33 / 804
ロボットメイド、アリシアの愉快な日常
1日目 千堂京一、一日を振り返る
しおりを挟む
『アリシア2234-LMN-UNIQUE000に関するレポート』
夜もすっかり更けて、就寝の為に寝室に戻った千堂は、今日一日の最後の仕事としてアリシアについてのレポートをまとめていた。タイトルにある『UNIQUE000』とは、改めて彼女に与えられた形式番号である。しかし他に同様の事例が確認出来ないこと。再び同様の事例が発生する可能性が極めて低いことから、敢えて000=存在しない機体という番号が割り振られたのだった。これは千堂自身が、現時点で既に、彼女を形式番号や製造番号で区別する単なるロボットとみなしていないという意図の表れでもあった。
『観察初日で、私は大変なミスをしてしまったようだ。これは私が、アリシアに発生している<心のようなもの>をいかに正しく認識出来ていなかったかを表すものとして大いに反省するべき点だと考える』
冒頭で、彼はいきなり自らの反省点から記し始めた。
『アリシアシリーズには、人間社会の常識を逸脱しないように予め行動規範が入力されている為に、彼女にも当然、そういう認識があるものと私は捉えていたが、それは必ずしも正しくはなかった。これは、アリシアシリーズに入力されている行動規範の書式にも関係しているものと思われる。<記述により行動を制限する>タイプのものと、そもそもそういう行動はしないということを前提に<敢えて記述しない>タイプの二種類に大別されるそれのうち、記述しない形の方では彼女に対しては有効ではないと私が理解していなかったことが原因と私は推測する』
そこで一旦手を止め、少し思考を巡らせた後、再び記し始める。
『しかし、人工知能が心を持つということが確認されていない現在、その心に基づく感情というものも想定されていない以上は、敢えて記述しないという方法は合理的であると私も考えている。行動を制限する為の記述を増やすということは、行程や作業を煩雑にし、コストを増大させ、それを動作させる為にはさらに強力なシステムが要求され、かつそれを維持する為のメンテナンスもより高度なものが求められるという、およそ現実的でない選択であると言えるだろう』
さらに続ける。
『また、彼女が本当に心を持っているとするなら、その心こそが自らを律する基準になると思われる。人間は心を持ち、心で感じたものが行動規範となるのだから、彼女がそれと同じことが出来るのであれば、それは彼女が心を持っているという事象を裏付ける大きな根拠となる可能性があると私は考えるものである』
再度思考を巡らせ、また記す。
『ただし、彼女が心を持っていると仮定したとしてもそれはまだ生まれたての赤ん坊のようなものであり、彼女がそれに基づいて自らを律する為には相当な経験を重ねることが必要だと考えるのが妥当だろう。いわば彼女の心を育てる必要があると考えられる。人間を例に挙げるまでもなく心を育てるというのは多大なる手間と時間を要するものであり、かつ容易ではない。これからも困難が予想されるが、私はそれがいかなる結果をもたらすものか、自身もこの分野に関わるものの一人として知的好奇心を駆り立てられずにはいられないものである』
と締めくくった。そして端末を閉じ、椅子の背もたれに体を預ける。
それからふと、自分の唇に指をやった。アリシアの唇に触れた時の感触を思い出す。とは言えそれはやはり、人間の唇の感触ではなかったという事実を実感するものだったのだが。千堂にもそれなりに恋愛の経験はあり、一通りのことは済ませてきている。ただ、その上で一生を共にしたいとまで思える相手がこれまでいなかっただけだ。それよりも仕事の方が楽しく、やりがいがあり、家庭を守るよりもそちらに集中したかっただけだ。
そんな千堂であるが故に、逆にアリシアの唇がやはり人工的な感触だったことが引っかかったのだった。それは、『申し訳ない』という気持ちだったのかも知れない。人間と同じように心を持ってしまったかも知れない彼女に、完全に人間と同じものを与えてやれないことに対する後ろめたさのようなものと言えるだろうか。さすがに、思春期の少年のように唇の感触にどぎまぎしてというものではなかった。
