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妖精の王女とヘタレな王子 1
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朝の日課であるアルウィンとの散歩を終えたブリギッドは、汗を流してから質素なワンピースに着替え、上機嫌で朝食の席へと向かった。
ブレントリーへ嫁いできてから、初めてと言っていいほど、ここ最近は清々しい気持ちで毎日を過ごしていた。
愛馬のアルウィンはレースで無事勝利を収めたし、母国コルディアを食い物にしようとしていたマクファーソン侯爵やバルクール担当官の悪事もハロルドによって暴かれ、貴族院で締め上げられている。
何事もない日々は永遠には続かないだろうが、少なくともしばらくは平穏が約束されていると思ってもいいはずだ。
加えて、離宮での生活は、大勢の人間が出入りする王宮とは違い、すれちがう使用人たちも見知った顔ばかりなので、安心して気楽に過ごせる。
馬たちにとっても緑あふれる環境のほうが嬉しいだろう。
火事で焼け落ちた王宮厩舎の建て替えが永遠に終わらなければいいのにと、思ってしまう。
今のところ、残る問題は一つだけだった。
「おはようございます、ブリギッドさま」
「おはよう」
「殿下がお待ちです」
食堂には、すでに夫のジェフリーがいて、新聞を読んでいるフリをしていた。
逆さにして読むのがブレントリー流でないのならだけれど。
「おはようございます、殿下。お待たせして申し訳ありません」
「あ、ああ。おはよう、ブリギッド。アルウィンは元気かい?」
少し癖のある褐色の髪と琥珀の瞳をしたジェフリーは、優しげな顏に気弱な笑みを浮かべながら立ち上がった。
わざわざ自ら、ブリギッドのために椅子を引いてくれる。
「ありがとうございます」
ブリギッドが腰を下ろすと、珍しく何もせずに自分の席へ戻った。
いつもなら、ブリギッドの隙をついて頬にキスをしてくるのだが、今朝のジェフリーは行儀よく何もしなかった。
(どうかしているのはいつものことだけれど……?)
人がいるところでもいないところでも、基本的に王族らしい振舞いをするジェフリーは外面がいいので、本心が見えづらい。
何をするにしても、ブリギッドを傷つけるつもりはないとわかっているから、疑心暗鬼になることはないが、度々神経を逆撫でするように的外れなことをする。
ブリギッドとしても、ジェフリーと仲睦まじくありたいと思っているのに、まるで狙ったように色々とやらかしてくれるものだから、つい喧嘩腰になってしまうのが悩みのタネだ。
今日こそ素直に寄り添ってみようと思い続けて、早くも半年近くが過ぎている。
「そう言えば、兄上たちがコルディア産の馬を何頭か飼うつもりらしいけれど、ブリギッドも欲しくないかい?」
「いえ……私には、アルウィンがいますから。お義兄さまたちのように、競馬で出走させるつもりもないですし」
アルウィンは競走馬としても優秀だということが先日のレースで証明されたが、競馬に参戦させるつもりはなかった。
「ビヴァリー以外は乗せたくない?」
「アルウィンが乗せないでしょうね。でも、それよりもレースに出すと怪我や事故が心配なので」
ブリギッドは、来年、自分が乗って王家主催のレースに出たいと思っていることは黙っておいた。
ジェフリーはブリギッドが少しでも危険なことをすると、とても心配する。
亡き兄たち以上に過保護で、自分自身も危険人物とみなしているらしく、そのせいで不仲説が広まるくらいだ。
先日、コルディア絡みの悪事を暴くのに一役買っていた元宰相のダドリーからも、ジェフリーとブリギッドの不仲の噂のせいで、迷惑をこうむっているという遠回しの嫌みが綴られた手紙が届いた。
ダドリーは、ブリギッドを幼い頃から知っているため、遠慮というものがない。
手紙の内容は、両親のことや国民の暮らしが少しずつ上向いてきていることなど、主にコルディアの近況についてだったが、ジェフリーが優しいのをいいことに、我儘を言うのもいい加減にするようにというお説教で締めくくられていた。
追伸で、くれぐれも夫より馬を優先してはいけないとまで書く念の入れようだ。
(別に、ビヴァリーと違って、馬のほうが好きというわけではないわ)
自分は、「夫」よりも「馬」を愛していると明言してしまう友人とは違う、とブリギッドは心の中で反論した。
(それに……このままでいいとも、思っていない)
自分とジェフリーの不仲説については、まったく根も葉もない噂というわけではないし、その原因は自分にあるとブリギッドも反省していた。
初夜の際、自分があまりにも不甲斐なかったせいで、ジェフリーは夫婦の契りを途中でやめてしまったのだ。
子供を産むのは王族の義務であるし、結婚した以上は必要な行為だと覚悟していたつもりだったけれど、実際に自分よりもずっと大きくて力の強いジェフリーに組み敷かれると恐怖が先に立ってしまい、パニックに陥った。
ジェフリーとは、婚約したときにも会っていたし、文通もしていたので知らない相手ではなかったのだが、箱入りで育ったブリギッドには、男性というものがどういうものか、よくわかっていなかった。
男性との恋を夢見るよりも、どうすればもっと乗馬の腕が上達するかのほうに興味があったし、三人の兄たちが、自分たち以外の男性を近づけさせないほど過保護だったせいもあるだろう。
初夜のベッドで震えあがったブリギッドを見て以来、ジェフリーは決して強引に迫ったりはしないし、ブリギッドのことを「妖精」などと呼び、心を砕き、壊れ物のように扱っていた。
ブリギッドとしては、そんなジェフリーの態度をよそよそしく感じてしまい、更には浮気疑惑も浮上して引き籠ったりしてたのだが、ビヴァリーやハロルドといった周囲の人々の助けもあって、今では前よりもずっと距離が近くなった。
少なくとも、朝のキスがないのはどうしてだろうと残念に思うくらいには。
コルディア風の朝食を美味しく食べ終え、香りのよいお茶を飲みながら、何か気になることでもあるのかと尋ねようとしたブリギッドは、予想もしていなかったジェフリーの一撃に見舞われた。
「ブリギッド……離婚しよう」
紅茶をぶちまけなかった自分の冷静さを内心褒めつつ、ブリギッドは震える手でどうにかカップをテーブルへ戻した。
「離婚……ですか」
「ああ。簡単ではないが、できないことではない。その……私たちはまだ契りを交わしていないし、真の夫婦とは言えないから、そのあたりの事情を説明すれば大司教も父上も理解してくれるだろう。コルディアとの関係を悪化させないための結婚だったが、あちらの元宰相は辣腕で、今後荒れる心配もなさそうだ。だから……」
ジェフリーは、ブリギッドから目を逸らしたまま、通常は認められない離婚が可能である理由をつらつらと並べていたが、ふとテーブルに置いた新聞を一瞥し、自嘲の笑みを浮かべた。
「ダドリー・ヘザートンは優秀な男だ。コルディア人で、ブリギッドのことも幼い頃からよく知っているから、打ち解けられないという心配もない。結婚相手としては、最適だろう」
何故ここでダドリーの名前が出て来るのか、ブリギッドにはまったく理解できなかった。
そもそも、どうして離婚しようなどと言い出したのか、さっぱりわからない。
「コルディアの王女がコルディア人と結婚することについて、とやかく言う者もいるかもしれないが、そこはハロルドやコルディア担当大臣に上手い言い訳を考えさせれば、何とでもなる。ダドリー・ヘザートンは、ブリギッドを手に入れたことでブレントリーに対抗できると考えるような愚か者ではないだろうからね」
ジェフリーは席を立ち、混乱して固まっているブリギッドに歩み寄ると、優しい笑みを浮かべて頬にキスをした。
「マクファーソン侯爵たちの件が片付けば、コルディアの情勢はかなり落ち着く。もう、無理に心を曲げる必要はないんだ。色々と根回しが必要だから、私はしばらく王宮に戻る。何かあったら、連絡してくれ」
「…………」
そう言って、ジェフリーは茫然とするブリギッドを置き去りにして出て行った。
「妃殿下」
「えっ」
「替えのお茶をお持ちいたしましょうか」
「え、いいえ、いらないわ」
侍従に尋ねられてようやく我に返ったブリギッドは、すっかり冷めてしまったお茶を下げるよう頼み、テーブルに置き去りにされていた新聞へ手を伸ばした。
ジェフリーが突然離婚などと言い出した理由が、そこにある気がした。
震える手で広げた紙面には、マクファーソン侯爵とバルクール担当官の誇張された数々の悪事に関する証言が載っていたが、今回の告発の陰の功労者としてダドリー・ヘザートンの名前を見つけて驚く。
「な……に、これ……」
そこには、ダドリー・ヘザートンは元コルディアの宰相であり、ブリギッドの元婚約者であると書かれていた。
ブレントリーへ嫁いできてから、初めてと言っていいほど、ここ最近は清々しい気持ちで毎日を過ごしていた。
愛馬のアルウィンはレースで無事勝利を収めたし、母国コルディアを食い物にしようとしていたマクファーソン侯爵やバルクール担当官の悪事もハロルドによって暴かれ、貴族院で締め上げられている。
何事もない日々は永遠には続かないだろうが、少なくともしばらくは平穏が約束されていると思ってもいいはずだ。
加えて、離宮での生活は、大勢の人間が出入りする王宮とは違い、すれちがう使用人たちも見知った顔ばかりなので、安心して気楽に過ごせる。
馬たちにとっても緑あふれる環境のほうが嬉しいだろう。
火事で焼け落ちた王宮厩舎の建て替えが永遠に終わらなければいいのにと、思ってしまう。
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「おはようございます、ブリギッドさま」
「おはよう」
「殿下がお待ちです」
食堂には、すでに夫のジェフリーがいて、新聞を読んでいるフリをしていた。
逆さにして読むのがブレントリー流でないのならだけれど。
「おはようございます、殿下。お待たせして申し訳ありません」
「あ、ああ。おはよう、ブリギッド。アルウィンは元気かい?」
少し癖のある褐色の髪と琥珀の瞳をしたジェフリーは、優しげな顏に気弱な笑みを浮かべながら立ち上がった。
わざわざ自ら、ブリギッドのために椅子を引いてくれる。
「ありがとうございます」
ブリギッドが腰を下ろすと、珍しく何もせずに自分の席へ戻った。
いつもなら、ブリギッドの隙をついて頬にキスをしてくるのだが、今朝のジェフリーは行儀よく何もしなかった。
(どうかしているのはいつものことだけれど……?)
人がいるところでもいないところでも、基本的に王族らしい振舞いをするジェフリーは外面がいいので、本心が見えづらい。
何をするにしても、ブリギッドを傷つけるつもりはないとわかっているから、疑心暗鬼になることはないが、度々神経を逆撫でするように的外れなことをする。
ブリギッドとしても、ジェフリーと仲睦まじくありたいと思っているのに、まるで狙ったように色々とやらかしてくれるものだから、つい喧嘩腰になってしまうのが悩みのタネだ。
今日こそ素直に寄り添ってみようと思い続けて、早くも半年近くが過ぎている。
「そう言えば、兄上たちがコルディア産の馬を何頭か飼うつもりらしいけれど、ブリギッドも欲しくないかい?」
「いえ……私には、アルウィンがいますから。お義兄さまたちのように、競馬で出走させるつもりもないですし」
アルウィンは競走馬としても優秀だということが先日のレースで証明されたが、競馬に参戦させるつもりはなかった。
「ビヴァリー以外は乗せたくない?」
「アルウィンが乗せないでしょうね。でも、それよりもレースに出すと怪我や事故が心配なので」
ブリギッドは、来年、自分が乗って王家主催のレースに出たいと思っていることは黙っておいた。
ジェフリーはブリギッドが少しでも危険なことをすると、とても心配する。
亡き兄たち以上に過保護で、自分自身も危険人物とみなしているらしく、そのせいで不仲説が広まるくらいだ。
先日、コルディア絡みの悪事を暴くのに一役買っていた元宰相のダドリーからも、ジェフリーとブリギッドの不仲の噂のせいで、迷惑をこうむっているという遠回しの嫌みが綴られた手紙が届いた。
ダドリーは、ブリギッドを幼い頃から知っているため、遠慮というものがない。
手紙の内容は、両親のことや国民の暮らしが少しずつ上向いてきていることなど、主にコルディアの近況についてだったが、ジェフリーが優しいのをいいことに、我儘を言うのもいい加減にするようにというお説教で締めくくられていた。
追伸で、くれぐれも夫より馬を優先してはいけないとまで書く念の入れようだ。
(別に、ビヴァリーと違って、馬のほうが好きというわけではないわ)
自分は、「夫」よりも「馬」を愛していると明言してしまう友人とは違う、とブリギッドは心の中で反論した。
(それに……このままでいいとも、思っていない)
自分とジェフリーの不仲説については、まったく根も葉もない噂というわけではないし、その原因は自分にあるとブリギッドも反省していた。
初夜の際、自分があまりにも不甲斐なかったせいで、ジェフリーは夫婦の契りを途中でやめてしまったのだ。
子供を産むのは王族の義務であるし、結婚した以上は必要な行為だと覚悟していたつもりだったけれど、実際に自分よりもずっと大きくて力の強いジェフリーに組み敷かれると恐怖が先に立ってしまい、パニックに陥った。
ジェフリーとは、婚約したときにも会っていたし、文通もしていたので知らない相手ではなかったのだが、箱入りで育ったブリギッドには、男性というものがどういうものか、よくわかっていなかった。
男性との恋を夢見るよりも、どうすればもっと乗馬の腕が上達するかのほうに興味があったし、三人の兄たちが、自分たち以外の男性を近づけさせないほど過保護だったせいもあるだろう。
初夜のベッドで震えあがったブリギッドを見て以来、ジェフリーは決して強引に迫ったりはしないし、ブリギッドのことを「妖精」などと呼び、心を砕き、壊れ物のように扱っていた。
ブリギッドとしては、そんなジェフリーの態度をよそよそしく感じてしまい、更には浮気疑惑も浮上して引き籠ったりしてたのだが、ビヴァリーやハロルドといった周囲の人々の助けもあって、今では前よりもずっと距離が近くなった。
少なくとも、朝のキスがないのはどうしてだろうと残念に思うくらいには。
コルディア風の朝食を美味しく食べ終え、香りのよいお茶を飲みながら、何か気になることでもあるのかと尋ねようとしたブリギッドは、予想もしていなかったジェフリーの一撃に見舞われた。
「ブリギッド……離婚しよう」
紅茶をぶちまけなかった自分の冷静さを内心褒めつつ、ブリギッドは震える手でどうにかカップをテーブルへ戻した。
「離婚……ですか」
「ああ。簡単ではないが、できないことではない。その……私たちはまだ契りを交わしていないし、真の夫婦とは言えないから、そのあたりの事情を説明すれば大司教も父上も理解してくれるだろう。コルディアとの関係を悪化させないための結婚だったが、あちらの元宰相は辣腕で、今後荒れる心配もなさそうだ。だから……」
ジェフリーは、ブリギッドから目を逸らしたまま、通常は認められない離婚が可能である理由をつらつらと並べていたが、ふとテーブルに置いた新聞を一瞥し、自嘲の笑みを浮かべた。
「ダドリー・ヘザートンは優秀な男だ。コルディア人で、ブリギッドのことも幼い頃からよく知っているから、打ち解けられないという心配もない。結婚相手としては、最適だろう」
何故ここでダドリーの名前が出て来るのか、ブリギッドにはまったく理解できなかった。
そもそも、どうして離婚しようなどと言い出したのか、さっぱりわからない。
「コルディアの王女がコルディア人と結婚することについて、とやかく言う者もいるかもしれないが、そこはハロルドやコルディア担当大臣に上手い言い訳を考えさせれば、何とでもなる。ダドリー・ヘザートンは、ブリギッドを手に入れたことでブレントリーに対抗できると考えるような愚か者ではないだろうからね」
ジェフリーは席を立ち、混乱して固まっているブリギッドに歩み寄ると、優しい笑みを浮かべて頬にキスをした。
「マクファーソン侯爵たちの件が片付けば、コルディアの情勢はかなり落ち着く。もう、無理に心を曲げる必要はないんだ。色々と根回しが必要だから、私はしばらく王宮に戻る。何かあったら、連絡してくれ」
「…………」
そう言って、ジェフリーは茫然とするブリギッドを置き去りにして出て行った。
「妃殿下」
「えっ」
「替えのお茶をお持ちいたしましょうか」
「え、いいえ、いらないわ」
侍従に尋ねられてようやく我に返ったブリギッドは、すっかり冷めてしまったお茶を下げるよう頼み、テーブルに置き去りにされていた新聞へ手を伸ばした。
ジェフリーが突然離婚などと言い出した理由が、そこにある気がした。
震える手で広げた紙面には、マクファーソン侯爵とバルクール担当官の誇張された数々の悪事に関する証言が載っていたが、今回の告発の陰の功労者としてダドリー・ヘザートンの名前を見つけて驚く。
「な……に、これ……」
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