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これは、さっき言っていたタックですよw 見てみます?
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「小林さんってドル研だよね!Twitterで見たよw」
泣き止んだ白石さんが笑顔で話し掛けてきました。
「はい!」
「莉乃の所の子じゃなかったら、チア部にスカウトするのにw」
(莉乃?…ああ、篠田先輩のことか…)
「篠田先輩を知ってるんですか?」
「知ってるもなにも、従姉妹だよw」
「えっ!」
「莉乃は母の妹の子供w 少し変わった子だけど、仲良くしてあげてねw」
(詩織ちゃんの情報の信憑性が低いことが分かった…二人は親戚なんだ)
「それにしても、ダンスが上手ね! 体幹がしっかりしてるし…何かやってたの?」
「ボクシングを少しだけ…」
「あははw そうだったわねw 左フックの子だもんねw」
僕は、すっかり「左フックの子」もしくは「女型の巨人」として全生徒に認知されていました。
(左フックの子はともかく、女型の巨人は嫌だな…流石に面と向かって言ってくる人はいないけど、背が高くて格闘技をしてれば、そう言われても仕方ないか…)
「お待たせ!」
「アメフト部の監督に何か言われたんですか?」
アニメ研究会の3人は、律儀にも僕を待っていてくれました。
「応援ありがとうって感謝されたw」
「そうなんですか…良かったです!怖い人なので心配してたんです」
「人は見かけによらぬもの」…アメフト部の監督も白石先輩も気さくで優しい人でした。
その後、僕たちは遅めのお昼ごはんを食べて解散しました。
「あのー」
「あっ、北原君…どうしたの?」
「僕、この近くに住んでいるんですが…良かったら、僕の部屋に来ませんか?」
「えっ…別に、いいけど…」
時間を持て余していた僕は、北原君の部屋に行くことにしました。
(まさか、襲ってくることはないよね…まあ、仮に襲われたとしても、返り討ちに出来るから問題ないけどw)
北原君の部屋は木造2階建のアパートの二階にありました。
「どうぞ…この部屋に人を招くのは初めてなんです…」
「お邪魔します…へえ…綺麗にしてるねw」
(綺麗と言うか…女の子の部屋だ!)
「女の子と一緒に住んでるの? 同棲?」
「いえ、僕一人ですw」
「そう」
「実は僕…女装が趣味なんです…」
(意外…でもないか…見た目が可愛いし、コスプレをするって言ってたし…)
「コスプレサークルだもんねw」
「コスプレもしますけど、女の子の格好もするんです!」
「そうなんだ…大学でも女装するの?」
「いえいえ!そんな勇気ないです…」
(何か分かる気がする…僕も初めてのスカートは緊張したし…)
「でも、小林さんを見て勇気が出て来て!良かったら僕の女装姿を見てもらえませんか!」
「いいけど…」
「良かった!直ぐに着替えますので、そこに座って待っていて下さい! あっ、その前にお茶をいれますねw」
「あっ、お気遣いなく…」
ベッドに座っている僕の前に缶コーヒーを置いた北原君は、男物の洋服を脱ぎ始めました。
「見られていると恥ずかしいな…」
「外に出ていようか?」
「いえ!大丈夫です!」
(上半身は男だ…肩幅が広くて痩せている…えっ!女物のパンティを穿いてたの!お尻がかなり小さい…後ろ姿はエヴァンゲリヲンみたいだ…)
「小林さんは、どんな方法で「タック」してるんですか?」
「えっ?タックって何?」
「えっ!知らないんですか!」
北原君の説明によれば「タック」とは股間を女性と同じ形状にするテクニックのことで、僕がしていたガードルでアソコを潰す方法も「簡易タック」と呼ばれるテクニックでした。
「そんな呼び方をするんだ…知らなかった」
「僕も時間のない時は「簡易タック」をしますよw 僕はサニタリーショーツで押さえますけどw」
「えっ!私も一緒!詩織ちゃんに教えてもらったんだ!」
「それは、僕が佐藤さんに教えてあげたんですよw」
(なるほど、そうだったのか…考えてみれば女の詩織ちゃんが「タック」を知ってる筈がないよな…)
「えっ!そのブラも知ってる!と言うか、私も付けてるよ!」
北原君が取り出したブラジャーは、シリコンバストの乳首が透けるブラジャーでした。
「えっ!僕と同じブラを使っていたんですか!これって、シリコンバストの幅が広くて見た目が自然でいいですよね!」
「私が買ったんじゃなくて、それも詩織ちゃんから貰ったの!」
「ピンクのブラですか?」
「そう!」
「じゃあ、それも僕がコスプレサークル用に買ったブラですよw」
(何だ…詩織ちゃんは自分で考えたみたいに言ってたけど、全部、北原君のだったのか…)
「だったら、これも持ってますか?」
北原君は肌色のウレタンで出来た楕円形のシートを見せてきました。
「それは、初めて見る…」
「あっ、これはコスプレサークルにはなかったか…僕の勘違いです、ごめんなさいw」
「それは何?」
「ヒップパッドですw」
「何に使うの?」
「えっ!小林さんは使ってないんですか? お尻を大きく見せるアイテムですよ!」
「私は、元々この大きさだから…」
「えー!凄い!後ろ姿を見せてもらっていいですか?」
僕は立ち上がって、ハイウエストのスキニーデニムに包まれたお尻を見せました。
「本当だ…何も入っていない…天然で、その大きさなんですね…羨ましい…」
「羨ましくなんかないよ…こんな体になりたくなかった…」
僕は自分が染色体の病気であることを告白しました…。
「そうだったんですね…何も知らずに勝手なこと言ってすみません…」
「こちらこそ、北原君のお陰で助かってたのw 改めてお礼を言うわ、ありがとね!」
「いえいえ、小林さんは天然のニューハーフさんだったんですねw」
(ニューハーフか…確かにそうかも…彼ら(彼女たち?)は、女性ホルモンや手術で女の体を手に入れていて、僕もホルモン異常で女の体になってる…でも、僕の心は男のままだ…)
「北原君は女になりたいの?」
「いえ…でも、迷ってるんです…僕は心が男なので…」
「ん…どういうこと?」
北原君の説明によると、彼は心も体も男として生まれてきましたが、自分が女性化することで性的な興奮を覚える「自己女性化愛好症」と呼ばれるタイプとのことでした。
体を女性化させたい、けど、完全な女性になりたい訳ではない…北原君はそのジレンマに悩んでいました。
彼は自分の性別に違和感がある訳ではなく、女になった自分に男として欲情していたので、彼には男女両方の体が必要でした。
(朝起きたら女になっていたとか、体が女の子と入れ替わるとか、そんな感じのマンガやアニメが多いのは、北原君みたいな人が多くいるからか…女装願望のある人が多いって、聞いたことがあるし…)
性の多様化…世の中には様々な性的指向の人間がいました。
僕のしていることは、北原君と良く似ていましたが、人間のタイプは全く違っていて、僕に最も近いタイプの人間は、心が男性として生まれてきた性同一性障害の女性でした。
「そうなんだ…ところで、いつまでその格好でいるの?」
「あっ、ごめんなさい!」
ブラジャーとショーツ姿で真剣な話をしていた北原君は我に返りました。
僕たちは、その状況が面白くて爆笑しました。
「ところで、それって普通のショーツみたいだけど…」
「はい!ブラとセットになっているショーツですけど」
「股間が平らなのは何で?」
北原君の股間は伸縮性のあるショーツで締め付けられていないのに平らな状態でした。
「あっ、これはさっき言っていたタックですよw 見てみます?」
北原君はそう言うと、いきなり自分が穿いているショーツを脱ぎました。
「えっ…何それ…」
北原君の股間には本来あるべきものがなく、その代わりに一筋の割れ目がありました。
「初めてですか?タックしたアソコを見るのw」
「勿論…思ってたのと違った…平らになるだけじゃなく、見た目も女の子になるんだ…」
「はい!この状態でおしっこも出来るんですよw」
「へえー…北原君も毛が生えてないんだね」
「えっ、小林さんって生えてないんですか!」
(しまった、余計なことを言った…)
「うん、産毛しか生えてなくて…」
「いいなあ!タックをする時って、毛が邪魔になるので剃るんですよw テープが綺麗に貼れなかったり、剥がすのが大変だったり…」
「あっ、本当だ、透明なフィルムが貼ってある!」
北原君の割れ目は透明なフィルムで塞がれていました。
(毛が生えていない感じは杏奈ちゃんと一緒だけど、恥丘の盛り上がり方は女の子と少し違うかも…)
「玉袋で包んだアソコを、防水フィルムで留めてるんですw」
「防水…じゃあ、お風呂とかも入れるんだ…」
「いえ、防水フィルムですけどお風呂に入ると流石に剥がれますw あっ、接着剤を使ったらお風呂でも大丈夫ですけどw」
「接着剤?」
「かつら用の接着剤ですw 見てみます?」
「うん」
北原君は引き出しから、強力かつら用接着剤と書かれたビンを取り出しました。
「普段はテープのタックがメインなので、接着剤は、たまにしか使わないんですw」
「へー、こんなのが売ってるんだ…えっ!何してるの!」
僕に接着剤を渡した北原君は、股間に貼られていた防水フィルムを剥がしていました。
「えっ…違うんですか?」
「私は接着剤が見たかっただけだよ」
「そうなんですか…接着剤を使ったタックが見たいのかと思いましたw でも、もう剥がしちゃいましたw」
(えっ…長い!大きい!)
北原君の股間には長いペニスと大きな精巣が復元されていました。
(金玉がデカい!僕の3倍くらいある!杏子さんの言っていた通り僕の精巣は小さいんだ…)
「せっかくなので、接着剤を使ったタックをしますねw」
北原君は接着剤を取り出した引き出しから、テーピング用のテープやハサミを取り出しました。
「テープは使わないんじゃ…」
「テープは仮止めに使うんですよw」
「へー…」
「あっ、そうだ! 手伝ってもらっていいですか?」
「いいけど…何をすれば…」
「後から引っ張ってもらえますか?」
北原君は30センチ程の長さに切ったテープの一方を包茎状にしたペニスの先に貼り、もう一方を股の下から僕に渡してきました。
「もっと強く引っ張ってください!」
「痛くないの?」
「大丈夫です…そのまま上に持ち上げてもらえますか…OKです!やっぱり手伝ってもらうと綺麗に出来ますねw」
北原君のペニスは、股の下にピタリと張り付きました。
「後は、接着剤を塗って成形するだけですw」
「お尻のテープは?」
「最後に剥がすんですよw あっ、接着剤を乾かすのに時間が掛かりますので、ついでに小林さんもしてみませんか?」
「えっ…」
「毛が生えてないなら、すぐに出来ますよw」
北原君を手伝った時に彼の肛門が見えていたので、僕は自分の肛門を見られることに抵抗がありました。
しかし、本格的なタックに興味があった僕は、誘惑に負けてズボンとショーツを脱いでいました。
「凄い…骨格自体が女性なんですね…それに意外とアソコが大きいw 知ってました? 女装する人って大きい人が多いんですよw」
(勿論、知らないよ…)
「接着剤の付きを良くする為に、これで接着面を拭いてもらっていいですか」
北原君はアルコールタイプのウェットティッシュを渡してきました。
「じゃあ、テープを包茎にした皮の先に貼ってください…ガニ股になってもらえますか…いきますよ…」
(うっ…ペニスが思いっきり後に引っ張られる…痛いかも…えっ、肛門の上にテープを貼るの? あっ、後で剥がすって言ってたな…)
「うんw いい感じですね! じゃあ、一緒に接着剤を塗りましょうか」
僕たちはベッドの上でM字開脚になって股間に接着剤を塗り、暫くその状態のまま、接着剤が乾くのを待ちました。
「もういいかな…僕が先にしますねw」
北原君は、陰嚢の皮でペニスを両側から包むように貼り合わせ、割れ目を作っていきました。
(凄い…さっきよりも女の子の割れ目感が強くなった!)
「えっ、割れ目をテープで塞ぐの?」
「あっ、これは接着剤が固まるまでの仮止めですw じゃあ、小林さんのも貼っていきますねw」
「お願いします…」
(男に股間を触られるのは嫌だけど、ブラジャーをした北原君は女の子みたいだから不思議と抵抗がないな)
北原君は慣れた手つきで僕の股間を成形し、割れ目をテープで塞ぎました。
「綺麗に出来ましたよ!」
(完全に女の子の股間だ…)
僕の股間から完全にペニスが消失しました。
「凄い…」
「小林さんって、タマタマが小さいから土手の感じも女らしくなるんですねw 羨ましい…」
(確かに…僕の股間は昨日見た杏奈ちゃんのアソコとよく似てる…北原君の恥丘が盛り上がっているのは、体内に押し込んだ精巣のせいなんだ…でも、割れ目を塞いでいるテープが不自然に感じる…)
「このテープは、どのくらい貼ってればいいの?」
「本当は半日くらい貼ったままにした方が良いんですが、30分くらいで剥がしても大丈夫ですよw あっ、尿道がくっついていないかチェックしないと…しゃがんでもらえますか?」
「うん…」
「割れ目の奥からテープで包んだ亀頭が露出する筈なんですが…」
僕はしゃがんだ状態で割れ目の奥を触ってみました。
「凄い!本当だ!えっ?立ち上がったら引っ込んだ!」
「良かった!これでテープを剥がせば普通におしっこが出来ますよw 勿論、立ちションは無理ですけどw」
(良く考えられてる!タックを考えた人の執念って凄いな…)
「あっ、遅くなりましたが今から女装しますねw」
ショーツを穿いた北原君は、ドレッサーの前に座るとメイクを始めました。
(僕もドレッサーを買おうかな…それにしても、同じ学校に僕よりメイクの上手い男子がいたなんて…)
「北原君は髪の毛を伸ばさないの?」
「昔は伸ばしてたんですけど、僕って髪質が男なので、伸ばしたらロッチの中岡みたいになるんですw だからやめましたw」
「そうなんだ…でも、そこまで短くしなくてもいいんじゃない?」
「小林さんは地毛だから分からないと思いますが、ウィッグのネットって額に食い込んで痛いんですよw」
「へえー」
「だから、ネットがいらない長さにしてるんですw 女装をする人って、意外と短髪の人が多いんですよ」
「あっ、IKKOさんも自毛は短いよねw この前、かつらが取れてるのをテレビで観たw」
北原君の顔は鏡の前で、どんどん可愛くなっていきました。
そして、最後にセミロングのウィッグを被ると、北原君の顔から男だった時の面影がなくなり可愛い女の子になりました。
「凄い!可愛いくなったね!」
「そんなことないですよw」
北原君は嬉しそうに否定しましたが、彼の顔は松井先輩に匹敵する程の可愛さになっていました。
泣き止んだ白石さんが笑顔で話し掛けてきました。
「はい!」
「莉乃の所の子じゃなかったら、チア部にスカウトするのにw」
(莉乃?…ああ、篠田先輩のことか…)
「篠田先輩を知ってるんですか?」
「知ってるもなにも、従姉妹だよw」
「えっ!」
「莉乃は母の妹の子供w 少し変わった子だけど、仲良くしてあげてねw」
(詩織ちゃんの情報の信憑性が低いことが分かった…二人は親戚なんだ)
「それにしても、ダンスが上手ね! 体幹がしっかりしてるし…何かやってたの?」
「ボクシングを少しだけ…」
「あははw そうだったわねw 左フックの子だもんねw」
僕は、すっかり「左フックの子」もしくは「女型の巨人」として全生徒に認知されていました。
(左フックの子はともかく、女型の巨人は嫌だな…流石に面と向かって言ってくる人はいないけど、背が高くて格闘技をしてれば、そう言われても仕方ないか…)
「お待たせ!」
「アメフト部の監督に何か言われたんですか?」
アニメ研究会の3人は、律儀にも僕を待っていてくれました。
「応援ありがとうって感謝されたw」
「そうなんですか…良かったです!怖い人なので心配してたんです」
「人は見かけによらぬもの」…アメフト部の監督も白石先輩も気さくで優しい人でした。
その後、僕たちは遅めのお昼ごはんを食べて解散しました。
「あのー」
「あっ、北原君…どうしたの?」
「僕、この近くに住んでいるんですが…良かったら、僕の部屋に来ませんか?」
「えっ…別に、いいけど…」
時間を持て余していた僕は、北原君の部屋に行くことにしました。
(まさか、襲ってくることはないよね…まあ、仮に襲われたとしても、返り討ちに出来るから問題ないけどw)
北原君の部屋は木造2階建のアパートの二階にありました。
「どうぞ…この部屋に人を招くのは初めてなんです…」
「お邪魔します…へえ…綺麗にしてるねw」
(綺麗と言うか…女の子の部屋だ!)
「女の子と一緒に住んでるの? 同棲?」
「いえ、僕一人ですw」
「そう」
「実は僕…女装が趣味なんです…」
(意外…でもないか…見た目が可愛いし、コスプレをするって言ってたし…)
「コスプレサークルだもんねw」
「コスプレもしますけど、女の子の格好もするんです!」
「そうなんだ…大学でも女装するの?」
「いえいえ!そんな勇気ないです…」
(何か分かる気がする…僕も初めてのスカートは緊張したし…)
「でも、小林さんを見て勇気が出て来て!良かったら僕の女装姿を見てもらえませんか!」
「いいけど…」
「良かった!直ぐに着替えますので、そこに座って待っていて下さい! あっ、その前にお茶をいれますねw」
「あっ、お気遣いなく…」
ベッドに座っている僕の前に缶コーヒーを置いた北原君は、男物の洋服を脱ぎ始めました。
「見られていると恥ずかしいな…」
「外に出ていようか?」
「いえ!大丈夫です!」
(上半身は男だ…肩幅が広くて痩せている…えっ!女物のパンティを穿いてたの!お尻がかなり小さい…後ろ姿はエヴァンゲリヲンみたいだ…)
「小林さんは、どんな方法で「タック」してるんですか?」
「えっ?タックって何?」
「えっ!知らないんですか!」
北原君の説明によれば「タック」とは股間を女性と同じ形状にするテクニックのことで、僕がしていたガードルでアソコを潰す方法も「簡易タック」と呼ばれるテクニックでした。
「そんな呼び方をするんだ…知らなかった」
「僕も時間のない時は「簡易タック」をしますよw 僕はサニタリーショーツで押さえますけどw」
「えっ!私も一緒!詩織ちゃんに教えてもらったんだ!」
「それは、僕が佐藤さんに教えてあげたんですよw」
(なるほど、そうだったのか…考えてみれば女の詩織ちゃんが「タック」を知ってる筈がないよな…)
「えっ!そのブラも知ってる!と言うか、私も付けてるよ!」
北原君が取り出したブラジャーは、シリコンバストの乳首が透けるブラジャーでした。
「えっ!僕と同じブラを使っていたんですか!これって、シリコンバストの幅が広くて見た目が自然でいいですよね!」
「私が買ったんじゃなくて、それも詩織ちゃんから貰ったの!」
「ピンクのブラですか?」
「そう!」
「じゃあ、それも僕がコスプレサークル用に買ったブラですよw」
(何だ…詩織ちゃんは自分で考えたみたいに言ってたけど、全部、北原君のだったのか…)
「だったら、これも持ってますか?」
北原君は肌色のウレタンで出来た楕円形のシートを見せてきました。
「それは、初めて見る…」
「あっ、これはコスプレサークルにはなかったか…僕の勘違いです、ごめんなさいw」
「それは何?」
「ヒップパッドですw」
「何に使うの?」
「えっ!小林さんは使ってないんですか? お尻を大きく見せるアイテムですよ!」
「私は、元々この大きさだから…」
「えー!凄い!後ろ姿を見せてもらっていいですか?」
僕は立ち上がって、ハイウエストのスキニーデニムに包まれたお尻を見せました。
「本当だ…何も入っていない…天然で、その大きさなんですね…羨ましい…」
「羨ましくなんかないよ…こんな体になりたくなかった…」
僕は自分が染色体の病気であることを告白しました…。
「そうだったんですね…何も知らずに勝手なこと言ってすみません…」
「こちらこそ、北原君のお陰で助かってたのw 改めてお礼を言うわ、ありがとね!」
「いえいえ、小林さんは天然のニューハーフさんだったんですねw」
(ニューハーフか…確かにそうかも…彼ら(彼女たち?)は、女性ホルモンや手術で女の体を手に入れていて、僕もホルモン異常で女の体になってる…でも、僕の心は男のままだ…)
「北原君は女になりたいの?」
「いえ…でも、迷ってるんです…僕は心が男なので…」
「ん…どういうこと?」
北原君の説明によると、彼は心も体も男として生まれてきましたが、自分が女性化することで性的な興奮を覚える「自己女性化愛好症」と呼ばれるタイプとのことでした。
体を女性化させたい、けど、完全な女性になりたい訳ではない…北原君はそのジレンマに悩んでいました。
彼は自分の性別に違和感がある訳ではなく、女になった自分に男として欲情していたので、彼には男女両方の体が必要でした。
(朝起きたら女になっていたとか、体が女の子と入れ替わるとか、そんな感じのマンガやアニメが多いのは、北原君みたいな人が多くいるからか…女装願望のある人が多いって、聞いたことがあるし…)
性の多様化…世の中には様々な性的指向の人間がいました。
僕のしていることは、北原君と良く似ていましたが、人間のタイプは全く違っていて、僕に最も近いタイプの人間は、心が男性として生まれてきた性同一性障害の女性でした。
「そうなんだ…ところで、いつまでその格好でいるの?」
「あっ、ごめんなさい!」
ブラジャーとショーツ姿で真剣な話をしていた北原君は我に返りました。
僕たちは、その状況が面白くて爆笑しました。
「ところで、それって普通のショーツみたいだけど…」
「はい!ブラとセットになっているショーツですけど」
「股間が平らなのは何で?」
北原君の股間は伸縮性のあるショーツで締め付けられていないのに平らな状態でした。
「あっ、これはさっき言っていたタックですよw 見てみます?」
北原君はそう言うと、いきなり自分が穿いているショーツを脱ぎました。
「えっ…何それ…」
北原君の股間には本来あるべきものがなく、その代わりに一筋の割れ目がありました。
「初めてですか?タックしたアソコを見るのw」
「勿論…思ってたのと違った…平らになるだけじゃなく、見た目も女の子になるんだ…」
「はい!この状態でおしっこも出来るんですよw」
「へえー…北原君も毛が生えてないんだね」
「えっ、小林さんって生えてないんですか!」
(しまった、余計なことを言った…)
「うん、産毛しか生えてなくて…」
「いいなあ!タックをする時って、毛が邪魔になるので剃るんですよw テープが綺麗に貼れなかったり、剥がすのが大変だったり…」
「あっ、本当だ、透明なフィルムが貼ってある!」
北原君の割れ目は透明なフィルムで塞がれていました。
(毛が生えていない感じは杏奈ちゃんと一緒だけど、恥丘の盛り上がり方は女の子と少し違うかも…)
「玉袋で包んだアソコを、防水フィルムで留めてるんですw」
「防水…じゃあ、お風呂とかも入れるんだ…」
「いえ、防水フィルムですけどお風呂に入ると流石に剥がれますw あっ、接着剤を使ったらお風呂でも大丈夫ですけどw」
「接着剤?」
「かつら用の接着剤ですw 見てみます?」
「うん」
北原君は引き出しから、強力かつら用接着剤と書かれたビンを取り出しました。
「普段はテープのタックがメインなので、接着剤は、たまにしか使わないんですw」
「へー、こんなのが売ってるんだ…えっ!何してるの!」
僕に接着剤を渡した北原君は、股間に貼られていた防水フィルムを剥がしていました。
「えっ…違うんですか?」
「私は接着剤が見たかっただけだよ」
「そうなんですか…接着剤を使ったタックが見たいのかと思いましたw でも、もう剥がしちゃいましたw」
(えっ…長い!大きい!)
北原君の股間には長いペニスと大きな精巣が復元されていました。
(金玉がデカい!僕の3倍くらいある!杏子さんの言っていた通り僕の精巣は小さいんだ…)
「せっかくなので、接着剤を使ったタックをしますねw」
北原君は接着剤を取り出した引き出しから、テーピング用のテープやハサミを取り出しました。
「テープは使わないんじゃ…」
「テープは仮止めに使うんですよw」
「へー…」
「あっ、そうだ! 手伝ってもらっていいですか?」
「いいけど…何をすれば…」
「後から引っ張ってもらえますか?」
北原君は30センチ程の長さに切ったテープの一方を包茎状にしたペニスの先に貼り、もう一方を股の下から僕に渡してきました。
「もっと強く引っ張ってください!」
「痛くないの?」
「大丈夫です…そのまま上に持ち上げてもらえますか…OKです!やっぱり手伝ってもらうと綺麗に出来ますねw」
北原君のペニスは、股の下にピタリと張り付きました。
「後は、接着剤を塗って成形するだけですw」
「お尻のテープは?」
「最後に剥がすんですよw あっ、接着剤を乾かすのに時間が掛かりますので、ついでに小林さんもしてみませんか?」
「えっ…」
「毛が生えてないなら、すぐに出来ますよw」
北原君を手伝った時に彼の肛門が見えていたので、僕は自分の肛門を見られることに抵抗がありました。
しかし、本格的なタックに興味があった僕は、誘惑に負けてズボンとショーツを脱いでいました。
「凄い…骨格自体が女性なんですね…それに意外とアソコが大きいw 知ってました? 女装する人って大きい人が多いんですよw」
(勿論、知らないよ…)
「接着剤の付きを良くする為に、これで接着面を拭いてもらっていいですか」
北原君はアルコールタイプのウェットティッシュを渡してきました。
「じゃあ、テープを包茎にした皮の先に貼ってください…ガニ股になってもらえますか…いきますよ…」
(うっ…ペニスが思いっきり後に引っ張られる…痛いかも…えっ、肛門の上にテープを貼るの? あっ、後で剥がすって言ってたな…)
「うんw いい感じですね! じゃあ、一緒に接着剤を塗りましょうか」
僕たちはベッドの上でM字開脚になって股間に接着剤を塗り、暫くその状態のまま、接着剤が乾くのを待ちました。
「もういいかな…僕が先にしますねw」
北原君は、陰嚢の皮でペニスを両側から包むように貼り合わせ、割れ目を作っていきました。
(凄い…さっきよりも女の子の割れ目感が強くなった!)
「えっ、割れ目をテープで塞ぐの?」
「あっ、これは接着剤が固まるまでの仮止めですw じゃあ、小林さんのも貼っていきますねw」
「お願いします…」
(男に股間を触られるのは嫌だけど、ブラジャーをした北原君は女の子みたいだから不思議と抵抗がないな)
北原君は慣れた手つきで僕の股間を成形し、割れ目をテープで塞ぎました。
「綺麗に出来ましたよ!」
(完全に女の子の股間だ…)
僕の股間から完全にペニスが消失しました。
「凄い…」
「小林さんって、タマタマが小さいから土手の感じも女らしくなるんですねw 羨ましい…」
(確かに…僕の股間は昨日見た杏奈ちゃんのアソコとよく似てる…北原君の恥丘が盛り上がっているのは、体内に押し込んだ精巣のせいなんだ…でも、割れ目を塞いでいるテープが不自然に感じる…)
「このテープは、どのくらい貼ってればいいの?」
「本当は半日くらい貼ったままにした方が良いんですが、30分くらいで剥がしても大丈夫ですよw あっ、尿道がくっついていないかチェックしないと…しゃがんでもらえますか?」
「うん…」
「割れ目の奥からテープで包んだ亀頭が露出する筈なんですが…」
僕はしゃがんだ状態で割れ目の奥を触ってみました。
「凄い!本当だ!えっ?立ち上がったら引っ込んだ!」
「良かった!これでテープを剥がせば普通におしっこが出来ますよw 勿論、立ちションは無理ですけどw」
(良く考えられてる!タックを考えた人の執念って凄いな…)
「あっ、遅くなりましたが今から女装しますねw」
ショーツを穿いた北原君は、ドレッサーの前に座るとメイクを始めました。
(僕もドレッサーを買おうかな…それにしても、同じ学校に僕よりメイクの上手い男子がいたなんて…)
「北原君は髪の毛を伸ばさないの?」
「昔は伸ばしてたんですけど、僕って髪質が男なので、伸ばしたらロッチの中岡みたいになるんですw だからやめましたw」
「そうなんだ…でも、そこまで短くしなくてもいいんじゃない?」
「小林さんは地毛だから分からないと思いますが、ウィッグのネットって額に食い込んで痛いんですよw」
「へえー」
「だから、ネットがいらない長さにしてるんですw 女装をする人って、意外と短髪の人が多いんですよ」
「あっ、IKKOさんも自毛は短いよねw この前、かつらが取れてるのをテレビで観たw」
北原君の顔は鏡の前で、どんどん可愛くなっていきました。
そして、最後にセミロングのウィッグを被ると、北原君の顔から男だった時の面影がなくなり可愛い女の子になりました。
「凄い!可愛いくなったね!」
「そんなことないですよw」
北原君は嬉しそうに否定しましたが、彼の顔は松井先輩に匹敵する程の可愛さになっていました。
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