とその時、コンコンと突然ドアがノックされた。瞬間、千堂の体がビクッと跳ねる。それは単純に不意を突かれたせいだったのだが、この時、彼の脳内ではある種の誤変換が行われてしまったのだった。自分が驚いたのはアリシアの唇の感触を思い出してたからだという風に。それに伴って彼の血圧と体温は上昇し、心拍数も跳ね上がり、一瞬にして汗が浮き上がった。それは完全に、思春期独特の妄想の最中に突然ノックされてしまった十代の少年の反応そのものだった。
「千堂様…夜分遅くに申し訳ありません」
ドアの向こうから、アリシアの声が聞こえてくる。すると余計に顔が熱くなるのを彼は感じた。慌ててそれを落ち着かせようとして、大きく深呼吸をする。
「千堂様…もうお休みになられたのでしょうか…?」
彼女が再びそう声を掛けてきた時、千堂はドアを開けた。
「どうした? 何か用か?」
努めて冷静に振る舞った彼だったが、彼のバイタルサインを瞬時に検知出来る彼女には全く効果が無かった。
「千堂様? どうなされました? 心拍数、血圧、体温、すべてで高い数値が検出されました。呼吸の乱れや発汗も見られます。何かあったのでしょうか?」
アリシアが心配そうな顔で見上げてくる。千堂は咄嗟に嘘を吐いた。
「いや、問題ない。就寝前に軽くストレッチをしていただけだ」
就寝前にストレッチをする習慣があるのは事実だが、それは汗をかくほどの負荷をかけるものではない。しかし幸い、この時のアリシアはまだそのことを知らなかった。だから彼の言うことを素直に信じた。
「そうでしたか。安心しました。良かったです」
ホッとした様子の彼女に、彼の胸が少し痛んだ。こんなことで嘘を吐き、彼女を欺いたことに対する後ろめたさだった。しかし敢えてそれを無視するように、冷静なふりをして問い掛ける。
「それより何か用があるんじゃないのか?」
千堂に促され、アリシアはハッとなった。
「ああ、そうでした!」
だがそう言った後、次の言葉が出てこない。
「あの…その…」
と、体をモジモジさせながら口ごもる。そんな彼女を見守りながら、彼は待った。待っている間に、彼自身も落ち着けた。そしてそっと言った。
「何でもいい。思うことがあるなら言ってごらん。私なら大丈夫だから」
その言葉が、アリシアの背中を押した。
「千堂様…あの、キス…してください」
両手でエプロンをぎゅっと握りしめ、真っすぐに彼を見詰めながら、彼女はそう言った。そしてすぐに、
「あ、いえ、唇にじゃなくていいんです! おでことかほっぺたとか、とにかく千堂様にキスしていただけたら、私、眠れると思うんです」
と付け足した。
『眠る』。アリシアは確かにそう言った。ロボットである彼女に睡眠の必要はないにも拘わらずだ。それは彼女特有の事情によるものだった。
彼女の<心のようなもの>の正体は、彼女のメモリー内に蓄積された膨大な断片化ファイルを始めとした正常に処理できない無数のファイルが本来のデータ処理を阻害することによって生じるバグだというのが現時点での仮説であった。その為、それらの不正なファイルを除去してしまうと彼女の心のようなものは失われ、ただのアリシアシリーズの一機に戻ってしまうと考えられていた。故に彼女は一般的なメンテナンスを受けることが出来ず、しかし不正なファイルがこれ以上増えると今度はそれこそデータ処理に致命的な遅延が生じるなどの重大な障害が発生する可能性もあり、それを防ぐ為には彼女は自らの活動を控えるようにしないといけないのである。それこそが、彼女にとっての『眠る』という行為なのだった。
なのに、眠れないのだと彼女は言う。だから千堂は、彼女の言葉に従った。彼女が望んだとおり、アリシアの額にそっと口づけたのであった。
夜もすっかり更けて、就寝の為に寝室に戻った千堂は、今日一日の最後の仕事としてアリシアについてのレポートをまとめていた。タイトルにある『UNIQUE000』とは、改めて彼女に与えられた形式番号である。しかし他に同様の事例が確認出来ないこと。再び同様の事例が発生する可能性が極めて低いことから、敢えて000=存在しない機体という番号が割り振られたのだった。これは千堂自身が、現時点で既に、彼女を形式番号や製造番号で区別する単なるロボットとみなしていないという意図の表れでもあった。
『観察初日で、私は大変なミスをしてしまったようだ。これは私が、アリシアに発生している<心のようなもの>をいかに正しく認識出来ていなかったかを表すものとして大いに反省するべき点だと考える』
冒頭で、彼はいきなり自らの反省点から記し始めた。
『アリシアシリーズには、人間社会の常識を逸脱しないように予め行動規範が入力されている為に、彼女にも当然、そういう認識があるものと私は捉えていたが、それは必ずしも正しくはなかった。これは、アリシアシリーズに入力されている行動規範の書式にも関係しているものと思われる。<記述により行動を制限する>タイプのものと、そもそもそういう行動はしないということを前提に<敢えて記述しない>タイプの二種類に大別されるそれのうち、記述しない形の方では彼女に対しては有効ではないと私が理解していなかったことが原因と私は推測する』
そこで一旦手を止め、少し思考を巡らせた後、再び記し始める。
『しかし、人工知能が心を持つということが確認されていない現在、その心に基づく感情というものも想定されていない以上は、敢えて記述しないという方法は合理的であると私も考えている。行動を制限する為の記述を増やすということは、行程や作業を煩雑にし、コストを増大させ、それを動作させる為にはさらに強力なシステムが要求され、かつそれを維持する為のメンテナンスもより高度なものが求められるという、およそ現実的でない選択であると言えるだろう』
さらに続ける。
『また、彼女が本当に心を持っているとするなら、その心こそが自らを律する基準になると思われる。人間は心を持ち、心で感じたものが行動規範となるのだから、彼女がそれと同じことが出来るのであれば、それは彼女が心を持っているという事象を裏付ける大きな根拠となる可能性があると私は考えるものである』
再度思考を巡らせ、また記す。
『ただし、彼女が心を持っていると仮定したとしてもそれはまだ生まれたての赤ん坊のようなものであり、彼女がそれに基づいて自らを律する為には相当な経験を重ねることが必要だと考えるのが妥当だろう。いわば彼女の心を育てる必要があると考えられる。人間を例に挙げるまでもなく心を育てるというのは多大なる手間と時間を要するものであり、かつ容易ではない。これからも困難が予想されるが、私はそれがいかなる結果をもたらすものか、自身もこの分野に関わるものの一人として知的好奇心を駆り立てられずにはいられないものである』
と締めくくった。そして端末を閉じ、椅子の背もたれに体を預ける。
それからふと、自分の唇に指をやった。アリシアの唇に触れた時の感触を思い出す。とは言えそれはやはり、人間の唇の感触ではなかったという事実を実感するものだったのだが。千堂にもそれなりに恋愛の経験はあり、一通りのことは済ませてきている。ただ、その上で一生を共にしたいとまで思える相手がこれまでいなかっただけだ。それよりも仕事の方が楽しく、やりがいがあり、家庭を守るよりもそちらに集中したかっただけだ。
そんな千堂であるが故に、逆にアリシアの唇がやはり人工的な感触だったことが引っかかったのだった。それは、『申し訳ない』という気持ちだったのかも知れない。人間と同じように心を持ってしまったかも知れない彼女に、完全に人間と同じものを与えてやれないことに対する後ろめたさのようなものと言えるだろうか。さすがに、思春期の少年のように唇の感触にどぎまぎしてというものではなかった。
とその時、コンコンと突然ドアがノックされた。瞬間、千堂の体がビクッと跳ねる。それは単純に不意を突かれたせいだったのだが、この時、彼の脳内ではある種の誤変換が行われてしまったのだった。自分が驚いたのはアリシアの唇の感触を思い出してたからだという風に。それに伴って彼の血圧と体温は上昇し、心拍数も跳ね上がり、一瞬にして汗が浮き上がった。それは完全に、思春期独特の妄想の最中に突然ノックされてしまった十代の少年の反応そのものだった。
「千堂様…夜分遅くに申し訳ありません」
ドアの向こうから、アリシアの声が聞こえてくる。すると余計に顔が熱くなるのを彼は感じた。慌ててそれを落ち着かせようとして、大きく深呼吸をする。
「千堂様…もうお休みになられたのでしょうか…?」
彼女が再びそう声を掛けてきた時、千堂はドアを開けた。
「どうした? 何か用か?」
努めて冷静に振る舞った彼だったが、彼のバイタルサインを瞬時に検知出来る彼女には全く効果が無かった。
「千堂様? どうなされました? 心拍数、血圧、体温、すべてで高い数値が検出されました。呼吸の乱れや発汗も見られます。何かあったのでしょうか?」
アリシアが心配そうな顔で見上げてくる。千堂は咄嗟に嘘を吐いた。
「いや、問題ない。就寝前に軽くストレッチをしていただけだ」
就寝前にストレッチをする習慣があるのは事実だが、それは汗をかくほどの負荷をかけるものではない。しかし幸い、この時のアリシアはまだそのことを知らなかった。だから彼の言うことを素直に信じた。
「そうでしたか。安心しました。良かったです」
ホッとした様子の彼女に、彼の胸が少し痛んだ。こんなことで嘘を吐き、彼女を欺いたことに対する後ろめたさだった。しかし敢えてそれを無視するように、冷静なふりをして問い掛ける。
「それより何か用があるんじゃないのか?」
千堂に促され、アリシアはハッとなった。
「ああ、そうでした!」
だがそう言った後、次の言葉が出てこない。
「あの…その…」
と、体をモジモジさせながら口ごもる。そんな彼女を見守りながら、彼は待った。待っている間に、彼自身も落ち着けた。そしてそっと言った。
「何でもいい。思うことがあるなら言ってごらん。私なら大丈夫だから」
その言葉が、アリシアの背中を押した。
「千堂様…あの、キス…してください」
両手でエプロンをぎゅっと握りしめ、真っすぐに彼を見詰めながら、彼女はそう言った。そしてすぐに、
「あ、いえ、唇にじゃなくていいんです! おでことかほっぺたとか、とにかく千堂様にキスしていただけたら、私、眠れると思うんです」
と付け足した。
『眠る』。アリシアは確かにそう言った。ロボットである彼女に睡眠の必要はないにも拘わらずだ。それは彼女特有の事情によるものだった。
彼女の<心のようなもの>の正体は、彼女のメモリー内に蓄積された膨大な断片化ファイルを始めとした正常に処理できない無数のファイルが本来のデータ処理を阻害することによって生じるバグだというのが現時点での仮説であった。その為、それらの不正なファイルを除去してしまうと彼女の心のようなものは失われ、ただのアリシアシリーズの一機に戻ってしまうと考えられていた。故に彼女は一般的なメンテナンスを受けることが出来ず、しかし不正なファイルがこれ以上増えると今度はそれこそデータ処理に致命的な遅延が生じるなどの重大な障害が発生する可能性もあり、それを防ぐ為には彼女は自らの活動を控えるようにしないといけないのである。それこそが、彼女にとっての『眠る』という行為なのだった。
なのに、眠れないのだと彼女は言う。だから千堂は、彼女の言葉に従った。彼女が望んだとおり、アリシアの額にそっと口づけたのであった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
世界の敵と愛し合え!
みらいつりびと
SF
中学時代、ホームラン率3割だったキャッチャー時根巡也の幼馴染は、奪三振率7割のピッチャー空尾凜奈。
ふたりは廃部寸前の青十字高校野球部に入り、部を再建して甲子園出場をめざす。しかし新生野球部のメンバーはたった9人で、捕手と2塁手以外は全員が女の子。
人に化ける変身生物に侵略されている世界で、高校生離れした打力を持つ時根と魔球のごとき変化球を投げる空尾には、変身生物ではないかという疑惑があって……。
恋愛野球SF小説全48話。
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
凶竜の姫様
京衛武百十
SF
ここは、惑星<朋群(ほうむ)>。多数のロボットに支えられ、様々な特色を持った人間達が暮らす惑星。そこで鵺竜(こうりゅう)と呼ばれる巨大な<竜>について研究する青年、<錬義(れんぎ)>は、それまで誰も辿り着いたことのない地に至り、そこで一人の少女と出逢う。少女の名前は<斬竜(キル)>。かつて人間を激しく憎み戦ったという<竜女帝>の娘にして鵺竜の力を受け継ぐ<凶竜の姫>であった。
こうして出逢った斬竜に錬義は戸惑いながらも、彼女を見守ることにしたのだった。
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。
乾坤一擲
響 恭也
SF
織田信長には片腕と頼む弟がいた。喜六郎秀隆である。事故死したはずの弟が目覚めたとき、この世にありえぬ知識も同時によみがえっていたのである。
これは兄弟二人が手を取り合って戦国の世を綱渡りのように歩いてゆく物語である。
思い付きのため不定期連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる