39 / 804
ロボットメイド、アリシアの愉快な日常
2日目 アリシア、ドギマギする
しおりを挟む
千堂がアリシアの膝枕で眠ってしまったことを幸せに感じていた彼女だったが。しばらくして落ち着いてくると、途端に別の気持ちが湧き上がってくるのも感じたのだった。
『今なら、千堂様の唇を…』
自分の中に浮かんだそんな考えを、人間のように頭を振って追い払おうとする。
『ダメダメ、寝てる間に唇を奪うなんて、そんなの犯罪よ。許されない行為だわ』
そう思う一方で、別の考えも浮かんでくる。
『犯罪だなんて、考え過ぎよ。千堂様はちゃんと私のことを愛してくださってるし、キスだってもうしたじゃない。人間ならこんなの普通よ』
なんて考えが浮かんできて、彼女を惑わした。しかし、その考えにも一理ある気もする。確かに一度は唇にキスをもらったのだから、自分と彼とは既にそれが許される関係の筈だ。その自分が彼の唇にキスをすることに道義的な問題もない筈。
しかし同時に、このような行為は双方の同意があってのみ許されるものなのだから、寝ている彼の唇を奪うのはやはり問題になる筈だというのも筋が通っている気がする。
彼女は困惑した。矛盾する二つの考え方のどちらにも道理がある気がする。このような場合はいったいどうすればいいのだろう?
そういう場合は、これまではきちんとした回答が自分の中にあった。ロボットである自分が主人の唇を奪うなど、そういう思考すら存在しなかったのだ。答え云々以前に問題そのものが成立しなかった。なのに今の自分には、そういう思考が確かに存在している。
彼の唇に触れたい、自分の唇と彼の唇を重ねたい。キスしたい、キスしたい、キスしたい……
思えば思うほど、その欲求は大きく強くなってくる。その欲求を抑えなければいけないという考えも確かに自分の中にあるのに、みるみる力を失っていく気がする。おかしい。以前はそちらの考えが絶対だった筈だ。自分は相変わらずロボットなのに、どうしてその考えが絶対じゃなくなってしまったのだろう。
そうか、これが<心>というものか……理屈では割り切れない、抑えきれない、分析出来ない不可思議な思考。それが心。
これまでにも何度も繰り返したその自問自答を、アリシアはまたも繰り返した。それこそが彼女にとっては<心>そのものだと思えた。自分には心がある。だからその心に逆らえないのは仕方のないことなんだ。そう自分に言い聞かせてしまった。そして彼女は、寝ている千堂の唇に、そっと自分の唇を近付けて行ったのだった。
その唇が触れそうに見えたその瞬間、彼のバイタルサインに変化が生じたことを彼女は感じ取っていた。それは彼が目覚めたことを表していた。だから彼女は慌てて唇を離し姿勢を正し、何食わぬ顔をしてしまった。
「…あ、すまない、寝てしまっていたのか」
そんな彼の言葉を聞きながら、彼女のメインフレームは様々な思考を同時に行っていた。
『仕方ないと言いながらどうしてそこで行動を中断してしまったのか。仕方ないのなら中断する必要はなかったのではないか』
『元々この行為は許されないものなのだからこの判断は正当なものだ』
『どうしてこのタイミングで目が覚めるんですか、千堂様の意地悪ぅ~!』
等々。それらの思考が無秩序に駆け巡り、メインフレームに大きな負荷が掛かるのを彼女は感じたのだった。人間で言えば、『ドギマギしている』という感じだろうか。
人間と違って汗もかかず顔も赤くならず呼吸も乱れない彼女だったが、唯一、視線にだけはその動揺が現れた。千堂のことをまともに見られないのだ。自分でもそれが制御出来なくなってることに気付き、バレないことを祈った。そう、彼女はロボットであるにも拘らず祈ったのだ。何に対して? 何に対してかは彼女自身にも分からなかったが、とにかく祈ったのである。
その彼女の祈りが通じたのかどうかは分からなかったにせよ、千堂は彼女の様子に対して何も言わなかった。ただ彼女の膝枕で眠ってしまっていたことを少し気恥ずかしそうにしていただけだった。そんな自分を振り切るように立ち上がり、彼は言う。
「今から少し、体を動かしてくる。風呂の用意をしておいてくれ」
その言葉にアリシアはすぐに反応し、「分かりました」と応えた。そしてリビングから出ていこうとする彼の背中を、ホッとした気持ちで見送る。だが、リビングから出ようとしたその時、不意に振り返った千堂が言った。
