14 / 804
熱砂のアリシア
3日目・日没後(遺体保護の為、塚を築く)
しおりを挟む
昼間の訳の分からないテンションは、さすがにすっかり鳴りを潜めていた。
いくら精神的に普通じゃ無かったとはいえ、いくら極限状態にあったとはいえ、有り得ない。他人に見られなかったことがせめてもの幸いだと思った。
まあ、アリシア2234-LMNには見られていたが、ただのロボットだし、帰ってからメモリーを消去してしまえば大丈夫だろう。それに、業務上知りえた秘密は、司法関係者がきちんと法的な手続きを踏んだ上で正式に開示を依頼しない限り、決して口外することはないし。
ただ、冷静になった分、自分の置かれている状況が改めて思い知らされ、陰鬱な気分になるのも事実だった。
その一方で、アリシア2234-LMNには少しずつ私の身の回りのことをしてもらうようにした。再度、機体の中を調べて、私の替えの服を見付けてもらって着替え、機体の中に残されていた飲用ではない水を使って私のシャツを洗ったり、砂漠の一部である荒野故に夜は冷え込むので、内装用のウッドパネルを剥がして薪にして、暖を取る為に焚き火をしてもらったり、水の給仕をしてもらったりした。また、何度掃ってもすぐ砂まみれになるマットレスの掃除も、任せた。
それでもなお、食事についてはパックから直接食べるということをしてきたが、もう既に、それが意味のないただの強がりでしかないことも、正直言って自覚しつつあった。今日、捜索隊が現れなかったら、明日からは素直にアリシア2234-LMNに用意してもらおうかとも思った。
だが、それと同時に、アリシア2234-LMNに対する複雑な感情はかえって強まったような気もする。いかにもロボットらしい、躊躇も感情も感じられない無慈悲な殺戮と、人間に尽くす事を第一義とすることを象徴する微笑みとが私の中で噛み合わず、どこか嫌悪感のようなものを感じてしまっているのだった。とにかくその笑顔が、微妙に気に障るのだ。
とは言え、それが今はどうにもならないことも分かっている。気にしても無駄なのも分かっている。しかしだからと言って割り切れないのも人間という生き物の性だ。そういう意味では、いちいちこういう事を気にすることが無いロボットが羨ましくもある。
そんなとりとめのない思考を忘れようとするかのように、私はぼんやりと焚き火の火を眺めた。
と、その時、アリシア2234-LMNが声を発した。
「千堂様、周辺に動体反応があります」
何!? 奴らか!?
しかし、緊張する私に対し、アリシア2234-LMNは言った。
「脅威は高くありません。犬、野犬ですね」
野犬だと? 確かに、武装集団に比べれば脅威は低いかも知れないが、私のような生身の人間にとっては充分に脅威だ。
「こちらに近付いてくるのか?」
私の問い掛けに、アリシア2234-LMNは、
「いえ、現在は、私達が撃破した武装集団を捕食。つまり、遺体を食べています」
…また、なかなかにキツイことをサラッと言う。恐らく、そういう表現に対して抵抗感が強い相手にはまた違った言い方もする筈なのだが、私ならそれを受け止め切れると判断されたのだろう。実際、いい気はしないが別に大きく動揺するわけでもないし、持って回った言い方をされるのも確かに好きじゃない。報告は簡潔に、的確にを常に部下にも求めているくらいだ。
それにしても、野犬か……
確かに、火星には原生の動物はいない。すべて人間の持ち込んだものであり、その一部が野生化しているだけに過ぎない。地球で荒野に住む野生の犬と言うとコヨーテやジャッカルを思い浮かべるが、ここにいるのは洋犬和犬様々な、本来は飼い犬だったものの成れの果てだ。割と早い段階から捨てられる個体が続出し、社会問題にまでなったそうだ。一時に比べればその数は減らしたものの、それでもこうして野犬として世代を重ね、交配が進み、もはや何という犬種なのかも分からない、外見上は殆どコヨーテやジャッカルと見分けがつかない、まさに火星犬とでも言うべき独自の種として定着してしまっているのだった。
