落ちた。頭を打ったのか、気を失ってしまったようだ。

「くっそ! 信じらんねぇ!」

信じられないのはお前の行為の方だと突っ込む者もおらず、男は慌てて彼女の吐瀉物と血をシャワーで流し始めたのだった。

山下沙奈の過酷な日常は、まだ始まったばかりであった。 

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