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ロボットメイド、アリシアの愉快な日常
13日目~14日目 アリシア、うっかりする
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秀青は、思い出していた。そう言えばもっと小さかった頃は、自分はロボットが好きだった。仕事が忙しくてなかなか会えない両親の代わりに自分の相手をしてくれる彼女らに甘えていた筈だった、自分が虫に興味を持ったのも、ロボットに通じる部分を持ちながら、今のロボットより遥かに高性能なその構造や生態に驚かされたからだった筈だ。
それなのに、自分はいつからこんなにロボットを嫌うようになってしまっていたのだろう…? 両親が、自分に構う手間を惜しんでロボットに丸投げしてることに気付いてしまったからだろうか…?
その辺りの正確な理由は、もう秀青自身にも曖昧になっていた。ただ気付いたらロボットを嫌い、憎んでさえいたのだ。ただそれは、両親に対する思慕の裏返しであったことだけは、実は彼にも分かっていたことだった。
「…分かったよ。そうまで言うんだったらついてくるのを認めてやるよ」
彼がぶっきらぼうな感じでそう言ったのは、アリシアに対してなのか、それとも自分のアリシア2234-LMNに対してだったのか。しかし、アリシア2234-LMNの随行を認めたことだけは間違いなかった。
彼のその言葉を聞いたアリシアが、嬉しそうに微笑みながら言う。
「じゃあ、明日もここで待ち合せますか?」
すると秀青も、ふっと穏やかな表情で応えた。
「そうだな。でも、明日はその門のところにしよう。じゃないとあいつが入ってこれないし」
自分のアリシア2234-LMNの方を指さしながら彼が言うと、アリシアはさらに嬉しそうに笑う。
「分かりました。と言うことは明日は彼女も一緒ですね。良かった」
そう言って子供のように体をよじった。それから踵を返し、
「それじゃ秀青さん、また明日」
と、肩越しに手を振りつつ駆け出す。その背中を見送り、秀青も、自らの命令に従い待っていたアリシア2234-LMNの方に向かい歩き出したのであった。
アリシアはまたも時間ぎりぎりで屋敷に戻り、ことの顛末を千堂に話した。自分が秀青と彼のアリシア2234-LMNとの関係修復に寄与したことを褒めてもらえると思い、楽しげに語って聞かせたのである。
だが、彼の笑顔を想定していた彼女の期待は、あっけなく打ち破られてしまった。
『…あれ…?』
難しい顔をして黙りこくる千堂に対し、アリシアは戸惑った。
「あの…千堂様…?」
そう声を掛ける彼女に気付かないのか、千堂は腕を組み自らの顎に手を当てて何か思案しているようだった。その様子にさすがに彼女も不安になってくる。自分は何かマズいことをしてしまったのだろうか? にも拘らず自分はそれを認識出来なかったということなのだろうか?
なおも黙ったままの千堂に彼女の不安は膨れ上がり、おろおろと落ち着きを失い始めた。とその時、ようやく彼が口を開く。
「明日の同行は、やめておいた方がいいかも知れないな…」
その言葉に、アリシアは泣きそうな顔をして、言った。
「ど、どうしてですか…? 私、何か間違ったことをしてしまったのでしょうか…?」
間違った。そう、彼女は間違ってしまったのである。いや、根本的なことを忘れているというべきか。なまじ、最近では上手くいってただけにアリシア自身も忘れていたのだが、彼女はまだ、同じ屋敷に配置されたアリシア2305-HHSの保安条件の適用さえ除外してもらっている状態なのだ。それが他人の所有するアリシアシリーズと、ましてや要人保護仕様のアリシア2234-LMNに随伴など、どんな事故が起こるか分かったものではない。
今日にしてみても、たまたまアリシア自身と、何より秀青自身の機転によって辛うじて危険を回避したようなものである。
まあ確かに、彼女に秀青を害する意図が無いことは明白だし、問い質されれば平身低頭を貫いて害意が無いことを明言するだろう。例え、秀青のアリシア2234-LMNから攻撃を受けたとしても彼女ならそれを上手くあしらえるに違いない。だが問題はそこではない。他人が所有するアリシア2234-LMNに戦闘モードを起動させてしまったとあれば、それはもう<事件>なのだ。言うなれば拳銃を抜かせてしまったようなものなのである。
そこで抵抗しなければそれ以上の大事にはならないだろうが、<拳銃を抜いてしまった>茅島家側も、<拳銃を抜かせるようなことをしてしまった>千堂側も、警察の事情聴取を受けるくらいのことはあるだろう。それはやはり好ましい事態とは言えない。自分はそれも覚悟の上でアリシアを運用しているが、そんな自分の都合で茅島家側に迷惑をかける訳にはいかないと千堂は思ったのだった。
泣きそうな顔で自分を見詰めるアリシアの頭をそっと撫でながら、千堂は言う。
「秀青君と秀青君のアリシア2234-LMNとの関係を修復させたことについては、よくやったと思う。素晴らしい働きだった」
優しく語りかける彼に縋るようにして、彼女は言葉を発した。
「じゃ、じゃあどうして駄目なんですか? 何が駄目だったんですか?」
まだ思い出せない彼女を、千堂は諭す。
「保安条件のことを、忘れているだろう?」
「あ……!」
そこでようやく、彼女も気付いたのだった。先輩であるこの屋敷のアリシア2305-HHSからさえ完全に認めてもらえてない自分が、他人のアリシアシリーズに認めてもらえる筈がないということに。
呆然とする表情を見て、彼女が完全に保安条件のことを忘れていたのだと確信し、千堂は改めて諭す。
「そういう大切なことを失念するようじゃ、まだまだ難しいな。残念だが、明日の約束はキャンセルさせてもらうことにしよう。明日は私がそのことを秀青君に伝えに行くよ」
彼の言葉はどこまでも穏やかで、彼女を決して責めてはいなかった。だがアリシア自身は、それを千堂に指摘させてしまった自分自身が許せなかった。ここのところちょっと上手くいっていたからといってそんな大事なことを忘れてしまっていた自分が許せなかった。
スカートを握り締め唇を固く結んだ彼女の顔は、大粒の涙をポロポロと流す様子が見えるかのようであった。
「ごめんなさい……ごめんなさい秀青さん…」
俯いて、呟くようにアリシアが言う。それは、守れない約束をしてしまった自分の愚かさを悔やみ、秀青の期待を裏切ってしまうことへの謝罪。
そんな彼女をそっと抱き締め、千堂は言った。
「失敗は誰にでもある。それを悔いる気持ちを持つことが大切なんだ。お前にはそれが出来る。それだけでも十分に誇りたい気分だよ」
そして千堂に抱きしめられたまま、アリシアは泣き続けたのだった。
翌日、それでも何とか気持ちを入れ替えて自分の仕事は済ませたアリシアだったが、一段落付いた途端に心ここにあらずという感じで呆然としてしまっていた。自分が行けずがっかりするであろう秀青のことを想い、溜息すらつきそうなくらいの落胆ぶり。
アリシアの作った昼食を食べながら、彼女のあまりの落ち込みように、千堂は思案を巡らせていた。そして何かを決心したように頷き、彼女に向かって語り掛ける。
「そんなに気になるなら、私と一緒に行こうか? 秀青君との同行を認めることは出来ないが、せめて自分で直接お詫びをするくらいなら問題ないだろう。ただし、あちらのアリシア2234-LMNの警戒範囲には入らないように気を付けないといけないがね」
その言葉にハッとなり、アリシアはしっかりと頷いた。
「ありがとうございます。千堂様」
彼の気遣いに彼女のメインフレームはまた揺さぶられた。それを感じる度に、自分がどれほど彼を信頼し、頼りにしているかを思い知らされる気分。ロボットなのに主人である人間に頼ってしまう自分が情けなく、しかし同時にそれを許してもらえる自分を誇りにも思えた。いくら千堂が優しくても、その価値のない存在を気遣ってくれたりはしないだろうから。
そして午後一時になり、千堂とアリシアは、彼の運転する自動車で待ち合わせ場所へと向かったのであった。
それなのに、自分はいつからこんなにロボットを嫌うようになってしまっていたのだろう…? 両親が、自分に構う手間を惜しんでロボットに丸投げしてることに気付いてしまったからだろうか…?
その辺りの正確な理由は、もう秀青自身にも曖昧になっていた。ただ気付いたらロボットを嫌い、憎んでさえいたのだ。ただそれは、両親に対する思慕の裏返しであったことだけは、実は彼にも分かっていたことだった。
「…分かったよ。そうまで言うんだったらついてくるのを認めてやるよ」
彼がぶっきらぼうな感じでそう言ったのは、アリシアに対してなのか、それとも自分のアリシア2234-LMNに対してだったのか。しかし、アリシア2234-LMNの随行を認めたことだけは間違いなかった。
彼のその言葉を聞いたアリシアが、嬉しそうに微笑みながら言う。
「じゃあ、明日もここで待ち合せますか?」
すると秀青も、ふっと穏やかな表情で応えた。
「そうだな。でも、明日はその門のところにしよう。じゃないとあいつが入ってこれないし」
自分のアリシア2234-LMNの方を指さしながら彼が言うと、アリシアはさらに嬉しそうに笑う。
「分かりました。と言うことは明日は彼女も一緒ですね。良かった」
そう言って子供のように体をよじった。それから踵を返し、
「それじゃ秀青さん、また明日」
と、肩越しに手を振りつつ駆け出す。その背中を見送り、秀青も、自らの命令に従い待っていたアリシア2234-LMNの方に向かい歩き出したのであった。
アリシアはまたも時間ぎりぎりで屋敷に戻り、ことの顛末を千堂に話した。自分が秀青と彼のアリシア2234-LMNとの関係修復に寄与したことを褒めてもらえると思い、楽しげに語って聞かせたのである。
だが、彼の笑顔を想定していた彼女の期待は、あっけなく打ち破られてしまった。
『…あれ…?』
難しい顔をして黙りこくる千堂に対し、アリシアは戸惑った。
「あの…千堂様…?」
そう声を掛ける彼女に気付かないのか、千堂は腕を組み自らの顎に手を当てて何か思案しているようだった。その様子にさすがに彼女も不安になってくる。自分は何かマズいことをしてしまったのだろうか? にも拘らず自分はそれを認識出来なかったということなのだろうか?
なおも黙ったままの千堂に彼女の不安は膨れ上がり、おろおろと落ち着きを失い始めた。とその時、ようやく彼が口を開く。
「明日の同行は、やめておいた方がいいかも知れないな…」
その言葉に、アリシアは泣きそうな顔をして、言った。
「ど、どうしてですか…? 私、何か間違ったことをしてしまったのでしょうか…?」
間違った。そう、彼女は間違ってしまったのである。いや、根本的なことを忘れているというべきか。なまじ、最近では上手くいってただけにアリシア自身も忘れていたのだが、彼女はまだ、同じ屋敷に配置されたアリシア2305-HHSの保安条件の適用さえ除外してもらっている状態なのだ。それが他人の所有するアリシアシリーズと、ましてや要人保護仕様のアリシア2234-LMNに随伴など、どんな事故が起こるか分かったものではない。
今日にしてみても、たまたまアリシア自身と、何より秀青自身の機転によって辛うじて危険を回避したようなものである。
まあ確かに、彼女に秀青を害する意図が無いことは明白だし、問い質されれば平身低頭を貫いて害意が無いことを明言するだろう。例え、秀青のアリシア2234-LMNから攻撃を受けたとしても彼女ならそれを上手くあしらえるに違いない。だが問題はそこではない。他人が所有するアリシア2234-LMNに戦闘モードを起動させてしまったとあれば、それはもう<事件>なのだ。言うなれば拳銃を抜かせてしまったようなものなのである。
そこで抵抗しなければそれ以上の大事にはならないだろうが、<拳銃を抜いてしまった>茅島家側も、<拳銃を抜かせるようなことをしてしまった>千堂側も、警察の事情聴取を受けるくらいのことはあるだろう。それはやはり好ましい事態とは言えない。自分はそれも覚悟の上でアリシアを運用しているが、そんな自分の都合で茅島家側に迷惑をかける訳にはいかないと千堂は思ったのだった。
泣きそうな顔で自分を見詰めるアリシアの頭をそっと撫でながら、千堂は言う。
「秀青君と秀青君のアリシア2234-LMNとの関係を修復させたことについては、よくやったと思う。素晴らしい働きだった」
優しく語りかける彼に縋るようにして、彼女は言葉を発した。
「じゃ、じゃあどうして駄目なんですか? 何が駄目だったんですか?」
まだ思い出せない彼女を、千堂は諭す。
「保安条件のことを、忘れているだろう?」
「あ……!」
そこでようやく、彼女も気付いたのだった。先輩であるこの屋敷のアリシア2305-HHSからさえ完全に認めてもらえてない自分が、他人のアリシアシリーズに認めてもらえる筈がないということに。
呆然とする表情を見て、彼女が完全に保安条件のことを忘れていたのだと確信し、千堂は改めて諭す。
「そういう大切なことを失念するようじゃ、まだまだ難しいな。残念だが、明日の約束はキャンセルさせてもらうことにしよう。明日は私がそのことを秀青君に伝えに行くよ」
彼の言葉はどこまでも穏やかで、彼女を決して責めてはいなかった。だがアリシア自身は、それを千堂に指摘させてしまった自分自身が許せなかった。ここのところちょっと上手くいっていたからといってそんな大事なことを忘れてしまっていた自分が許せなかった。
スカートを握り締め唇を固く結んだ彼女の顔は、大粒の涙をポロポロと流す様子が見えるかのようであった。
「ごめんなさい……ごめんなさい秀青さん…」
俯いて、呟くようにアリシアが言う。それは、守れない約束をしてしまった自分の愚かさを悔やみ、秀青の期待を裏切ってしまうことへの謝罪。
そんな彼女をそっと抱き締め、千堂は言った。
「失敗は誰にでもある。それを悔いる気持ちを持つことが大切なんだ。お前にはそれが出来る。それだけでも十分に誇りたい気分だよ」
そして千堂に抱きしめられたまま、アリシアは泣き続けたのだった。
翌日、それでも何とか気持ちを入れ替えて自分の仕事は済ませたアリシアだったが、一段落付いた途端に心ここにあらずという感じで呆然としてしまっていた。自分が行けずがっかりするであろう秀青のことを想い、溜息すらつきそうなくらいの落胆ぶり。
アリシアの作った昼食を食べながら、彼女のあまりの落ち込みように、千堂は思案を巡らせていた。そして何かを決心したように頷き、彼女に向かって語り掛ける。
「そんなに気になるなら、私と一緒に行こうか? 秀青君との同行を認めることは出来ないが、せめて自分で直接お詫びをするくらいなら問題ないだろう。ただし、あちらのアリシア2234-LMNの警戒範囲には入らないように気を付けないといけないがね」
その言葉にハッとなり、アリシアはしっかりと頷いた。
「ありがとうございます。千堂様」
彼の気遣いに彼女のメインフレームはまた揺さぶられた。それを感じる度に、自分がどれほど彼を信頼し、頼りにしているかを思い知らされる気分。ロボットなのに主人である人間に頼ってしまう自分が情けなく、しかし同時にそれを許してもらえる自分を誇りにも思えた。いくら千堂が優しくても、その価値のない存在を気遣ってくれたりはしないだろうから。
そして午後一時になり、千堂とアリシアは、彼の運転する自動車で待ち合わせ場所へと向かったのであった。
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