そいつらが、今、武装集団の死体を貪り食っているという訳か。ある種の自然のサイクルが出来上がっていると言ってもいいのかも知れないな。
だがそうなると、こちらの被害者達の遺体も狙われる可能性も出てくる。どうしようもないとはいえ、遺族にとっては痛ましいことだとも思う。そう思った時、アリシア2234-LMNがまた声を発した。
「こちらの方角からも、野犬の接近を確認しました。距離はまだ十分にありますが、接近しているのは間違いありません」
先ほどとは反対方向を向き、そう告げる。さて、どうしたものか……
「乗組員や、従業員の遺体は与えたくない。何とか出来るか?」
我ながら曖昧な指示だとは思ったが、具体的な対策が無い以上、他に言いようがなかった。
「承知しました。掘り起こすことが困難になるように、塚を築かれてはどうでしょう? 確実に防ぐことは難しいとは思いますが、遺体が荒らされる可能性を下げることは可能かと思われます」
塚? なるほど塚か。いいかも知れないな。
「では、やってくれるか?」
何人かは一か所にまとめてあるとはいえ、それでも複数の塚を築かせるとかまともな指示じゃないと自分でも思うが、アリシア2234-LMNは全く意に介することもなく、「承知しました」と応じるのだった。そして残骸の一つを拾い、
「千堂様。戦闘モードの使用を許可願います」
と言った。
「許可する。よろしく頼む」
そう私が応えるのと同時に、
「戦闘モード、受諾しました。これより遺体保護の為、塚の建設を行います」
と応じ、拾った残骸を、まるで紙細工を作るかのように変形させてシャベルのようなものを作り、人間には絶対に出来ない勢いで、一番近くにあった遺体の上に砂と土を積み上げて、見る間に高さ二メートル強、直径約五メートルほどの塚を築いてしまったのだった。
こういう作業は本来、レイバーギアと言う、土木工事や危険な場所での労務を担うロボットがいるのだが、戦闘モードにより一般的な作業用レイバーギアを上回る高出力を発揮するアリシア2234-LMNならではの作業でもあった。ただ、あまり何度もこういう使い方をすると、バッテリーの消耗も増えてしまう。そう思っていると案の定、
「バッテリー残量、50%を切りました。現在の作業を続けた場合の残り稼働時間、百時間。通常モードでの平均的な使用であれば五百時間が目安となります」
五つ目の塚を築いている時、アリシア2234-LMNがそう告げた。しかし、塚だけは築いておいてやりたいと思った。それに、万が一の時にはCSK-305から回収した予備バッテリーが使えるはずだ。そちらは基本的に軍用の規格品の為、アリシア2234-LMNの純正バッテリーとは別のものだが互換性はある筈だから、それほど心配も要らないだろう。とは言え、今のバッテリーを強引に移植する時に予備のコネクタを改造して使ってしまったので、電源を落とさずバッテリー交換をするにはまた改造が必要になってしまうのが大変だが。
大小合計六個の塚を築き、深夜十二時を回る頃、十四人の遺体を野犬から守る作業は完了したのだった。
「千堂様。作業完了しました。通常モードに移行します。バッテリー残量、47%。推定稼働時間、残り四七〇時間です」
相変わらずの穏やかな話し方のせいで今一つ実感が湧かないが、大変な作業をこなしてくれたものだと思う。それについては私も素直に「ありがとう」と言わずにはいられないのだった。
いくら精神的に普通じゃ無かったとはいえ、いくら極限状態にあったとはいえ、有り得ない。他人に見られなかったことがせめてもの幸いだと思った。
まあ、アリシア2234-LMNには見られていたが、ただのロボットだし、帰ってからメモリーを消去してしまえば大丈夫だろう。それに、業務上知りえた秘密は、司法関係者がきちんと法的な手続きを踏んだ上で正式に開示を依頼しない限り、決して口外することはないし。
ただ、冷静になった分、自分の置かれている状況が改めて思い知らされ、陰鬱な気分になるのも事実だった。
その一方で、アリシア2234-LMNには少しずつ私の身の回りのことをしてもらうようにした。再度、機体の中を調べて、私の替えの服を見付けてもらって着替え、機体の中に残されていた飲用ではない水を使って私のシャツを洗ったり、砂漠の一部である荒野故に夜は冷え込むので、内装用のウッドパネルを剥がして薪にして、暖を取る為に焚き火をしてもらったり、水の給仕をしてもらったりした。また、何度掃ってもすぐ砂まみれになるマットレスの掃除も、任せた。
それでもなお、食事についてはパックから直接食べるということをしてきたが、もう既に、それが意味のないただの強がりでしかないことも、正直言って自覚しつつあった。今日、捜索隊が現れなかったら、明日からは素直にアリシア2234-LMNに用意してもらおうかとも思った。
だが、それと同時に、アリシア2234-LMNに対する複雑な感情はかえって強まったような気もする。いかにもロボットらしい、躊躇も感情も感じられない無慈悲な殺戮と、人間に尽くす事を第一義とすることを象徴する微笑みとが私の中で噛み合わず、どこか嫌悪感のようなものを感じてしまっているのだった。とにかくその笑顔が、微妙に気に障るのだ。
とは言え、それが今はどうにもならないことも分かっている。気にしても無駄なのも分かっている。しかしだからと言って割り切れないのも人間という生き物の性だ。そういう意味では、いちいちこういう事を気にすることが無いロボットが羨ましくもある。
そんなとりとめのない思考を忘れようとするかのように、私はぼんやりと焚き火の火を眺めた。
と、その時、アリシア2234-LMNが声を発した。
「千堂様、周辺に動体反応があります」
何!? 奴らか!?
しかし、緊張する私に対し、アリシア2234-LMNは言った。
「脅威は高くありません。犬、野犬ですね」
野犬だと? 確かに、武装集団に比べれば脅威は低いかも知れないが、私のような生身の人間にとっては充分に脅威だ。
「こちらに近付いてくるのか?」
私の問い掛けに、アリシア2234-LMNは、
「いえ、現在は、私達が撃破した武装集団を捕食。つまり、遺体を食べています」
…また、なかなかにキツイことをサラッと言う。恐らく、そういう表現に対して抵抗感が強い相手にはまた違った言い方もする筈なのだが、私ならそれを受け止め切れると判断されたのだろう。実際、いい気はしないが別に大きく動揺するわけでもないし、持って回った言い方をされるのも確かに好きじゃない。報告は簡潔に、的確にを常に部下にも求めているくらいだ。
それにしても、野犬か……
確かに、火星には原生の動物はいない。すべて人間の持ち込んだものであり、その一部が野生化しているだけに過ぎない。地球で荒野に住む野生の犬と言うとコヨーテやジャッカルを思い浮かべるが、ここにいるのは洋犬和犬様々な、本来は飼い犬だったものの成れの果てだ。割と早い段階から捨てられる個体が続出し、社会問題にまでなったそうだ。一時に比べればその数は減らしたものの、それでもこうして野犬として世代を重ね、交配が進み、もはや何という犬種なのかも分からない、外見上は殆どコヨーテやジャッカルと見分けがつかない、まさに火星犬とでも言うべき独自の種として定着してしまっているのだった。
そいつらが、今、武装集団の死体を貪り食っているという訳か。ある種の自然のサイクルが出来上がっていると言ってもいいのかも知れないな。
だがそうなると、こちらの被害者達の遺体も狙われる可能性も出てくる。どうしようもないとはいえ、遺族にとっては痛ましいことだとも思う。そう思った時、アリシア2234-LMNがまた声を発した。
「こちらの方角からも、野犬の接近を確認しました。距離はまだ十分にありますが、接近しているのは間違いありません」
先ほどとは反対方向を向き、そう告げる。さて、どうしたものか……
「乗組員や、従業員の遺体は与えたくない。何とか出来るか?」
我ながら曖昧な指示だとは思ったが、具体的な対策が無い以上、他に言いようがなかった。
「承知しました。掘り起こすことが困難になるように、塚を築かれてはどうでしょう? 確実に防ぐことは難しいとは思いますが、遺体が荒らされる可能性を下げることは可能かと思われます」
塚? なるほど塚か。いいかも知れないな。
「では、やってくれるか?」
何人かは一か所にまとめてあるとはいえ、それでも複数の塚を築かせるとかまともな指示じゃないと自分でも思うが、アリシア2234-LMNは全く意に介することもなく、「承知しました」と応じるのだった。そして残骸の一つを拾い、
「千堂様。戦闘モードの使用を許可願います」
と言った。
「許可する。よろしく頼む」
そう私が応えるのと同時に、
「戦闘モード、受諾しました。これより遺体保護の為、塚の建設を行います」
と応じ、拾った残骸を、まるで紙細工を作るかのように変形させてシャベルのようなものを作り、人間には絶対に出来ない勢いで、一番近くにあった遺体の上に砂と土を積み上げて、見る間に高さ二メートル強、直径約五メートルほどの塚を築いてしまったのだった。
こういう作業は本来、レイバーギアと言う、土木工事や危険な場所での労務を担うロボットがいるのだが、戦闘モードにより一般的な作業用レイバーギアを上回る高出力を発揮するアリシア2234-LMNならではの作業でもあった。ただ、あまり何度もこういう使い方をすると、バッテリーの消耗も増えてしまう。そう思っていると案の定、
「バッテリー残量、50%を切りました。現在の作業を続けた場合の残り稼働時間、百時間。通常モードでの平均的な使用であれば五百時間が目安となります」
五つ目の塚を築いている時、アリシア2234-LMNがそう告げた。しかし、塚だけは築いておいてやりたいと思った。それに、万が一の時にはCSK-305から回収した予備バッテリーが使えるはずだ。そちらは基本的に軍用の規格品の為、アリシア2234-LMNの純正バッテリーとは別のものだが互換性はある筈だから、それほど心配も要らないだろう。とは言え、今のバッテリーを強引に移植する時に予備のコネクタを改造して使ってしまったので、電源を落とさずバッテリー交換をするにはまた改造が必要になってしまうのが大変だが。
大小合計六個の塚を築き、深夜十二時を回る頃、十四人の遺体を野犬から守る作業は完了したのだった。
「千堂様。作業完了しました。通常モードに移行します。バッテリー残量、47%。推定稼働時間、残り四七〇時間です」
相変わらずの穏やかな話し方のせいで今一つ実感が湧かないが、大変な作業をこなしてくれたものだと思う。それについては私も素直に「ありがとう」と言わずにはいられないのだった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
蕴易訣・「易」を含む法呪
寒歌
SF
運命とは?
飛鳥走獣、人魔妖仙は、いずれも生老病死から逃れられない。
山川草木でも、滄海桑田、枯栄流転は避けられない。
施した所得は、因果が報いべきである。
冥冥の中には、定数がある。命という。
万物は互いに生まれ、互いに変数がある。衆生がにぎやかで,縁があって縁が滅びる。運という。
命格には天定があるが、この縁の一字は素晴らしい。
中国伝統の仙侠SFです。
筆者は中国人だから、文法上の問題があるかもしれません、ご承知おき下さい。
*この物語はフィクションであり、実在する人物や事件との関係は一切ありません。
寝起きでロールプレイ
スイカの種
SF
起きたら二百六十年経ってて、しかも若返っていた?!
文明は二度崩壊し、新たな社会秩序の形成された世界で人生を歩むハードSF。
二百年後のネットインフラはどうなっているのか。
魔法をSFに落とし込むにはどうすればいいのか。
未来へのワクワクを全部詰め込んだらこうなった。
カクヨムにも同じ作品を投稿しています。アルファポリスの方が挿絵付きです。
作者:まりお
単語、用語解説データベース(外部サイト)
https://roleplay.sumikko-love.com/
アルビオン王国宙軍士官物語(クリフエッジシリーズ合本版)
愛山雄町
SF
ハヤカワ文庫さんのSF好きにお勧め!
■■■
人類が宇宙に進出して約五千年後、地球より数千光年離れた銀河系ペルセウス腕を舞台に、後に“クリフエッジ(崖っぷち)”と呼ばれることになるアルビオン王国軍士官クリフォード・カスバート・コリングウッドの物語。
■■■
宇宙暦4500年代、銀河系ペルセウス腕には四つの政治勢力、「アルビオン王国」、「ゾンファ共和国」、「スヴァローグ帝国」、「自由星系国家連合」が割拠していた。
アルビオン王国は領土的野心の強いゾンファ共和国とスヴァローグ帝国と戦い続けている。
4512年、アルビオン王国に一人の英雄が登場した。
その名はクリフォード・カスバート・コリングウッド。
彼は柔軟な思考と確固たる信念の持ち主で、敵国の野望を打ち砕いていく。
■■■
小説家になろうで「クリフエッジシリーズ」として投稿している作品を合本版として、こちらでも投稿することにしました。
■■■
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しております。
双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話
東岡忠良
青春
二卵性双生児の兄妹、新屋敷竜馬(しんやしきりょうま)と和葉(かずは)は、元女子高の如月(きさらぎ)学園高校へ通うことになった。
今年から共学となったのである。
そこは竜馬が想像していた以上に男子が少なかった。
妹の和葉は学年一位の成績のGカップ美少女だが、思春期のせいか、女性のおっぱいの大きさが気になって仕方がなく、兄竜馬の『おちんちん』も気になって仕方がない。
スポーツ科には新屋敷兄弟と幼稚園からの幼馴染で、長身スポーツ万能Fカップのボーイッシュ少女の三上小夏(みかみこなつ)。
同級生には学年二位でHカップを隠したグラビアアイドル級美人の相生優子(あいおいゆうこ)。
中学からの知り合いの小柄なIカップロリ巨乳の瀬川薫(せがわかおる)。
そして小柄な美少年男子の園田春樹(そのだはるき)。
竜馬の学園生活は、彼らによって刺激的な毎日が待っていた。
新屋敷兄妹中心に繰り広げられる学園コメディーです。
それと『お気に入り』を押して頂けたら、とても励みになります。
よろしくお願い致します。
モニターに応募したら、系外惑星に来てしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。
津嶋朋靖(つしまともやす)
SF
近未来、物体の原子レベルまでの三次元構造を読みとるスキャナーが開発された。
とある企業で、そのスキャナーを使って人間の三次元データを集めるプロジェクトがスタートする。
主人公、北村海斗は、高額の報酬につられてデータを取るモニターに応募した。
スキャナーの中に入れられた海斗は、いつの間にか眠ってしまう。
そして、目が覚めた時、彼は見知らぬ世界にいたのだ。
いったい、寝ている間に何が起きたのか?
彼の前に現れたメイド姿のアンドロイドから、驚愕の事実を聞かされる。
ここは、二百年後の太陽系外の地球類似惑星。
そして、海斗は海斗であって海斗ではない。
二百年前にスキャナーで読み取られたデータを元に、三次元プリンターで作られたコピー人間だったのだ。
この惑星で生きていかざるを得なくなった海斗は、次第にこの惑星での争いに巻き込まれていく。
(この作品は小説家になろうとマグネットにも投稿してます)
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
♡してLv.Up【MR無責任種付おじさん】の加護を授かった僕は実家を追放されて無双する!戻ってこいと言われてももう遅い!
黒須
ファンタジー
これは真面目な物語です。
この世界の人間は十二歳になると誰もが天より加護を授かる。加護には様々なクラスやレアリティがあり、どの加護が発現するかは〈加護の儀〉という儀式を受けてみなければわからない。
リンダナ侯爵家嫡男の主人公も十二歳になり〈加護の儀〉を受ける。
そこで授かったのは【MR無責任種付おじさん】という加護だった。
加護のせいで実家を追放された主人公は、デーモンの加護を持つ少女と二人で冒険者になり、金を貯めて風俗店に通う日々をおくる。
そんなある日、勇者が魔王討伐に失敗する。
追い込まれた魔王は全世界に向けて最悪の大呪魔法(だいじゅまほう)ED(イーディー)を放った。
そして人類は子孫を残せなくなる。
あの男以外は!
これは【MR無責任種付おじさん】という加護を授かった男が世界を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる