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衝動と結果
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その時、鯨井結人は正気ではなかった。それどころか人間でさえなかったかもしれない。獣の目をして、喜緑徳真に対する攻撃だけしか頭になかった。鷲崎織姫を害しようとする敵として排除することだけが目的だった。
だから飛びかかるしかなかった。体の大きさが違うため初手から自らの全身で攻撃するしかなかったのだ。
しかし、対する徳真はそれを真っ向から迎え撃つようなタイプの人間ではなかったので、
『危ない…っ!』
咄嗟に織姫を庇うようにして体を躱してしまった。
「!?」
徳真に掴みかかろうとして掴み切れず、結人の体は虚空を泳いだ。足を着くべき床も地面もなかった。だから階段の上に躍り出てしまったのだ。
彼の体はすぐに重力によって引きずりおろされ、階段の途中で上手く着地することもできず転がり落ちた。地面まで。
「っ!?」
だがその途中、結人は自分の体が何か柔らかいものに触れるのを感じた。いや、正確には『ぶつかった』と言うべきか。
『くそっ…!』
地面に落ちた彼は、それでもすぐに体を起こした。この手のことには慣れている。体を打ち付けた痛みすら感じない。再び徳真に襲い掛かるべく頭を上げたその耳に、誰かの叫び声が届いた。
「沙奈子!!」
山下達だった。
『なんだ…っ!?』
その尋常じゃない感じに、正気を失っていた筈の結人でさえハッとなり、思わず振り返る。
「…え…!?」
一瞬、自分が目にしたものの意味が理解できなかった。そこに有る筈のないものが視界に入ったからだ。
それは、地面に仰向けに倒れた少女の姿だった。その少女の下に山下達が駆け寄り、再び叫ぶようにして声を掛けた。
「沙奈子!」
そう、地面に倒れていたのは、山下沙奈子だったのだ。
普段の彼女なら決して見せない反射的な行動で駆け寄り、階段を転げ落ちてくる結人を受け止めようとしてしまったのである。だが、小学六年の少女にそんなことができる筈もない。結人の体がぶつかったことで弾き飛ばされてしまったのだった。
「沙奈子ちゃん!!」
悲鳴のような声を上げたのは織姫だった。同じように徳真も、
「沙奈子ちゃん!!」
と声を上げる。そのただ事でない様子に、他の部屋の住人たちも部屋から出てきて、
「え!? なに!?」
「沙奈子ちゃん、どうしたの!?」
と声を上げた。そしてすぐに、沙奈子の傍で呆然と立ち尽くす結人に気付き、
『こいつ…っ!』
彼が何かしたのだと判断してしまった。
『こいつがやったのか…!?』
結人を見る視線が激しい怒りを含んだものに変わるのに時間は必要なかった。
一部始終を目撃してしまった喜緑徳真ももちろん、結人に厳しい目を向けた。
『沙奈子ちゃんになんてことを…!』
すべては結人の早合点だった。コンビニに買い物に出ようとした織姫がふらついたので、たまたま外出から帰ってきた徳真が支えただけだったのだ。そこに結人が出てきて、織姫が襲われているものと誤解してしまったのである。
『俺は……!』
自分に向けられる非難の視線に、結人はぎりっと奥歯を噛んだ。
『まただ……またこいつらは、そういう目で俺を見やがる。俺はただ織姫のことを…!』
この時に結人が思った『こいつら』とは、大人全般を指すものである。けれど、このアパートの住人たちが普段からそういう目で結人を見ていた訳ではない。
確かにいかにも悪ガキ風の彼のことを快くは思っていなかったが、これほどまでに強く非難するつもりは住人たちにはなかった。
だが、この悪ガキが沙奈子ちゃんに何かしたというのなら話は別だ。このアパートの住人たちは皆、沙奈子のファンだったのだから。
「……!」
しかしそんな不穏な空気の中、地面に倒れていた少女が立ち上がった。
決して素早くはないが特にふらつくような様子もなく真っ直ぐ立ちあがり、周りにいた者たちをぐるりと見渡した後、山下達に向かってはっきりと言った。
「大丈夫だよ。お父さん。ちょっとすりむいただけ」
それを聞いた達の目に安堵が広がるのが見て取れた。とは言え、本当に無事なのかきちんと確認せずにはいられなかった。
「そうか。頭は痛くない? 気分は悪くない?」
「うん……」
達の言葉に沙奈子ははっきりと頷いた。もう少し様子を見なければいけないかも知れないが、少なくとも頭は強く打ってはいないようだ。達も沙奈子の頭を手で触れながら、コブや出血がないことを確認した。
『よかった……』
ホッとした空気は広まったものの、それでも結人への厳しい視線は止まなかった。階段を降りてきて彼の前に立った織姫でさえ、普段は決して見せない表情をしていた。
「結人、あんた自分が何したか分かってるの!?」
その声が、厳しく詰問するような強いものになっていた。
しかし、元はと言えば彼女を守ろうとしての咄嗟の行動だったのだ。それが結果として事故になってしまっただけで、結人には悪意はまったく無かった。それなのに、皆が自分を責めるように見る。
『俺は……俺は……!
