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ロボットメイド、アリシアの優雅な日常
アリシア、対応を開始する
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「アリシア、何が起こっているのか分かるか?」
千堂がアリシアに耳打ちをする。しかし彼女は頭を振った。
「現時点では情報が不足しています。ただ、先程の爆発は、C-7爆薬約五百グラムの周波数及び音圧と一致します」
アリシアのその言葉に、千堂の顔が緊張で引き締まった。
「C-7五百グラムだと? 完全に軍事作戦レベルの量だな…!」
すぐさま千堂は、一緒にいた役員に容易ならざる事態であることを告げ、同時に冷静に対処することを要請した。それからアリシアに向き直り、命じた。
「JAPAN-2の役員として命じる。現在この船に乗船しているアリシアシリーズとリンクし、事態の対処に当たれ。君に与えられたIDを用いて指揮下に置くことを許可する」
そう言ったのと同時に、またズシンと船が振動した。先程の振動とほぼ同じものだった。
「承知しました。只今より、この船に乗船中の全アリシアシリーズとリンクを行い、私の指揮下に置いて事態の対処に当たります!」
アリシアはそう復唱すると、直ちに通信範囲内にいたアリシアシリーズ七機とリンクし、かつ自らに付与されたIDを用いて自らの指揮下に置いた。これは、千堂が用いた特殊コードによるロボット同士のリンクと同じものである。つまり今、千堂アリシアを本体として、七機のアリシアシリーズが彼女の分身であり手足となったのだ。ただし、現時点ではまだ、千堂アリシアがすべてを操作するのではなく、それぞれの自立行動を優先させてはいる。その中には、船に乗る前に見かけたアリシア2234-MMNもいた。
アリシア2234-MMNは、比較的に爆発に近い場所にいたことにより、既に戦闘モードに入っていた。しかし彼女の主人は現在まだ無事で、しかも比較的落ち着いていた。千堂アリシアは彼女に対しては主人の保護を優先するように命じた。
だが、千堂アリシアがリンクしたアリシアシリーズの一機、アリシア2121-HKNに、異常が確認された。外部からの不正アクセスの痕跡が見つかったのだ。不正アクセスによって汚染されたデータが逆流しないようにそれを遮断、セーフモードで再起動させて自己メンテナンスを実行させる。
そのことを千堂に告げると、彼ももうこれは完全に何者かによる事件が発生しているのだと確信した。
千堂らがそう判断している中、豪華客船<クイーン・オブ・マーズ>としてもこの異常事態に対処するべく動き出していた。しかし船のシステムが何者かによって乗っ取られ、殆ど何も出来ない状態だった。唯一、システムとは関係なく作動する救難信号の発信のみが行えただけだった。
最初の爆発が起こる直前まで時間を遡る。
そこは、既に殆どの乗客が殺害された一角だった。その廊下に、一人の男が立っていた。まるで野生の肉食獣のような雰囲気をまとった男。それは紛れもなく<クグリ>と呼ばれるテロリストだった。あの別荘地の屋敷での爆発を生き延びたのだ。クグリは退屈そうに欠伸をした。
「あ~、つまんねぇ。上手くいきすぎだっての。人生ってのはハプニングがなきゃ駄目だってのをつくづく感じるわ」
そう言いながらポケットから携帯端末らしきものを出し、それを操作した。その瞬間、船体の下の方から、ズシン、と突き上げるような衝撃が伝わってきた。すると、非常用のアラームが鳴りだし、火災を告げるアナウンスが流れ始めた。クグリはしばらくその様子をうかがっていたが、「はあ」と溜息を吐いた後、さらに携帯端末を操作しようとした時、その視界に何かを捉えた。
クグリの反応は、恐ろしく早かった。およそ人間とは思えない速さで銃を構え、そして撃った。殆ど爆発音のような銃声が空気を打ち、クグリの視界に入ったそれが、自動車にでも撥ねられたかのように弾き飛ばされ床に転がった。この船のコンシェルジュとして配備されていた男性型のメイトギア、ルシアンF5だった。その胸の真ん中あたりに拳大の穴が開き、完全に機能を停止していた。
クグリが構えた銃は、人間用の拳銃ではなかった。シルエットとしては拳銃のようにも見えるが、拳銃にしては大きすぎる。それは、<ハンドカノン>と呼ばれる、対戦車ライフル弾とほぼ同じ弾丸を放つ、ロボット用の拳銃だった。ハンドカノンと呼ばれる通り、大砲のごとき威力を誇る代わりにおよそ尋常ではない反動がある為、生身の人間では到底使えるような代物ではない。せめてサイボーグでないとまともには使えなかった。にも拘らず、この男はそれを片手で扱い、かつルシアンF5が攻撃するより早く、正確にメインフレームを破壊したのである。
「いいねえ、やっぱりこうでなくちゃ」
クグリはニヤリと禍々しい笑みを浮かべ、携帯端末を操作した。その途端、先程とは別の方向からズシンと振動が。
クグリの背後から、例の戦闘服に身を包んだ男達が数人、現れた。その男達に向かい、クグリが「プランBだ。派手にやれ。皆殺し」と短く指示を出す。男達は声は出さずにハンドサインでそれに応え、廊下を走り抜けていった。
男達が向かった先に、また新たなルシアンF5が現れた。男の一人が銃を構え、引き金を引く。しかしそこから放たれたのは、ワイヤーに繋がった小さな端子だった。それを寸でのところで躱し、ルシアンF5が壁を走った。男の一人を捉え、躊躇することなく男の顔に拳を放つ。バイザーが陥没し、男が壁に叩き付けられて動かなくなった。それと同時に次の男に飛び掛かったルシアンF5だったが、男が体を捻ってそれを躱すと、床に転がって停止する。その体に、例のワイヤーで繋がった端子が撃ち込まれていた。
ルシアンF5の一撃で動かなくなった男をその場に残し、残った男達はさらに走った。そしてそれと同じことは、他のエリアでも始まっていた。
この船にコンシェルジュとして配備されていたフィーナQ3とルシアンF5は、どちらも要人警護仕様であり、非常時の為の保安要員も兼ねている。しかし既に、フィーナQ3三機、ルシアンF5二機が機能停止に追い込まれた。対してテロリスト達の損害は四人。一機で一人を倒すことさえ出来ていない。このペースでは、合わせて十機配備されているフィーナQ3とルシアンF5ではテロリストの半分も倒せない計算になる。
この非常事態に、客が連れていた要人警護仕様のメイトギア達も戦闘モードに入った。しかし、客が個人的に連れているメイトギアはあくまで自分の主人を守る為に個別に対応する為、十分な連携が取れていなかった。対してテロリスト達の連携は完璧なものと言えた。メイトギアが襲い掛かってきても一人が囮になることでその隙に他の者が端子を打ち込み、確実に機能停止に追い込んでいたのだ。
一方で、クグリは単独で行動していた。悠然と廊下を歩き、視界に捉えたメイトギアはハンドカノンで、人間は自動小銃やナイフで、次々と破壊し殺傷していったのだった。女性も子供も容赦なく、楽しそうに笑みを浮かべながら。
しかしさすがに弾丸は無限ではない。弾倉を交換しようとしたクグリに対し、凄まじいスピードで間合いを詰めたフィーナQ3が攻撃を仕掛けた。クグリが体を捻ると、床や壁に切れ目が奔った。何かがそこに打ち付けられて、切り裂かれたのだ。
「超振動ワイヤーかよ」
クグリが嬉しそうに呟いた。そう、クグリの言う通りだった。最強の戦闘用メイトギアと称されるフィーナQ3には、超高速で振動し、物体の分子結合を破壊するワイヤー状の武器が内蔵されていたのだった。本当はそれほどまでの強力な武器を内蔵することは認められていないのだが、業界トップ3の企業としての政治力により、例外的に認められていたのだ。
フィーナQ3は、両手首の付け根から伸びるそれを鞭のように操り、狙いをつけさせなかった。クグリがナイフでそれを払いのけようとすると、ナイフの刃がまるで紙のように殆ど抵抗なく切れてしまう。それを見たクグリが口笛を鳴らし、また嬉しそうに笑ったのだった。
千堂がアリシアに耳打ちをする。しかし彼女は頭を振った。
「現時点では情報が不足しています。ただ、先程の爆発は、C-7爆薬約五百グラムの周波数及び音圧と一致します」
アリシアのその言葉に、千堂の顔が緊張で引き締まった。
「C-7五百グラムだと? 完全に軍事作戦レベルの量だな…!」
すぐさま千堂は、一緒にいた役員に容易ならざる事態であることを告げ、同時に冷静に対処することを要請した。それからアリシアに向き直り、命じた。
「JAPAN-2の役員として命じる。現在この船に乗船しているアリシアシリーズとリンクし、事態の対処に当たれ。君に与えられたIDを用いて指揮下に置くことを許可する」
そう言ったのと同時に、またズシンと船が振動した。先程の振動とほぼ同じものだった。
「承知しました。只今より、この船に乗船中の全アリシアシリーズとリンクを行い、私の指揮下に置いて事態の対処に当たります!」
アリシアはそう復唱すると、直ちに通信範囲内にいたアリシアシリーズ七機とリンクし、かつ自らに付与されたIDを用いて自らの指揮下に置いた。これは、千堂が用いた特殊コードによるロボット同士のリンクと同じものである。つまり今、千堂アリシアを本体として、七機のアリシアシリーズが彼女の分身であり手足となったのだ。ただし、現時点ではまだ、千堂アリシアがすべてを操作するのではなく、それぞれの自立行動を優先させてはいる。その中には、船に乗る前に見かけたアリシア2234-MMNもいた。
アリシア2234-MMNは、比較的に爆発に近い場所にいたことにより、既に戦闘モードに入っていた。しかし彼女の主人は現在まだ無事で、しかも比較的落ち着いていた。千堂アリシアは彼女に対しては主人の保護を優先するように命じた。
だが、千堂アリシアがリンクしたアリシアシリーズの一機、アリシア2121-HKNに、異常が確認された。外部からの不正アクセスの痕跡が見つかったのだ。不正アクセスによって汚染されたデータが逆流しないようにそれを遮断、セーフモードで再起動させて自己メンテナンスを実行させる。
そのことを千堂に告げると、彼ももうこれは完全に何者かによる事件が発生しているのだと確信した。
千堂らがそう判断している中、豪華客船<クイーン・オブ・マーズ>としてもこの異常事態に対処するべく動き出していた。しかし船のシステムが何者かによって乗っ取られ、殆ど何も出来ない状態だった。唯一、システムとは関係なく作動する救難信号の発信のみが行えただけだった。
最初の爆発が起こる直前まで時間を遡る。
そこは、既に殆どの乗客が殺害された一角だった。その廊下に、一人の男が立っていた。まるで野生の肉食獣のような雰囲気をまとった男。それは紛れもなく<クグリ>と呼ばれるテロリストだった。あの別荘地の屋敷での爆発を生き延びたのだ。クグリは退屈そうに欠伸をした。
「あ~、つまんねぇ。上手くいきすぎだっての。人生ってのはハプニングがなきゃ駄目だってのをつくづく感じるわ」
そう言いながらポケットから携帯端末らしきものを出し、それを操作した。その瞬間、船体の下の方から、ズシン、と突き上げるような衝撃が伝わってきた。すると、非常用のアラームが鳴りだし、火災を告げるアナウンスが流れ始めた。クグリはしばらくその様子をうかがっていたが、「はあ」と溜息を吐いた後、さらに携帯端末を操作しようとした時、その視界に何かを捉えた。
クグリの反応は、恐ろしく早かった。およそ人間とは思えない速さで銃を構え、そして撃った。殆ど爆発音のような銃声が空気を打ち、クグリの視界に入ったそれが、自動車にでも撥ねられたかのように弾き飛ばされ床に転がった。この船のコンシェルジュとして配備されていた男性型のメイトギア、ルシアンF5だった。その胸の真ん中あたりに拳大の穴が開き、完全に機能を停止していた。
クグリが構えた銃は、人間用の拳銃ではなかった。シルエットとしては拳銃のようにも見えるが、拳銃にしては大きすぎる。それは、<ハンドカノン>と呼ばれる、対戦車ライフル弾とほぼ同じ弾丸を放つ、ロボット用の拳銃だった。ハンドカノンと呼ばれる通り、大砲のごとき威力を誇る代わりにおよそ尋常ではない反動がある為、生身の人間では到底使えるような代物ではない。せめてサイボーグでないとまともには使えなかった。にも拘らず、この男はそれを片手で扱い、かつルシアンF5が攻撃するより早く、正確にメインフレームを破壊したのである。
「いいねえ、やっぱりこうでなくちゃ」
クグリはニヤリと禍々しい笑みを浮かべ、携帯端末を操作した。その途端、先程とは別の方向からズシンと振動が。
クグリの背後から、例の戦闘服に身を包んだ男達が数人、現れた。その男達に向かい、クグリが「プランBだ。派手にやれ。皆殺し」と短く指示を出す。男達は声は出さずにハンドサインでそれに応え、廊下を走り抜けていった。
男達が向かった先に、また新たなルシアンF5が現れた。男の一人が銃を構え、引き金を引く。しかしそこから放たれたのは、ワイヤーに繋がった小さな端子だった。それを寸でのところで躱し、ルシアンF5が壁を走った。男の一人を捉え、躊躇することなく男の顔に拳を放つ。バイザーが陥没し、男が壁に叩き付けられて動かなくなった。それと同時に次の男に飛び掛かったルシアンF5だったが、男が体を捻ってそれを躱すと、床に転がって停止する。その体に、例のワイヤーで繋がった端子が撃ち込まれていた。
ルシアンF5の一撃で動かなくなった男をその場に残し、残った男達はさらに走った。そしてそれと同じことは、他のエリアでも始まっていた。
この船にコンシェルジュとして配備されていたフィーナQ3とルシアンF5は、どちらも要人警護仕様であり、非常時の為の保安要員も兼ねている。しかし既に、フィーナQ3三機、ルシアンF5二機が機能停止に追い込まれた。対してテロリスト達の損害は四人。一機で一人を倒すことさえ出来ていない。このペースでは、合わせて十機配備されているフィーナQ3とルシアンF5ではテロリストの半分も倒せない計算になる。
この非常事態に、客が連れていた要人警護仕様のメイトギア達も戦闘モードに入った。しかし、客が個人的に連れているメイトギアはあくまで自分の主人を守る為に個別に対応する為、十分な連携が取れていなかった。対してテロリスト達の連携は完璧なものと言えた。メイトギアが襲い掛かってきても一人が囮になることでその隙に他の者が端子を打ち込み、確実に機能停止に追い込んでいたのだ。
一方で、クグリは単独で行動していた。悠然と廊下を歩き、視界に捉えたメイトギアはハンドカノンで、人間は自動小銃やナイフで、次々と破壊し殺傷していったのだった。女性も子供も容赦なく、楽しそうに笑みを浮かべながら。
しかしさすがに弾丸は無限ではない。弾倉を交換しようとしたクグリに対し、凄まじいスピードで間合いを詰めたフィーナQ3が攻撃を仕掛けた。クグリが体を捻ると、床や壁に切れ目が奔った。何かがそこに打ち付けられて、切り裂かれたのだ。
「超振動ワイヤーかよ」
クグリが嬉しそうに呟いた。そう、クグリの言う通りだった。最強の戦闘用メイトギアと称されるフィーナQ3には、超高速で振動し、物体の分子結合を破壊するワイヤー状の武器が内蔵されていたのだった。本当はそれほどまでの強力な武器を内蔵することは認められていないのだが、業界トップ3の企業としての政治力により、例外的に認められていたのだ。
フィーナQ3は、両手首の付け根から伸びるそれを鞭のように操り、狙いをつけさせなかった。クグリがナイフでそれを払いのけようとすると、ナイフの刃がまるで紙のように殆ど抵抗なく切れてしまう。それを見たクグリが口笛を鳴らし、また嬉しそうに笑ったのだった。
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