上 下
1 / 12

第一話 女装

しおりを挟む
私の女装歴は長い。

初めて女装をしたのは中学生の時だった。

母がフリーマーケットで買ってきた男物の洋服が入った段ボール箱の中に、女子の競泳水着と一枚のスカートが紛れ込んでいた。

私が興味本位でそれらを着用してみると、背徳感と羞恥心で激しく興奮した。

女子の競泳水着は体に張り付き、私の姿を女の子に変身させた。



体毛の生えていないスベスベとした白い肌…狭い肩幅と細い腰…丸く大きなお尻とムチムチとした太もも…。

私は自分の逞しくない体に男としての違和感があった…しかし、鏡の中の私には違和感がなく、そこには乳房が発育する前の少女の姿があった。

その時、私の心の中のスイッチが切り替わった感じがした。

私は競泳水着を下着代わりにしてスカートを穿いてみた。

初めて穿いたミニスカートは、内ももに布が擦れる感覚がない不思議な履き心地で、何も履いていない状態よりも心許こころもとなく感じた。

普通にしていればズボンと同様に下着が見えないのに、視点を変えれば下半身が丸見えになる…。

私はスカートの持つ二面性に興奮した。

女の子って、こんな服を人前で平然と着れるんだ…。

私は女性が男よりもみだらでしたたかな存在だと気づいた。

破裂しそうなくらいに高鳴った私の心臓は、幼いペニスをパンパンに充血させた。

ベッドに横になった私はスカートの中に手を入れ、硬くなったペニスを競泳水着の上から擦ってみた。

すると、今まで経験したことのない気持ち良さを感じ、私はその快感に耐えきれず体を仰け反らせると、ペニスの先端から熱い体液が放出された。

それが私の初めての射精だった。

その日から、私は女装オナニーに嵌った。

私は男のオナニーの方法を知ってからも、スカートを穿いた状態で下着の上からペニスを擦るオナニーを続けていた。



それは女の子のオナニーと同じ方法だった。

勿論、私が女装する事は家族や友人には秘密にしていた。

自分が異常である自覚があったからだ…。

初めての女装外出は高1の夏休みだった。

当時の私は女物の洋服を多く持っていなかった。

しかし、怖いもの知らずだった私は、競泳水着の中に丸めた靴下を入れて胸の膨らみを作り、男物のシャツにスカートを穿いただけの格好で深夜に外出した。

完成度の低い女装だったが、若さが味方をしてくれた。

体毛の生えていない華奢な体、ゴツゴツしていない少年の顔…女の子になった私は大好きなスカート姿で自由に外を歩けることが嬉しかった。

歩く度に揺れるスカート、素足にまとわりつく生暖かい風、女の子になることは私の心を開放してくれた。

高2になった私は、通っていた高校の女子の制服と茶髪のウィッグを手に入れた。

ルーズソックス、ウエストを折り曲げたミニスカート、首にはチェックのリボン…。



女子高生になった私の女装レベルは飛躍的に向上し、女子高生の一人として街に溶け込んだ。

それは、私にとってのパスポートになった。

男では入ることの出来ないランジェリーショップや化粧品店に自由に行くことが出来るようになったのだ。

私はブラジャーやショーツを手に入れメイクも覚え、女らしさに磨きをかけた。

初めてのブラジャーは、装着に手間取ったが適度な締め付け感が心地よく、制服のブラウスから透けて見える感じが新鮮で、自分が女子高生の一員になれた気がした。

しかし、女物のショーツは男の私には小さ過ぎて、興奮すると簡単に上からはみ出してしまった。

私は善後策を考えたが、なかなか良い方法が見つからなかったので、取り敢えず、ペニスを股の下に折り畳み、無理やり押し込むことにした。

そして、メイク…。

母の化粧品を勝手に借りて、初めてメイクをしてみたが、私の顔をケバいおばさんの顔にしただけだった。

私は同級生の女子たちが読んでいる雑誌に、メイク方法が掲載されていることを知り、雑誌で紹介されていた化粧品を買って練習をした。

最初は上手く出来なかったメイクも、練習をしているうちにコツを掴み、私の顔を可愛くしてくれた。

可愛い女子高生になった私は、女として注目を集めるようになっていた。

「お姉ちゃん、一人? 一緒に遊ばない?」

初めてナンパされた時は驚きと恥ずかしさで、その場から走って逃げてしまった。

家に帰ってからもナンパされた興奮は収まらず、その日は眠ることが出来なかった。

初めての痴漢は深夜営業の本屋さんだった。

私がファッション雑誌を立ち読みしていると、後ろを通り過ぎた男の手が私のお尻に当たった。

私はその事を気に留めなかった。

すると、その男が引き返して来て後ろに立つと、私のお尻を触り始めた。

私は自分が痴漢をされているとは思っていなかった。それは、男の自分が痴漢の対象になるとは考えていなかったからだ。

その男は、私が痴漢をされても声を出さない女だと思ったようで、徐々に行動が大胆になり、私のスカートを捲ると勃起したペニスを私の素肌に擦り付けて来た。



私は驚きその場を逃げたが、暫くすると、自分が男を興奮させる存在になれたことが嬉しく感じ、そして、女として興奮した。

家に帰った私は、自分が男にレイプされる妄想でオナニーをした…。

その日から、私は短いスカートで外出し、男を誘惑するのが日課になった。

男たちが私をエロい目で見てくることが快感だった。

特に私のパンチラを見た男たちの反応は面白く、男のパンツを見て喜んでいる男たちが愚かに思えた。

私は男を興奮させる魔法の力を手に入れ、その魔法を乱発していた。

そして、初めてのレイプ…。

場所は家の最寄り駅の前にあるショッピングモール。

時間は23時過ぎで、ショッピングモールの店舗は全て閉店していた。

駅への連絡通路を兼ねているショッピングモールの通路には、深夜なのに照明が灯っていた…。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

転職してOLになった僕。

大衆娯楽
転職した会社で無理矢理女装させられてる男の子の話しです。 強制女装、恥辱、女性からの責めが好きな方にオススメです!

女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男

湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。 何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。

入社した会社でぼくがあたしになる話

青春
父の残した借金返済のためがむしゃらに就活をした結果入社した会社で主人公[山名ユウ]が徐々に変わっていく物語

女子に虐められる僕

大衆娯楽
主人公が女子校生にいじめられて堕ちていく話です。恥辱、強制女装、女性からのいじめなど好きな方どうぞ

二十歳の同人女子と十七歳の女装男子

クナリ
恋愛
同人誌でマンガを描いている三織は、二十歳の大学生。 ある日、一人の男子高校生と出会い、危ないところを助けられる。 後日、友人と一緒にある女装コンカフェに行ってみると、そこにはあの男子高校生、壮弥が女装して働いていた。 しかも彼は、三織のマンガのファンだという。 思わぬ出会いをした同人作家と読者だったが、三織を大切にしながら世話を焼いてくれる壮弥に、「女装していても男は男。安全のため、警戒を緩めてはいけません」と忠告されつつも、だんだんと三織は心を惹かれていく。 自己評価の低い三織は、壮弥の迷惑になるからと具体的な行動まではなかなか起こせずにいたが、やがて二人の関係はただの作家と読者のものとは変わっていった。

女子に間違えられました、、

夜碧ひな
青春
1:文化祭で女装コンテストに強制的に出場させられた有川 日向。コンテスト終了後、日向を可愛い女子だと間違えた1年先輩の朝日 滉太から告白を受ける。猛アピールをしてくる滉太に仕方なくOKしてしまう日向。 果たして2人の運命とは? 2:そこから数ヶ月。また新たなスタートをきった日向たち。が、そこに新たな人物が!? そして周りの人物達が引き起こすハチャメチャストーリーとは! ちょっと不思議なヒューマンラブコメディー。 ※この物語はフィクション作品です。個名、団体などは現実世界において一切関係ありません。

処理中です...