……くそ……っ! やっぱり俺は……』
結人は、やはり自分はここに、この世にいてはいけない人間なんだと思った。織姫を守ろうとしてでさえ、こうして誰かを傷付けてしまう。自分の存在そのものが誰かを傷付けずにはいられないのだと心の底から思った。
『…生きてちゃいけないのかよ……!』
今すぐ消えて無くなりたいと激しく思った。
けれど、そんな結人に他の人間たちとは全く違う視線を向ける者がいた。それも二人も。巻き込まれて擦り傷を負った山下沙奈子と、彼女を守るように立つ山下達であった。
「…鯨井くん、私、平気だよ。わざとじゃなかったんだもんね」
「……え…?」
普段はろくに口もきかない少女の言葉に、結人は呆然となって視線を向けた。
それだけじゃなかった。沙奈子の後ろに立っていた達さえ、彼を真っ直ぐに見詰めてはいたがそこに怒りや非難の感情は込められていなかった。
「結人くん、もしかしたら、織姫さんを守ろうとしたのかな?」
的確な問い掛けに、
「……」
彼も思わず素直に頷いていた。その様子に、達の表情がフッと穏やかなものになった。
「そうか。じゃあ、これはただの事故だね。間が悪かったんだ。でも沙奈子も大した怪我じゃなかったし、結人くんも見たところ無事そうだし、そんなに大騒ぎすることじゃないね」
「……は…?」
達の言葉に、沙奈子以外のその場にいた人間全員が呆気に取られた表情になった。
『山下さん…何を……?』
『沙奈子ちゃんが怪我させられたんですよ……っ!?』
これだけのことをして、しかも沙奈子ちゃんまで巻き込んで、それで大騒ぎする必要もないとか、有り得ない。
誰もがそう思った。
「? …? …っ!?」
だがその時、一番驚いていたのは当の結人本人だった。
普通ならここでぶん殴ってくる筈だ。と、結人は思った。
『お前みたいな奴は殴らないと他人の痛みが分からないんだ!』
とか言って。
さりとて、それでおとなしく殴られておけば気が済むのだから、大人などちょろいものだ。
結人はそう思っていた。彼にとっての大人とはそういうものだった。
なのに、この山下沙奈子と山下達は、殴るどころか怒ってすらこない。それが彼には理解できなかった。
確かに、
『子供のすることだから大目に見ましょう』
とか言って気持ち悪い愛想笑いを浮かべて綺麗事を並べる奴もいた。だがそんな連中はただビビってただけだ。ビビって何もできないのを誤魔化す為に綺麗事を並べてただけだ。
けれど、今、目の前にいる二人からは、怯えや遠慮は感じ取れない。とにかく平然としているだけなのだ。だから結人は混乱し、何が起こっているのか理解できなかった。だから問うた。
「なんで怒らねーんだよ!? こういう時は怒るもんだろ!? 『お前みたいな奴は殴らないと他人の痛みが分からないんだ』とか言って殴るもんなんだろ!? なんで殴らねーんだよ!? 意味分かんねーよ!」
そんな結人に山下達が言う。
「殴ってほしいのかい? それは、反省する為かな?。それとも、殴られたことで責任を取った気になって自分が楽になりたいからかな? だとしたら僕は余計に殴ったりできないよ。結人くんにはちゃんと反省してもらわなきゃいけないから」
「―――――っ!?」
その言葉に、結人がギクッと体を強張らせるのが見えたのだった。
だから飛びかかるしかなかった。体の大きさが違うため初手から自らの全身で攻撃するしかなかったのだ。
しかし、対する徳真はそれを真っ向から迎え撃つようなタイプの人間ではなかったので、
『危ない…っ!』
咄嗟に織姫を庇うようにして体を躱してしまった。
「!?」
徳真に掴みかかろうとして掴み切れず、結人の体は虚空を泳いだ。足を着くべき床も地面もなかった。だから階段の上に躍り出てしまったのだ。
彼の体はすぐに重力によって引きずりおろされ、階段の途中で上手く着地することもできず転がり落ちた。地面まで。
「っ!?」
だがその途中、結人は自分の体が何か柔らかいものに触れるのを感じた。いや、正確には『ぶつかった』と言うべきか。
『くそっ…!』
地面に落ちた彼は、それでもすぐに体を起こした。この手のことには慣れている。体を打ち付けた痛みすら感じない。再び徳真に襲い掛かるべく頭を上げたその耳に、誰かの叫び声が届いた。
「沙奈子!!」
山下達だった。
『なんだ…っ!?』
その尋常じゃない感じに、正気を失っていた筈の結人でさえハッとなり、思わず振り返る。
「…え…!?」
一瞬、自分が目にしたものの意味が理解できなかった。そこに有る筈のないものが視界に入ったからだ。
それは、地面に仰向けに倒れた少女の姿だった。その少女の下に山下達が駆け寄り、再び叫ぶようにして声を掛けた。
「沙奈子!」
そう、地面に倒れていたのは、山下沙奈子だったのだ。
普段の彼女なら決して見せない反射的な行動で駆け寄り、階段を転げ落ちてくる結人を受け止めようとしてしまったのである。だが、小学六年の少女にそんなことができる筈もない。結人の体がぶつかったことで弾き飛ばされてしまったのだった。
「沙奈子ちゃん!!」
悲鳴のような声を上げたのは織姫だった。同じように徳真も、
「沙奈子ちゃん!!」
と声を上げる。そのただ事でない様子に、他の部屋の住人たちも部屋から出てきて、
「え!? なに!?」
「沙奈子ちゃん、どうしたの!?」
と声を上げた。そしてすぐに、沙奈子の傍で呆然と立ち尽くす結人に気付き、
『こいつ…っ!』
彼が何かしたのだと判断してしまった。
『こいつがやったのか…!?』
結人を見る視線が激しい怒りを含んだものに変わるのに時間は必要なかった。
一部始終を目撃してしまった喜緑徳真ももちろん、結人に厳しい目を向けた。
『沙奈子ちゃんになんてことを…!』
すべては結人の早合点だった。コンビニに買い物に出ようとした織姫がふらついたので、たまたま外出から帰ってきた徳真が支えただけだったのだ。そこに結人が出てきて、織姫が襲われているものと誤解してしまったのである。
『俺は……!』
自分に向けられる非難の視線に、結人はぎりっと奥歯を噛んだ。
『まただ……またこいつらは、そういう目で俺を見やがる。俺はただ織姫のことを…!』
この時に結人が思った『こいつら』とは、大人全般を指すものである。けれど、このアパートの住人たちが普段からそういう目で結人を見ていた訳ではない。
確かにいかにも悪ガキ風の彼のことを快くは思っていなかったが、これほどまでに強く非難するつもりは住人たちにはなかった。
だが、この悪ガキが沙奈子ちゃんに何かしたというのなら話は別だ。このアパートの住人たちは皆、沙奈子のファンだったのだから。
「……!」
しかしそんな不穏な空気の中、地面に倒れていた少女が立ち上がった。
決して素早くはないが特にふらつくような様子もなく真っ直ぐ立ちあがり、周りにいた者たちをぐるりと見渡した後、山下達に向かってはっきりと言った。
「大丈夫だよ。お父さん。ちょっとすりむいただけ」
それを聞いた達の目に安堵が広がるのが見て取れた。とは言え、本当に無事なのかきちんと確認せずにはいられなかった。
「そうか。頭は痛くない? 気分は悪くない?」
「うん……」
達の言葉に沙奈子ははっきりと頷いた。もう少し様子を見なければいけないかも知れないが、少なくとも頭は強く打ってはいないようだ。達も沙奈子の頭を手で触れながら、コブや出血がないことを確認した。
『よかった……』
ホッとした空気は広まったものの、それでも結人への厳しい視線は止まなかった。階段を降りてきて彼の前に立った織姫でさえ、普段は決して見せない表情をしていた。
「結人、あんた自分が何したか分かってるの!?」
その声が、厳しく詰問するような強いものになっていた。
しかし、元はと言えば彼女を守ろうとしての咄嗟の行動だったのだ。それが結果として事故になってしまっただけで、結人には悪意はまったく無かった。それなのに、皆が自分を責めるように見る。
『俺は……俺は……!
……くそ……っ! やっぱり俺は……』
結人は、やはり自分はここに、この世にいてはいけない人間なんだと思った。織姫を守ろうとしてでさえ、こうして誰かを傷付けてしまう。自分の存在そのものが誰かを傷付けずにはいられないのだと心の底から思った。
『…生きてちゃいけないのかよ……!』
今すぐ消えて無くなりたいと激しく思った。
けれど、そんな結人に他の人間たちとは全く違う視線を向ける者がいた。それも二人も。巻き込まれて擦り傷を負った山下沙奈子と、彼女を守るように立つ山下達であった。
「…鯨井くん、私、平気だよ。わざとじゃなかったんだもんね」
「……え…?」
普段はろくに口もきかない少女の言葉に、結人は呆然となって視線を向けた。
それだけじゃなかった。沙奈子の後ろに立っていた達さえ、彼を真っ直ぐに見詰めてはいたがそこに怒りや非難の感情は込められていなかった。
「結人くん、もしかしたら、織姫さんを守ろうとしたのかな?」
的確な問い掛けに、
「……」
彼も思わず素直に頷いていた。その様子に、達の表情がフッと穏やかなものになった。
「そうか。じゃあ、これはただの事故だね。間が悪かったんだ。でも沙奈子も大した怪我じゃなかったし、結人くんも見たところ無事そうだし、そんなに大騒ぎすることじゃないね」
「……は…?」
達の言葉に、沙奈子以外のその場にいた人間全員が呆気に取られた表情になった。
『山下さん…何を……?』
『沙奈子ちゃんが怪我させられたんですよ……っ!?』
これだけのことをして、しかも沙奈子ちゃんまで巻き込んで、それで大騒ぎする必要もないとか、有り得ない。
誰もがそう思った。
「? …? …っ!?」
だがその時、一番驚いていたのは当の結人本人だった。
普通ならここでぶん殴ってくる筈だ。と、結人は思った。
『お前みたいな奴は殴らないと他人の痛みが分からないんだ!』
とか言って。
さりとて、それでおとなしく殴られておけば気が済むのだから、大人などちょろいものだ。
結人はそう思っていた。彼にとっての大人とはそういうものだった。
なのに、この山下沙奈子と山下達は、殴るどころか怒ってすらこない。それが彼には理解できなかった。
確かに、
『子供のすることだから大目に見ましょう』
とか言って気持ち悪い愛想笑いを浮かべて綺麗事を並べる奴もいた。だがそんな連中はただビビってただけだ。ビビって何もできないのを誤魔化す為に綺麗事を並べてただけだ。
けれど、今、目の前にいる二人からは、怯えや遠慮は感じ取れない。とにかく平然としているだけなのだ。だから結人は混乱し、何が起こっているのか理解できなかった。だから問うた。
「なんで怒らねーんだよ!? こういう時は怒るもんだろ!? 『お前みたいな奴は殴らないと他人の痛みが分からないんだ』とか言って殴るもんなんだろ!? なんで殴らねーんだよ!? 意味分かんねーよ!」
そんな結人に山下達が言う。
「殴ってほしいのかい? それは、反省する為かな?。それとも、殴られたことで責任を取った気になって自分が楽になりたいからかな? だとしたら僕は余計に殴ったりできないよ。結人くんにはちゃんと反省してもらわなきゃいけないから」
「―――――っ!?」
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