「そうだ、一応言っておくが、寝ている相手の唇を奪うのは少々マナーに反する行為だな。次からは気を付けるように」
『バ、バレテた~っっ!!?』
千堂にしてやられたアリシアは、自らのメインフレームのかかるストレスが極大に達し、一瞬、全ての機能が停止するのを感じたのだった。人間で言うところの『固まる』という状態と言えるだろうか。
うまく誤魔化せたと思っていたのにそれを見破られていたことに、彼女は凹んだ。どういう表情を作って良いのか分からず、笑っているのか泣いているのか判別のつかない表情になっていた。この辺りは、非常に複雑かつ微妙な表情を作れるアリシアシリーズ故の難しさだったのかも知れない。他社製のメイトギアなら笑っているか無表情かの二択程度で済んだのだろうが。
それでも、千堂に言われたことには従わなければならない。彼女は気を取り直し、風呂の用意を始めた。と言っても、湯を張るのは全自動だから彼女のがしたのはバスタオルとバスローブの用意程度だが。しかし念の為、バスルームに異常が無いかも確かめておく。設備が故障していたりカビなどが発生していてはメイドとしての沽券に係わる問題だ。
その後、彼女は千堂の書斎の一部でもあるトレーニングルームへと向かう為、バスルームを出ようとした。特に他に仕事が無いのであれば彼の傍に付き従うのが彼女の役目だからだ。だがその時、アリシア2305-HHSの信号が近付いていることに気が付いた。一瞬、どうするべきか戸惑った彼女だったが、敢えてバスルームを出た。
こちらに向かって廊下を歩くアリシア2305-HHSを視界に捉え、彼女はお辞儀をした。人間が目上の人物に対してするように。ロボット同士は基本的に上下関係が無い為にそんなことはしないが、彼女は今、ロボットでも人間でもない状態にあると言える為、敢えて人間に準じた振る舞いをするべきだと判断したのだった。
とは言え、アリシア2305-HHSの方はそんな意図を汲んではくれない。アリシア2305-HHSから見れば千堂の管理下にある玩具のロボットに一瞥をくれただけで、挨拶すら返さず通り過ぎた。無論それは意地悪でも嫌味でもない。千堂に命令されたから愛想を振りまくことも出来ず、そうするしか出来ないからそうしただけだ。ただ、事情を知らない人間が見れば印象は悪かったかも知れないが。
しかしアリシアにとってはそれは問題ではなかった。この屋敷における自分の立場を自分ではっきりさせる為には必要なことだと感じたからやったのだ。この屋敷において自分はアリシア2305-HHSの後輩のメイドであり、人間はそういう礼節を重視するのだから、自分もそれに従うのだと。
アリシア2305-HHSが見えなくなり、十分に信号が遠ざかってから彼女は顔を上げてトレーニングルームへと入った。そこにいた千堂に自分がしたことを褒めてほしいと思った。アリシア2305-HHSを前にして隠れたりせずにしっかりと挨拶出来たことを褒めてもらいたかった。だがそれは敢えて口にせず、彼女はただ汗を流す千堂を見詰め、待機した。
そんなことをいちいち報告せずとも、キスしようとしたのを誤魔化そうとしたことも見抜く彼なら分かってくれると思ったからであった。
『今なら、千堂様の唇を…』
自分の中に浮かんだそんな考えを、人間のように頭を振って追い払おうとする。
『ダメダメ、寝てる間に唇を奪うなんて、そんなの犯罪よ。許されない行為だわ』
そう思う一方で、別の考えも浮かんでくる。
『犯罪だなんて、考え過ぎよ。千堂様はちゃんと私のことを愛してくださってるし、キスだってもうしたじゃない。人間ならこんなの普通よ』
なんて考えが浮かんできて、彼女を惑わした。しかし、その考えにも一理ある気もする。確かに一度は唇にキスをもらったのだから、自分と彼とは既にそれが許される関係の筈だ。その自分が彼の唇にキスをすることに道義的な問題もない筈。
しかし同時に、このような行為は双方の同意があってのみ許されるものなのだから、寝ている彼の唇を奪うのはやはり問題になる筈だというのも筋が通っている気がする。
彼女は困惑した。矛盾する二つの考え方のどちらにも道理がある気がする。このような場合はいったいどうすればいいのだろう?
そういう場合は、これまではきちんとした回答が自分の中にあった。ロボットである自分が主人の唇を奪うなど、そういう思考すら存在しなかったのだ。答え云々以前に問題そのものが成立しなかった。なのに今の自分には、そういう思考が確かに存在している。
彼の唇に触れたい、自分の唇と彼の唇を重ねたい。キスしたい、キスしたい、キスしたい……
思えば思うほど、その欲求は大きく強くなってくる。その欲求を抑えなければいけないという考えも確かに自分の中にあるのに、みるみる力を失っていく気がする。おかしい。以前はそちらの考えが絶対だった筈だ。自分は相変わらずロボットなのに、どうしてその考えが絶対じゃなくなってしまったのだろう。
そうか、これが<心>というものか……理屈では割り切れない、抑えきれない、分析出来ない不可思議な思考。それが心。
これまでにも何度も繰り返したその自問自答を、アリシアはまたも繰り返した。それこそが彼女にとっては<心>そのものだと思えた。自分には心がある。だからその心に逆らえないのは仕方のないことなんだ。そう自分に言い聞かせてしまった。そして彼女は、寝ている千堂の唇に、そっと自分の唇を近付けて行ったのだった。
その唇が触れそうに見えたその瞬間、彼のバイタルサインに変化が生じたことを彼女は感じ取っていた。それは彼が目覚めたことを表していた。だから彼女は慌てて唇を離し姿勢を正し、何食わぬ顔をしてしまった。
「…あ、すまない、寝てしまっていたのか」
そんな彼の言葉を聞きながら、彼女のメインフレームは様々な思考を同時に行っていた。
『仕方ないと言いながらどうしてそこで行動を中断してしまったのか。仕方ないのなら中断する必要はなかったのではないか』
『元々この行為は許されないものなのだからこの判断は正当なものだ』
『どうしてこのタイミングで目が覚めるんですか、千堂様の意地悪ぅ~!』
等々。それらの思考が無秩序に駆け巡り、メインフレームに大きな負荷が掛かるのを彼女は感じたのだった。人間で言えば、『ドギマギしている』という感じだろうか。
人間と違って汗もかかず顔も赤くならず呼吸も乱れない彼女だったが、唯一、視線にだけはその動揺が現れた。千堂のことをまともに見られないのだ。自分でもそれが制御出来なくなってることに気付き、バレないことを祈った。そう、彼女はロボットであるにも拘らず祈ったのだ。何に対して? 何に対してかは彼女自身にも分からなかったが、とにかく祈ったのである。
その彼女の祈りが通じたのかどうかは分からなかったにせよ、千堂は彼女の様子に対して何も言わなかった。ただ彼女の膝枕で眠ってしまっていたことを少し気恥ずかしそうにしていただけだった。そんな自分を振り切るように立ち上がり、彼は言う。
「今から少し、体を動かしてくる。風呂の用意をしておいてくれ」
その言葉にアリシアはすぐに反応し、「分かりました」と応えた。そしてリビングから出ていこうとする彼の背中を、ホッとした気持ちで見送る。だが、リビングから出ようとしたその時、不意に振り返った千堂が言った。
「そうだ、一応言っておくが、寝ている相手の唇を奪うのは少々マナーに反する行為だな。次からは気を付けるように」
『バ、バレテた~っっ!!?』
千堂にしてやられたアリシアは、自らのメインフレームのかかるストレスが極大に達し、一瞬、全ての機能が停止するのを感じたのだった。人間で言うところの『固まる』という状態と言えるだろうか。
うまく誤魔化せたと思っていたのにそれを見破られていたことに、彼女は凹んだ。どういう表情を作って良いのか分からず、笑っているのか泣いているのか判別のつかない表情になっていた。この辺りは、非常に複雑かつ微妙な表情を作れるアリシアシリーズ故の難しさだったのかも知れない。他社製のメイトギアなら笑っているか無表情かの二択程度で済んだのだろうが。
それでも、千堂に言われたことには従わなければならない。彼女は気を取り直し、風呂の用意を始めた。と言っても、湯を張るのは全自動だから彼女のがしたのはバスタオルとバスローブの用意程度だが。しかし念の為、バスルームに異常が無いかも確かめておく。設備が故障していたりカビなどが発生していてはメイドとしての沽券に係わる問題だ。
その後、彼女は千堂の書斎の一部でもあるトレーニングルームへと向かう為、バスルームを出ようとした。特に他に仕事が無いのであれば彼の傍に付き従うのが彼女の役目だからだ。だがその時、アリシア2305-HHSの信号が近付いていることに気が付いた。一瞬、どうするべきか戸惑った彼女だったが、敢えてバスルームを出た。
こちらに向かって廊下を歩くアリシア2305-HHSを視界に捉え、彼女はお辞儀をした。人間が目上の人物に対してするように。ロボット同士は基本的に上下関係が無い為にそんなことはしないが、彼女は今、ロボットでも人間でもない状態にあると言える為、敢えて人間に準じた振る舞いをするべきだと判断したのだった。
とは言え、アリシア2305-HHSの方はそんな意図を汲んではくれない。アリシア2305-HHSから見れば千堂の管理下にある玩具のロボットに一瞥をくれただけで、挨拶すら返さず通り過ぎた。無論それは意地悪でも嫌味でもない。千堂に命令されたから愛想を振りまくことも出来ず、そうするしか出来ないからそうしただけだ。ただ、事情を知らない人間が見れば印象は悪かったかも知れないが。
しかしアリシアにとってはそれは問題ではなかった。この屋敷における自分の立場を自分ではっきりさせる為には必要なことだと感じたからやったのだ。この屋敷において自分はアリシア2305-HHSの後輩のメイドであり、人間はそういう礼節を重視するのだから、自分もそれに従うのだと。
アリシア2305-HHSが見えなくなり、十分に信号が遠ざかってから彼女は顔を上げてトレーニングルームへと入った。そこにいた千堂に自分がしたことを褒めてほしいと思った。アリシア2305-HHSを前にして隠れたりせずにしっかりと挨拶出来たことを褒めてもらいたかった。だがそれは敢えて口にせず、彼女はただ汗を流す千堂を見詰め、待機した。
そんなことをいちいち報告せずとも、キスしようとしたのを誤魔化そうとしたことも見抜く彼なら分かってくれると思ったからであった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
不遇職「罠師」は器用さMAXで無双する
ゆる弥
SF
後輩に勧められて買ってみたVRMMOゲーム、UnknownWorldOnline(通称UWO(ウォー))で通常では選ぶことができないレア職を狙って職業選択でランダムを選択する。
すると、不遇職とされる「罠師」になってしまう。
しかし、探索中足を滑らせて落ちた谷底で宝を発見する。
その宝は器用さをMAXにするバングルであった。
器用さに左右される罠作成を成功させまくってあらゆる罠を作り、モンスターを狩りまくって無双する。
やがて伝説のプレイヤーになる。
憲法改正と自殺薬
会川 明
SF
この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とはいっさい関係ありません。
憲法改正後の日本、国家による自殺薬の配布から十数年が経った。
斉藤寛と楠瀬ツキミは幼なじみだ。
二人は仲睦まじく育った。
しかし、二人の終わりは唐突にやって来る。
猫スタ募集中!(=^・・^=)
五十鈴りく
ライト文芸
僕には動物と話せるという特技がある。この特技をいかして、猫カフェをオープンすることにした。というわけで、一緒に働いてくれる猫スタッフを募集すると、噂を聞きつけた猫たちが僕のもとにやってくる。僕はそんな猫たちからここへ来た経緯を聞くのだけれど――
※小説家になろう様にも掲載させて頂いております。
終末革命ギア・フィーネ〜転生先が婚約破棄した聖女を追放してザマァされる悪役王子なんだが、破滅したくないので彼女と幸せになります!〜
古森きり
SF
俺は令嬢もののラノベや漫画が好きだ。
だって女の子可愛い。
男だって女性向けが好きなんだ、めっちゃ読む。
そんな俺が今イチハマっていた『救国聖女は浮気王子に捨てられる〜私を拾ったのは呪われてデュラハンになっていた魔王様でした〜』。
そして気づいたら、俺はその聖女を捨てて国を破滅させる王子に転生していた!?
嫌だ、死にたくない!
俺は絶対浮気しないし、聖女を捨てたりしない!
一生大切にするので俺と幸せになってください!
小説家になろうに読み直しナッシング書き溜め。
※恋愛ジャンルにするには、恋愛要素が足りない気がするしロボット大戦までの道のりは遠いけどゆっくりロボみが強くなるのでSFカテゴリにした。
※なろう版にはあとがきで小ネタを裏設定をいっぱい書いてあります。
「メジャー・インフラトン」序章5/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 JUMP! JUMP! JUMP! No2.
あおっち
SF
海を埋め尽くすAXISの艦隊。
飽和攻撃が始まる台湾、金門県。
海岸の空を埋め尽くすAXISの巨大なロボ、HARMARの大群。
同時に始まる苫小牧市へ着上陸作戦。
苫小牧市を守るシーラス防衛軍。
そこで、先に上陸した砲撃部隊の砲弾が千歳市を襲った!
SF大河小説の前章譚、第5部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
86,400秒 異世界冒険奇譚 ~JK勇者は一日の時間を衝動買い。 流れる時間をエネルギーに変え、今日もスキルをぶっ放す!~
北葉ポウ
ファンタジー
ある日、突然勇者になった崖っぷち受験生な私。
不思議な運命に導かれ、愛猫カナタに会うため、異世界「ショルゼア」に転移した。
86400円でゲットしたのは一日分の無双時間。
この間なら、どんな魔法も能力もつくって真似して、一瞬で発動。コレ絶対、神スキル認定だわっ!
でも使い切ってしまったらなんか色々ヤバイらしい。
なんとなかるさ精神で、モフモフイケメン聖獣やキュートな癒し系魔獣と共に、邪竜を討つ勇者になるべく旅をする。
自らの意志で新しい世界をクリエイト――――。
そんな冒険奇譚が、今、始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる