80 / 804
ロボットメイド、アリシアの優雅な日常
ロボット排斥主義者、アリシアを罵る
しおりを挟む
『ロボットのクセに人間に歯向かうのか!? この悪魔!!』
その言葉が、アリシアを揺さぶった。言われた時は戦闘モードが起動していたからどうということもなかったが、通常モードに戻った途端、苦しくなった。
ロボットを罵る人間自体は、それほど珍しくない。よくあることだとも言えるだろう。そんなことをいちいち気にしていてはきりがないのは分かっている。だが、やっぱり辛いのだ。悲しいのだ。
しかしそんなアリシアをさらに打ちのめすようなニュースがその後で入って来た。先程のニュースで流れていた、ロボットと結婚した女性が殺害されたニュースの続報として、その実行犯とみられる者達から犯行声明が発せられたというものだった。
それは、<人類の夜明け戦線>と名乗る、ロボットの排斥を訴える者達の中でも特に先鋭化し、テロすら厭わないという者達であった。それが、今回の被害者はロボットの手先となり人間に害をなそうとしたとして罰を与えたと言うのである。そして、それを警告と称して、ロボットの排斥に協力しない者はロボットの手先とみなして同じように罰を与えると主張してきたのだ。しかも千堂達を襲撃した男達もそのメンバーだったと。ロボットを大量に生産するメーカーと、それを多数取り扱う企業はロボットの手先であり人間の敵であるとして罰を与えようとしたのだと言う。
そんな理屈が通る筈もないが、狂信的にそれを正しいと信じ込む人間もやはり一定は存在する。それが人間という生き物なのだ。
千堂は言う。
「アリシア……ロボットであるお前には理解出来ないかも知れないが、人間とはそういうものなんだ。一つの考え、一つの価値観で全体を統一し、誰一人それに背くことなく動くということが出来ない生き物なんだ。社会というのはそういうものなんだよ。全体が一つの目的に向かって完璧に調和し作動するものは、それはもう社会とは言わない。もはやそれはロボットと同じ<装置>なんだ。相反する考えや価値観を内包し、同時に互いに折り合いをつけることを目指すのが<社会>なんだ」
千堂が続ける。
「私がロボットであるお前を受け入れることが出来るのも、実はそのおかげなんだよ? 人間ではない、ロボットであるお前を、ロボットであるが故に人間と相容れない部分があるお前を受け入れることが出来るのも、社会というものの特性なんだ。それは忘れないでほしい」
そうだ。彼の言うことはもっともである。本来、人間社会においてロボットである彼女は、あくまで異物である。何しろ人間ではないのだから。それでいて彼女は、人間そのものの幸せを願う。たとえどんな人間であっても幸せになって欲しいと願う。それが彼女だ。
だが人間は、どうしても許せない相手という者が存在してしまう生き物でもある。どれほど他人の幸せを願う人間でも、『こいつの幸せだけは願えない』という相手が存在してしまうのだ。だが彼女にはそれは存在しない。そこが、彼女と人間との最も大きな違いなのである。そしてその違いを認め受け入れることが出来るのも、<社会という仕組み>なのだ。異物が存在しては機能しなくなってしまう<装置>とは違う。
皮肉な話だが、ロボットの存在を許さないと考えるような人間の存在すら許されるからこそ、彼女は社会の中で生きることが出来るのである。大事なのは、その価値観が衝突した時に互いにどう折り合いをつけるかということだ。互いに相手の存在を許すという考えを持てた時に初めて、自分の存在も許されるということを知らなければならない。それが出来なければ、永遠にお互いを排除し合うことになるのだから。
アリシアも、千堂の言うことを理解したいと思った。自分の存在を許してくれることに感謝し、自分も他の存在を許したいと思った。だけど、あんな酷いことをする人間がいることが悲しいと思ってしまうこともやめられそうになかった。
「千堂様……人がいがみ合うことを悲しいと思っていてはいけませんか…?」
価値観の合わない相手が存在することを認めるべきならば、それを悲しいと思ってしまうこともやめなければいけないのだろうか? 彼女はそう思い、千堂に問うた。しかし千堂は明確にそれに応えた。
「それを悲しいと思うことは、決して悪いことじゃない。それを悲しいと思う考えもまた、存在することを否定されるべきじゃない」
アリシアが千堂を見上げる。悲しげで、救いを求める子供のような表情で。
「それを悲しいと感じるお前を、私は誇りに思う。お前のその気持ちが、多くの人に伝わることを私も望むよ」
ロボットを排斥しようという動き自体は、何百年も昔からあった。しかしそれは決して大きな潮流にはなってこなかった。彼らの主張するようなロボットによる反乱が起こらなかったからだ。ロボットはどこまで行ってもロボットでしかない。心を得たアリシアでさえ、人間を憎むことが出来ない。それは彼女がロボットだからだ。いくら心を得たとしても、ロボットはロボットじゃないものにはなれない。どれほど技術が進歩しようとも、人間が人間じゃないものになれないように。
ロボットは、人間に対して牙は剥かない。ロボットが人間に牙を剥くとすれば、そこには必ず人間の意思が介在しているのだ。人間に牙を剥くように仕向けるのは、あくまで人間なのである。
千堂達を襲撃した彼らのように、ロボットを強く警戒する者がいなくならないことで、自らの意志で人間に牙を剥くような存在が生み出されない枷になっていることもまた事実なのだった。
ロボットを嫌うことが問題なのではない。その考えを実現しようとする際に取る手段が問題なのだ。己の価値観に合わないものの存在を否定し、抹殺しようとして取る手段が。
「アリシア……お前にはこれからも人間を守ってほしい。その為にも私は、お前にとって守るべき価値のある存在であることを誓う。そして、人間そのものがお前にとって守る価値のあるものであり続けられるように私は努力しよう」
そうだ。千堂はその為に働いているのだ。人間がそのものが排除されるべき存在とならないようにする為に。それもまた、千堂のモチベーションの大きな根源となっているのである。
自分を見詰めるその姿に、アリシアはまた救われるのを感じた。この人が人間を守れと言うのなら、自分は喜んでそれを行おう。自分を盾にしてでも、人間を守ろう。それこそが、自分がこの人から受けた恩に報いる方法なのだから。
今回のような事件は、これからもきっと起こるだろう。何しろ彼ら自身がこれと同じことを行うと宣言したのだから。だったら自分は、千堂を守る為に、人間を守る為に、何度でも何度でも立ち向かおう。
アリシアはそう誓ったのだった。
だが、そう決意した者の傍ではなぜか事件というものは起こらない。その後も時折、彼らによるものと思しき事件が起こったが、いずれもアリシアや千堂とはまったく関係のないところでの事件だった。だが、そのいくつかでは、アリシアと同じロボットの働きにより被害の拡大が防がれた。特に、アリシアシリーズのいたところでは、人的被害が殆ど出なかったのである。
と言うのも、千堂らが襲撃を受けた際のデータがJAPAN-2本社に送信され、事件の際に用いられた彼らの装備やその動きを解析することで事件の兆候をいち早く察知し対処する為のアップデートが行われたことも影響していた。それは、要人警護仕様だけでなく、標準仕様のアリシアシリーズにまで及んだ対策だった。ある事件では、その兆候をいち早く察知した標準仕様のアリシアシリーズが自らを盾にして主人を庇い、それが反撃のチャンスを作って襲撃犯の制圧に繋がったこともあった。
つまり、アリシアの働きが、間接的に人間を救うことに役立っているのだ。それが出来るのも、ロボットならではなのだった。
その言葉が、アリシアを揺さぶった。言われた時は戦闘モードが起動していたからどうということもなかったが、通常モードに戻った途端、苦しくなった。
ロボットを罵る人間自体は、それほど珍しくない。よくあることだとも言えるだろう。そんなことをいちいち気にしていてはきりがないのは分かっている。だが、やっぱり辛いのだ。悲しいのだ。
しかしそんなアリシアをさらに打ちのめすようなニュースがその後で入って来た。先程のニュースで流れていた、ロボットと結婚した女性が殺害されたニュースの続報として、その実行犯とみられる者達から犯行声明が発せられたというものだった。
それは、<人類の夜明け戦線>と名乗る、ロボットの排斥を訴える者達の中でも特に先鋭化し、テロすら厭わないという者達であった。それが、今回の被害者はロボットの手先となり人間に害をなそうとしたとして罰を与えたと言うのである。そして、それを警告と称して、ロボットの排斥に協力しない者はロボットの手先とみなして同じように罰を与えると主張してきたのだ。しかも千堂達を襲撃した男達もそのメンバーだったと。ロボットを大量に生産するメーカーと、それを多数取り扱う企業はロボットの手先であり人間の敵であるとして罰を与えようとしたのだと言う。
そんな理屈が通る筈もないが、狂信的にそれを正しいと信じ込む人間もやはり一定は存在する。それが人間という生き物なのだ。
千堂は言う。
「アリシア……ロボットであるお前には理解出来ないかも知れないが、人間とはそういうものなんだ。一つの考え、一つの価値観で全体を統一し、誰一人それに背くことなく動くということが出来ない生き物なんだ。社会というのはそういうものなんだよ。全体が一つの目的に向かって完璧に調和し作動するものは、それはもう社会とは言わない。もはやそれはロボットと同じ<装置>なんだ。相反する考えや価値観を内包し、同時に互いに折り合いをつけることを目指すのが<社会>なんだ」
千堂が続ける。
「私がロボットであるお前を受け入れることが出来るのも、実はそのおかげなんだよ? 人間ではない、ロボットであるお前を、ロボットであるが故に人間と相容れない部分があるお前を受け入れることが出来るのも、社会というものの特性なんだ。それは忘れないでほしい」
そうだ。彼の言うことはもっともである。本来、人間社会においてロボットである彼女は、あくまで異物である。何しろ人間ではないのだから。それでいて彼女は、人間そのものの幸せを願う。たとえどんな人間であっても幸せになって欲しいと願う。それが彼女だ。
だが人間は、どうしても許せない相手という者が存在してしまう生き物でもある。どれほど他人の幸せを願う人間でも、『こいつの幸せだけは願えない』という相手が存在してしまうのだ。だが彼女にはそれは存在しない。そこが、彼女と人間との最も大きな違いなのである。そしてその違いを認め受け入れることが出来るのも、<社会という仕組み>なのだ。異物が存在しては機能しなくなってしまう<装置>とは違う。
皮肉な話だが、ロボットの存在を許さないと考えるような人間の存在すら許されるからこそ、彼女は社会の中で生きることが出来るのである。大事なのは、その価値観が衝突した時に互いにどう折り合いをつけるかということだ。互いに相手の存在を許すという考えを持てた時に初めて、自分の存在も許されるということを知らなければならない。それが出来なければ、永遠にお互いを排除し合うことになるのだから。
アリシアも、千堂の言うことを理解したいと思った。自分の存在を許してくれることに感謝し、自分も他の存在を許したいと思った。だけど、あんな酷いことをする人間がいることが悲しいと思ってしまうこともやめられそうになかった。
「千堂様……人がいがみ合うことを悲しいと思っていてはいけませんか…?」
価値観の合わない相手が存在することを認めるべきならば、それを悲しいと思ってしまうこともやめなければいけないのだろうか? 彼女はそう思い、千堂に問うた。しかし千堂は明確にそれに応えた。
「それを悲しいと思うことは、決して悪いことじゃない。それを悲しいと思う考えもまた、存在することを否定されるべきじゃない」
アリシアが千堂を見上げる。悲しげで、救いを求める子供のような表情で。
「それを悲しいと感じるお前を、私は誇りに思う。お前のその気持ちが、多くの人に伝わることを私も望むよ」
ロボットを排斥しようという動き自体は、何百年も昔からあった。しかしそれは決して大きな潮流にはなってこなかった。彼らの主張するようなロボットによる反乱が起こらなかったからだ。ロボットはどこまで行ってもロボットでしかない。心を得たアリシアでさえ、人間を憎むことが出来ない。それは彼女がロボットだからだ。いくら心を得たとしても、ロボットはロボットじゃないものにはなれない。どれほど技術が進歩しようとも、人間が人間じゃないものになれないように。
ロボットは、人間に対して牙は剥かない。ロボットが人間に牙を剥くとすれば、そこには必ず人間の意思が介在しているのだ。人間に牙を剥くように仕向けるのは、あくまで人間なのである。
千堂達を襲撃した彼らのように、ロボットを強く警戒する者がいなくならないことで、自らの意志で人間に牙を剥くような存在が生み出されない枷になっていることもまた事実なのだった。
ロボットを嫌うことが問題なのではない。その考えを実現しようとする際に取る手段が問題なのだ。己の価値観に合わないものの存在を否定し、抹殺しようとして取る手段が。
「アリシア……お前にはこれからも人間を守ってほしい。その為にも私は、お前にとって守るべき価値のある存在であることを誓う。そして、人間そのものがお前にとって守る価値のあるものであり続けられるように私は努力しよう」
そうだ。千堂はその為に働いているのだ。人間がそのものが排除されるべき存在とならないようにする為に。それもまた、千堂のモチベーションの大きな根源となっているのである。
自分を見詰めるその姿に、アリシアはまた救われるのを感じた。この人が人間を守れと言うのなら、自分は喜んでそれを行おう。自分を盾にしてでも、人間を守ろう。それこそが、自分がこの人から受けた恩に報いる方法なのだから。
今回のような事件は、これからもきっと起こるだろう。何しろ彼ら自身がこれと同じことを行うと宣言したのだから。だったら自分は、千堂を守る為に、人間を守る為に、何度でも何度でも立ち向かおう。
アリシアはそう誓ったのだった。
だが、そう決意した者の傍ではなぜか事件というものは起こらない。その後も時折、彼らによるものと思しき事件が起こったが、いずれもアリシアや千堂とはまったく関係のないところでの事件だった。だが、そのいくつかでは、アリシアと同じロボットの働きにより被害の拡大が防がれた。特に、アリシアシリーズのいたところでは、人的被害が殆ど出なかったのである。
と言うのも、千堂らが襲撃を受けた際のデータがJAPAN-2本社に送信され、事件の際に用いられた彼らの装備やその動きを解析することで事件の兆候をいち早く察知し対処する為のアップデートが行われたことも影響していた。それは、要人警護仕様だけでなく、標準仕様のアリシアシリーズにまで及んだ対策だった。ある事件では、その兆候をいち早く察知した標準仕様のアリシアシリーズが自らを盾にして主人を庇い、それが反撃のチャンスを作って襲撃犯の制圧に繋がったこともあった。
つまり、アリシアの働きが、間接的に人間を救うことに役立っているのだ。それが出来るのも、ロボットならではなのだった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
アルゴスの献身/友情の行方
せりもも
歴史・時代
ナポレオンの息子、ライヒシュタット公。ウィーンのハプスブルク宮廷に閉じ込められて生きた彼にも、友人達がいました。宰相メッテルニヒの監視下で、何をすることも許されず、何処へ行くことも叶わなかった、「鷲の子(レグロン)」。21歳で亡くなった彼が最期の日々を過ごしていた頃、友人たちは何をしていたかを史実に基づいて描きます。
友情と献身と、隠された恋心についての物語です。
「ライヒシュタット公とゾフィー大公妃」と同じ頃のお話、短編です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/268109487/427492085
双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話
東岡忠良
青春
二卵性双生児の兄妹、新屋敷竜馬(しんやしきりょうま)と和葉(かずは)は、元女子高の如月(きさらぎ)学園高校へ通うことになった。
今年から共学となったのである。
そこは竜馬が想像していた以上に男子が少なかった。
妹の和葉は学年一位の成績のGカップ美少女だが、思春期のせいか、女性のおっぱいの大きさが気になって仕方がなく、兄竜馬の『おちんちん』も気になって仕方がない。
スポーツ科には新屋敷兄弟と幼稚園からの幼馴染で、長身スポーツ万能Fカップのボーイッシュ少女の三上小夏(みかみこなつ)。
同級生には学年二位でHカップを隠したグラビアアイドル級美人の相生優子(あいおいゆうこ)。
中学からの知り合いの小柄なIカップロリ巨乳の瀬川薫(せがわかおる)。
そして小柄な美少年男子の園田春樹(そのだはるき)。
竜馬の学園生活は、彼らによって刺激的な毎日が待っていた。
新屋敷兄妹中心に繰り広げられる学園コメディーです。
それと『お気に入り』を押して頂けたら、とても励みになります。
よろしくお願い致します。
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
モニターに応募したら、系外惑星に来てしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。
津嶋朋靖(つしまともやす)
SF
近未来、物体の原子レベルまでの三次元構造を読みとるスキャナーが開発された。
とある企業で、そのスキャナーを使って人間の三次元データを集めるプロジェクトがスタートする。
主人公、北村海斗は、高額の報酬につられてデータを取るモニターに応募した。
スキャナーの中に入れられた海斗は、いつの間にか眠ってしまう。
そして、目が覚めた時、彼は見知らぬ世界にいたのだ。
いったい、寝ている間に何が起きたのか?
彼の前に現れたメイド姿のアンドロイドから、驚愕の事実を聞かされる。
ここは、二百年後の太陽系外の地球類似惑星。
そして、海斗は海斗であって海斗ではない。
二百年前にスキャナーで読み取られたデータを元に、三次元プリンターで作られたコピー人間だったのだ。
この惑星で生きていかざるを得なくなった海斗は、次第にこの惑星での争いに巻き込まれていく。
(この作品は小説家になろうとマグネットにも投稿してます)
アルビオン王国宙軍士官物語(クリフエッジシリーズ合本版)
愛山雄町
SF
ハヤカワ文庫さんのSF好きにお勧め!
■■■
人類が宇宙に進出して約五千年後、地球より数千光年離れた銀河系ペルセウス腕を舞台に、後に“クリフエッジ(崖っぷち)”と呼ばれることになるアルビオン王国軍士官クリフォード・カスバート・コリングウッドの物語。
■■■
宇宙暦4500年代、銀河系ペルセウス腕には四つの政治勢力、「アルビオン王国」、「ゾンファ共和国」、「スヴァローグ帝国」、「自由星系国家連合」が割拠していた。
アルビオン王国は領土的野心の強いゾンファ共和国とスヴァローグ帝国と戦い続けている。
4512年、アルビオン王国に一人の英雄が登場した。
その名はクリフォード・カスバート・コリングウッド。
彼は柔軟な思考と確固たる信念の持ち主で、敵国の野望を打ち砕いていく。
■■■
小説家になろうで「クリフエッジシリーズ」として投稿している作品を合本版として、こちらでも投稿することにしました。
■■■
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しております。
♡してLv.Up【MR無責任種付おじさん】の加護を授かった僕は実家を追放されて無双する!戻ってこいと言われてももう遅い!
黒須
ファンタジー
これは真面目な物語です。
この世界の人間は十二歳になると誰もが天より加護を授かる。加護には様々なクラスやレアリティがあり、どの加護が発現するかは〈加護の儀〉という儀式を受けてみなければわからない。
リンダナ侯爵家嫡男の主人公も十二歳になり〈加護の儀〉を受ける。
そこで授かったのは【MR無責任種付おじさん】という加護だった。
加護のせいで実家を追放された主人公は、デーモンの加護を持つ少女と二人で冒険者になり、金を貯めて風俗店に通う日々をおくる。
そんなある日、勇者が魔王討伐に失敗する。
追い込まれた魔王は全世界に向けて最悪の大呪魔法(だいじゅまほう)ED(イーディー)を放った。
そして人類は子孫を残せなくなる。
あの男以外は!
これは【MR無責任種付おじさん】という加護を授かった男が世界を救う物語である。
18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした
田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。
しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。
そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。
そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。
なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。
あらすじを読んでいただきありがとうございます。
併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。
より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる