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魔王たんこんにちは。
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王都の宿屋から、蟻とか蜘蛛が出てくるいつものダンジョンまで来ることが出来た。
尻を犠牲にして3日も掛かる距離を一瞬で移動出来るんだから大したもんだ。
そしてこのダンジョンは相変わらず人気が無いから丁度良い。『竜化闘気』にポイントを振って、
メニューでスキルの『竜化闘気』を確認すると、
《竜化闘気レベル1:1秒辺りMPを1消費して竜化闘気を纏う。全能力が飛躍的に向上》
1秒に1もMP消費すんの?
ちょっとコスパ悪くね?
どうなんだろ、スキルポイントも余ってっしスキルをレベル2にしてみっか。
《竜化闘気レベル2:1秒辺り1MP消費して竜化闘気を纏う。能力が向上し、闘気を操作する事が出来る》
んー。
消費MPは変わんないのね。
どうしょ、『竜化闘気』のレベルを3にして様子を見たいんだけど、もうポイントが足んないんだよね。
まぁいっか。
装備を駄神シリーズに代えてダンジョンに潜ってみっか。
誰も回りには居ないけど一応回りを見渡して装備を変える。
他の冒険者に見られたらちょっと面倒だからね。
イソイソと装備を変えると、装備についてる付与のおかげて体が軽くなる。
「よっしゃ!」
と独り言を言ってからダンジョンに入った。
今持ってる剣は駄神様のくれた剣で腐食しないし、手入れは要らないし、攻撃力は向上してるしとっても良い剣になっていた。
試しに現れたキラーアントっていうデッカイ蟻が現れると、そいつの頭を剣で斬りつけた。
「おっ、スパスパ斬れる!」
前付与が付いてない時にこいつの頭を付ついたら『カン』って音がして全然刃が入りそうに無かったんだけど、今切ったら普通に切ることが出来た。
こりゃ楽だ。
柔らかい体と体の繋ぎ目を攻撃しなくっていい。
現れるキラーアントを片手で剣を適当に振り倒しながら前に進むが、余りに手応えが無いので、倒しながらメニューを開く。
んーと。
残りのスキルポイントは17か、『竜化闘気』のレベルを3に上げるに20必要だから、ちょっとポイントが足りないんだよね。
やっぱり200ぐらいスキルポイント貰った方が良かったかなぁ。
あっという間にスキルポイントが終わりかけてるし。
でも、あん時神様涙目になってたしな。
しゃーねー、しゃーねー。切り替えが大事だぜ。
キラーアントをスパスパ斬りながら進んだ。
ちなみにさすがに魔石は回収してない。キラーアントの落とす魔石は小さく、品質も低いから付与にももう使う事はないしね。
ゴイゴイと進む。
ダンジョンに潜って30分ぐらい過ぎた所でMPを確認すると、『ゲート』を使って転移した時にゴッソリ減っていたMPがいくらか回復していて、
38/50
になっている。
『MP回復速度上昇』のスキルのお陰かかなり回復が早い様な気がする。
ではそろそろ『竜化闘気』を使ってみますかね。
1秒辺り1MPも消費しちゃうから手早くやっちゃいましょうか。
ステータスを開く様な感じで『竜化闘気』と念じると、
「ををを!」
体がスッゲー軽い!
ステータスを確認すると、、!
レベル15
HP125/125 (40) MP36/50(20)
力 600(20)
敏捷650(20)
魔力670(20)
体力590(20)
スッスッゲー‼
能力が10倍になってんじゃん!
よ!良し!敵だ!今すぐ敵が必要だ!
視力も良くなったのか、暗がりだけどダンジョンの奥まで良く見える!
居た!
キラーアントとジャイアントスパイダーの群れに向かって足を踏み出した瞬間、
目の前にキラーアントが居る!
力も入れずにただ剣を振るが、何の抵抗も感じる事無くキラーアントを屠ふる!
そして剣の届かない所にいるジャイアントスパイダー達に向けて左手を突き出して、『竜化闘気』を射出する!
『ドゴン!!』
ジャイアントスパイダーが跡形もなく消し飛び、ジャイアントスパイダーがいた所には大きなクレーターが出来ている。
すげぇな!
『竜化闘気』を解除してMPを確認すると、
20/50と予定よりかなり減ってはいるものの、かなり良かった。
これだけ強く成れるんなら、そもそも1分も戦うことは無さそうだし、
コスパが悪いとか言ってマジスンマセン!
マジサイコーっス‼
絶対にこれは使える!
早く色々試したい!
大きなジャイアントスパイダーは結構固かったし、
どうだろ?一発で殺れるかな?
気になる!
ジャイアントスパイダーの巣を探してさ迷う。
くふっ。
くふっ、くふっ。笑いが止まらない!
やべぇ楽しい!凄いぞ竜化闘気!ヤバイぞ!竜化闘気!全能力10倍とかやばくね?
オレが普通にレベル上げててレベルが上がるごとに上がる能力は1か2だから単純に考えて、レベル30の人の力は45プラス自力って事になる。
そうすると、力は高くても100ってもんだろ。
それをオレはレベル15にして、力が600に成るんだからスゲェよ!
MPを消費はするけど全然問題ない!
そうだ、『MP回復速度上昇』のスキルをマックスにすれば良いんじゃね?
くふっ、くふっ。
これでミノタウルスだって舜殺だぜ。
そんな感じでメニューを弄りながらジャイアントスパイダーの巣を探してると巣は簡単に見付かった。
広いスペースに部屋中に糸を張り巡らせて、その中央にジャイアントスパイダーはいた。
回りには子供スパイダーもたくさん居るが無視して、
メニューで自分のMPを確認しながら前に進む。スパイダー達がオレに気付かないぐらいの距離で、
『竜化闘気』を纏い、
MPを確認しながら右手を拳にして振り上げ、
地面を殴る様なフォームで拳を降り下ろす!
するとジャイアントスパイダーの頭上に闘気の塊が現れ、
『『ドゴン!!』』
ジャイアントスパイダーをペシャンコにする!
子供スパイダーが慌ててるけど無視して。
今MPを観てて分かったのだけど、『竜化闘気』を体から離した瞬間にゴソッとMPが減っていいた。
普段は1づつしかMPを消費しないけど、体から離すと消費した事になるのか、離した量だけMPを消費しちゃうみたいだ。
なるほどな。
オレの存在に気付いたら子供スパイダー達がオレへと近付いてくる。
オレは入り口の方へ下がりながら、ワラワラと集まる子供スパイダーに向かって、
『弾けよ、ファイヤーボム』
ボーリングの玉ぐらいの火球が現れて子供スパイダーの元へと飛ぶ!
『ドン!』
と音と熱風を巻き上げながら爆発した!
「うわ!アッチ!」
もっと遠くに行ってからやれば良かった!
顔面が焼ける!
焼けるとは言っても別に火が届いてる訳じゃ無いんだけどね、どんど焼きで近付きすぎた感じだ。
部屋の中を焼く火が収まって、親スパイダーの魔石を回収するともう一度MPを確認する。
んーと。
消費MPは10か。
テニスコート一面分焼いて消費MPが10なら上等だな。
さてと、残りのMPは10。
そろそろスキルリセットしてみたいけどどうしよう?
スキルリセットした後も直ぐレベル上げたいし、またジャイアントスパイダーでも探して弱らせた所でスキルリセット、止めを刺してまたレベルアップ!
これだな。
そうだそれが良い。
でも、そう都合良くジャイアントスパイダーなんて居るかな?
まぁ、下の階を探りながら経験値高目の魔物でも探しますかね。
それからも当然一人でダンジョンを潜るのだけど、やっぱりちょっと寂しい。
でも一人だと都合が良いんだよね。
付与の付いた武器や防具を使えるし、下手に付与の付いた武器や防具を持ってたらまたドラセナみたいのに見付かって命を狙われるのも面倒だし。
そういえば、『ティム』ってスキルも有ったな。
試してみても良いかも、あと、異世界といえばやっぱり、、、
ど、
どれ、
どれい、
奴隷ちゃんとか、、、。
イケメンの男の子を奴隷にして、、、。
イッ、イ!イカン!
それはダメだ我慢出来る気がしない!
それにオレは魔王たんに操を捧げると(勝手にです)誓った身!
それだけはやめとこう!
階段を降りると、今まで見たことの無い魔物が居る。
新しい魔物だけど、やっぱり虫なのね。
蝶がむっちゃ飛んでくる。
試しにその蝶を鑑定してみると、
《ポイズンバタフライ》
と表示された。
他の詳細は一切分からないけどそれで十分。
取得可能性スキルの中から『毒耐性状態』を見付け、スキルポイントを振ろうとするが、『状態異常耐性上昇』のスキルを見付けそっちのスキルを取得する。
これで大丈夫かな?
本当はこの蝶の群れに向かってファイヤーボムを放ちたいんだけどMP節約のため我慢。
毒は当たっても大丈夫と自己暗示を描けながら蝶に向かって件を振る。
紫色で明らかに毒々しい感じの蝶は全然こわくなくって、『きっと、羽を動かす度に舞う燐粉に毒が有るんだろうなぁ』なんて思いながら漠然と蝶を殺す。
たまに黄色の蝶がいて、それを鑑定すると、
『パラライズバタフライ』
と表示された。
これに触ると耐性が無ければ麻痺っちゃうんだろうな。
でも耐性を取得してるし何の気にもせず蝶を斬りつけた。
しかし、
全然余裕で倒してるけど、今は地下7階と今までで一番深い。
経験値も高い筈なんだよな。
効率はかなり良いのか?
そんな事を思いながら剣を振るった。
次々現れるし、燐粉を撒き散らして死ぬがオレには何の問題も無いし。
まぁいっか。
とりあえず適当に振っとく。
レベルが上がった感触を感じながらダンジョンを前へ前へと進むと、
ボス部屋っぽい所に出た。
部屋の中央にはデッカイ蝶がいて一生懸命卵を産んでいる。
うん。
キモい。
跳ねを焼いたら余裕っぽいな。
詠唱はせずに、
『ファイヤーボム』
火球が飛んで、『ボン!』と弾ける。
案の定蝶は羽を失い胴体だけが地面に転がる。もちろん羽の無い蝶は何も出来ない。
後ろから魔物が来ないのを確認してから。
ステータスを開いて、スキルリセットを選択する。
すると一気に体がダルくなった。
あぁ。
レベルが1に戻ったんだなって実感する。
羽を失った蝶が『ピクピク』してるなか、メニューの中から取得可能スキル一覧を開く、それで最初に取得するスキルは、
《取得経験値上昇》と、最近見付けた《必要経験値減少》
この2つのスキルだ。
このふたつのスキルをレベル3まで取得する。
あと、MPがこのままだとお家に帰れないので、『MP回復速度上昇』もレベル3に。そんでまだスキルポイントも34余ってるし、『竜化闘気』もレベル1まで取得する。んで、お家に帰るための『空間魔法』をレベル2にして。
あとは、背中がスースーする。
これが何か嫌だな。何でスースーするかというと多分『気配感知』のスキルが無いからだ。
『気配感知』のスキルがあれば全方位で何が起こってるか分かるんだけど、今は『気配感知』のスキルに慣れすぎたせいだと思うと。無いと何だか落ち着かない。
あとは何と言っても『状態異常耐性』だな。
何か今も息苦しい様な気がしてきた。
そしてキレイにスキルだポイントが0になる。
ちなみにスキルリセットしたからレベルも1に戻っていて、現在のスキルはこちら、
レベル1
HP60/60 (40) MP10/25(20)
力 35(20)
敏捷34(20)
魔力36(20)
体力40(20)
(装備補正考慮無し)
剣術レベル5
投擲レベル3
気配感知レベル2
火魔法レベル2,3
土魔法レベル1,2,3
風魔法レベル1,2
水魔法レベル1,2
闇魔法レベル1,2
空間魔法レベル2
状態異常耐性レベル2
取得経験値上昇レベル3
必要経験値減少レベル3
MP回復速度上昇レベル3
竜化闘気レベル1
残りスキルポイント0
スキルリセット0/1
トールの加護(小)
おしおし、結構強いじゃんオレ!
この力や敏捷の数値は要はオレの自力ってわけだ。
この世界に召喚された時はオール5だったけど今は違う!ムキムキじゃあ無いけどそこそこ力も付いたしな。
それに、剣術のスキルレベルが落ちてなかったのが嬉しい。バイルさんにボコボコにされたかいがあるってもんだ。
おっし!
じぁあ、『ピクピク』してる蝶さん達に止めを刺しますかね。
「ふっふっふぅ~ん」
鼻歌混じりで蝶に止めを刺して行く、
いやいや、日本では殺生らしい殺生は全然してこなかったけど、異世界に来れば慣れるもんだね。
このデッカイ蟻とか蝶を切ると内臓っぽい『ドロッ』とした液体が流れるんだけどさ、全然キモいけどキモく無いわけ。
まぁ。
キモいとか言ってたら殺されちゃうからね。
そりゃたくましくもなるよ。
最初にこの世界に来たときに、大きなバッタを見て驚いたのは良い思い出だよ。
今現れたら即切って『はい、おしまい』だよ。
んで、一通り止めを刺すと、レベルは12になっていた。
結構上がったな。まぁ今までもそんなに魔物を殺した訳でもないしこんなもんか?
きっと、『経験値取得上昇』と『必要経験値減少』も良い仕事をしたんだろう。
さてさて、
金目の物を回収しながらMPが貯まるのを待ちますか。
蝶の死体が消えて、ドロップアイテムがいくつか転がっていた。
尻を犠牲にして3日も掛かる距離を一瞬で移動出来るんだから大したもんだ。
そしてこのダンジョンは相変わらず人気が無いから丁度良い。『竜化闘気』にポイントを振って、
メニューでスキルの『竜化闘気』を確認すると、
《竜化闘気レベル1:1秒辺りMPを1消費して竜化闘気を纏う。全能力が飛躍的に向上》
1秒に1もMP消費すんの?
ちょっとコスパ悪くね?
どうなんだろ、スキルポイントも余ってっしスキルをレベル2にしてみっか。
《竜化闘気レベル2:1秒辺り1MP消費して竜化闘気を纏う。能力が向上し、闘気を操作する事が出来る》
んー。
消費MPは変わんないのね。
どうしょ、『竜化闘気』のレベルを3にして様子を見たいんだけど、もうポイントが足んないんだよね。
まぁいっか。
装備を駄神シリーズに代えてダンジョンに潜ってみっか。
誰も回りには居ないけど一応回りを見渡して装備を変える。
他の冒険者に見られたらちょっと面倒だからね。
イソイソと装備を変えると、装備についてる付与のおかげて体が軽くなる。
「よっしゃ!」
と独り言を言ってからダンジョンに入った。
今持ってる剣は駄神様のくれた剣で腐食しないし、手入れは要らないし、攻撃力は向上してるしとっても良い剣になっていた。
試しに現れたキラーアントっていうデッカイ蟻が現れると、そいつの頭を剣で斬りつけた。
「おっ、スパスパ斬れる!」
前付与が付いてない時にこいつの頭を付ついたら『カン』って音がして全然刃が入りそうに無かったんだけど、今切ったら普通に切ることが出来た。
こりゃ楽だ。
柔らかい体と体の繋ぎ目を攻撃しなくっていい。
現れるキラーアントを片手で剣を適当に振り倒しながら前に進むが、余りに手応えが無いので、倒しながらメニューを開く。
んーと。
残りのスキルポイントは17か、『竜化闘気』のレベルを3に上げるに20必要だから、ちょっとポイントが足りないんだよね。
やっぱり200ぐらいスキルポイント貰った方が良かったかなぁ。
あっという間にスキルポイントが終わりかけてるし。
でも、あん時神様涙目になってたしな。
しゃーねー、しゃーねー。切り替えが大事だぜ。
キラーアントをスパスパ斬りながら進んだ。
ちなみにさすがに魔石は回収してない。キラーアントの落とす魔石は小さく、品質も低いから付与にももう使う事はないしね。
ゴイゴイと進む。
ダンジョンに潜って30分ぐらい過ぎた所でMPを確認すると、『ゲート』を使って転移した時にゴッソリ減っていたMPがいくらか回復していて、
38/50
になっている。
『MP回復速度上昇』のスキルのお陰かかなり回復が早い様な気がする。
ではそろそろ『竜化闘気』を使ってみますかね。
1秒辺り1MPも消費しちゃうから手早くやっちゃいましょうか。
ステータスを開く様な感じで『竜化闘気』と念じると、
「ををを!」
体がスッゲー軽い!
ステータスを確認すると、、!
レベル15
HP125/125 (40) MP36/50(20)
力 600(20)
敏捷650(20)
魔力670(20)
体力590(20)
スッスッゲー‼
能力が10倍になってんじゃん!
よ!良し!敵だ!今すぐ敵が必要だ!
視力も良くなったのか、暗がりだけどダンジョンの奥まで良く見える!
居た!
キラーアントとジャイアントスパイダーの群れに向かって足を踏み出した瞬間、
目の前にキラーアントが居る!
力も入れずにただ剣を振るが、何の抵抗も感じる事無くキラーアントを屠ふる!
そして剣の届かない所にいるジャイアントスパイダー達に向けて左手を突き出して、『竜化闘気』を射出する!
『ドゴン!!』
ジャイアントスパイダーが跡形もなく消し飛び、ジャイアントスパイダーがいた所には大きなクレーターが出来ている。
すげぇな!
『竜化闘気』を解除してMPを確認すると、
20/50と予定よりかなり減ってはいるものの、かなり良かった。
これだけ強く成れるんなら、そもそも1分も戦うことは無さそうだし、
コスパが悪いとか言ってマジスンマセン!
マジサイコーっス‼
絶対にこれは使える!
早く色々試したい!
大きなジャイアントスパイダーは結構固かったし、
どうだろ?一発で殺れるかな?
気になる!
ジャイアントスパイダーの巣を探してさ迷う。
くふっ。
くふっ、くふっ。笑いが止まらない!
やべぇ楽しい!凄いぞ竜化闘気!ヤバイぞ!竜化闘気!全能力10倍とかやばくね?
オレが普通にレベル上げててレベルが上がるごとに上がる能力は1か2だから単純に考えて、レベル30の人の力は45プラス自力って事になる。
そうすると、力は高くても100ってもんだろ。
それをオレはレベル15にして、力が600に成るんだからスゲェよ!
MPを消費はするけど全然問題ない!
そうだ、『MP回復速度上昇』のスキルをマックスにすれば良いんじゃね?
くふっ、くふっ。
これでミノタウルスだって舜殺だぜ。
そんな感じでメニューを弄りながらジャイアントスパイダーの巣を探してると巣は簡単に見付かった。
広いスペースに部屋中に糸を張り巡らせて、その中央にジャイアントスパイダーはいた。
回りには子供スパイダーもたくさん居るが無視して、
メニューで自分のMPを確認しながら前に進む。スパイダー達がオレに気付かないぐらいの距離で、
『竜化闘気』を纏い、
MPを確認しながら右手を拳にして振り上げ、
地面を殴る様なフォームで拳を降り下ろす!
するとジャイアントスパイダーの頭上に闘気の塊が現れ、
『『ドゴン!!』』
ジャイアントスパイダーをペシャンコにする!
子供スパイダーが慌ててるけど無視して。
今MPを観てて分かったのだけど、『竜化闘気』を体から離した瞬間にゴソッとMPが減っていいた。
普段は1づつしかMPを消費しないけど、体から離すと消費した事になるのか、離した量だけMPを消費しちゃうみたいだ。
なるほどな。
オレの存在に気付いたら子供スパイダー達がオレへと近付いてくる。
オレは入り口の方へ下がりながら、ワラワラと集まる子供スパイダーに向かって、
『弾けよ、ファイヤーボム』
ボーリングの玉ぐらいの火球が現れて子供スパイダーの元へと飛ぶ!
『ドン!』
と音と熱風を巻き上げながら爆発した!
「うわ!アッチ!」
もっと遠くに行ってからやれば良かった!
顔面が焼ける!
焼けるとは言っても別に火が届いてる訳じゃ無いんだけどね、どんど焼きで近付きすぎた感じだ。
部屋の中を焼く火が収まって、親スパイダーの魔石を回収するともう一度MPを確認する。
んーと。
消費MPは10か。
テニスコート一面分焼いて消費MPが10なら上等だな。
さてと、残りのMPは10。
そろそろスキルリセットしてみたいけどどうしよう?
スキルリセットした後も直ぐレベル上げたいし、またジャイアントスパイダーでも探して弱らせた所でスキルリセット、止めを刺してまたレベルアップ!
これだな。
そうだそれが良い。
でも、そう都合良くジャイアントスパイダーなんて居るかな?
まぁ、下の階を探りながら経験値高目の魔物でも探しますかね。
それからも当然一人でダンジョンを潜るのだけど、やっぱりちょっと寂しい。
でも一人だと都合が良いんだよね。
付与の付いた武器や防具を使えるし、下手に付与の付いた武器や防具を持ってたらまたドラセナみたいのに見付かって命を狙われるのも面倒だし。
そういえば、『ティム』ってスキルも有ったな。
試してみても良いかも、あと、異世界といえばやっぱり、、、
ど、
どれ、
どれい、
奴隷ちゃんとか、、、。
イケメンの男の子を奴隷にして、、、。
イッ、イ!イカン!
それはダメだ我慢出来る気がしない!
それにオレは魔王たんに操を捧げると(勝手にです)誓った身!
それだけはやめとこう!
階段を降りると、今まで見たことの無い魔物が居る。
新しい魔物だけど、やっぱり虫なのね。
蝶がむっちゃ飛んでくる。
試しにその蝶を鑑定してみると、
《ポイズンバタフライ》
と表示された。
他の詳細は一切分からないけどそれで十分。
取得可能性スキルの中から『毒耐性状態』を見付け、スキルポイントを振ろうとするが、『状態異常耐性上昇』のスキルを見付けそっちのスキルを取得する。
これで大丈夫かな?
本当はこの蝶の群れに向かってファイヤーボムを放ちたいんだけどMP節約のため我慢。
毒は当たっても大丈夫と自己暗示を描けながら蝶に向かって件を振る。
紫色で明らかに毒々しい感じの蝶は全然こわくなくって、『きっと、羽を動かす度に舞う燐粉に毒が有るんだろうなぁ』なんて思いながら漠然と蝶を殺す。
たまに黄色の蝶がいて、それを鑑定すると、
『パラライズバタフライ』
と表示された。
これに触ると耐性が無ければ麻痺っちゃうんだろうな。
でも耐性を取得してるし何の気にもせず蝶を斬りつけた。
しかし、
全然余裕で倒してるけど、今は地下7階と今までで一番深い。
経験値も高い筈なんだよな。
効率はかなり良いのか?
そんな事を思いながら剣を振るった。
次々現れるし、燐粉を撒き散らして死ぬがオレには何の問題も無いし。
まぁいっか。
とりあえず適当に振っとく。
レベルが上がった感触を感じながらダンジョンを前へ前へと進むと、
ボス部屋っぽい所に出た。
部屋の中央にはデッカイ蝶がいて一生懸命卵を産んでいる。
うん。
キモい。
跳ねを焼いたら余裕っぽいな。
詠唱はせずに、
『ファイヤーボム』
火球が飛んで、『ボン!』と弾ける。
案の定蝶は羽を失い胴体だけが地面に転がる。もちろん羽の無い蝶は何も出来ない。
後ろから魔物が来ないのを確認してから。
ステータスを開いて、スキルリセットを選択する。
すると一気に体がダルくなった。
あぁ。
レベルが1に戻ったんだなって実感する。
羽を失った蝶が『ピクピク』してるなか、メニューの中から取得可能スキル一覧を開く、それで最初に取得するスキルは、
《取得経験値上昇》と、最近見付けた《必要経験値減少》
この2つのスキルだ。
このふたつのスキルをレベル3まで取得する。
あと、MPがこのままだとお家に帰れないので、『MP回復速度上昇』もレベル3に。そんでまだスキルポイントも34余ってるし、『竜化闘気』もレベル1まで取得する。んで、お家に帰るための『空間魔法』をレベル2にして。
あとは、背中がスースーする。
これが何か嫌だな。何でスースーするかというと多分『気配感知』のスキルが無いからだ。
『気配感知』のスキルがあれば全方位で何が起こってるか分かるんだけど、今は『気配感知』のスキルに慣れすぎたせいだと思うと。無いと何だか落ち着かない。
あとは何と言っても『状態異常耐性』だな。
何か今も息苦しい様な気がしてきた。
そしてキレイにスキルだポイントが0になる。
ちなみにスキルリセットしたからレベルも1に戻っていて、現在のスキルはこちら、
レベル1
HP60/60 (40) MP10/25(20)
力 35(20)
敏捷34(20)
魔力36(20)
体力40(20)
(装備補正考慮無し)
剣術レベル5
投擲レベル3
気配感知レベル2
火魔法レベル2,3
土魔法レベル1,2,3
風魔法レベル1,2
水魔法レベル1,2
闇魔法レベル1,2
空間魔法レベル2
状態異常耐性レベル2
取得経験値上昇レベル3
必要経験値減少レベル3
MP回復速度上昇レベル3
竜化闘気レベル1
残りスキルポイント0
スキルリセット0/1
トールの加護(小)
おしおし、結構強いじゃんオレ!
この力や敏捷の数値は要はオレの自力ってわけだ。
この世界に召喚された時はオール5だったけど今は違う!ムキムキじゃあ無いけどそこそこ力も付いたしな。
それに、剣術のスキルレベルが落ちてなかったのが嬉しい。バイルさんにボコボコにされたかいがあるってもんだ。
おっし!
じぁあ、『ピクピク』してる蝶さん達に止めを刺しますかね。
「ふっふっふぅ~ん」
鼻歌混じりで蝶に止めを刺して行く、
いやいや、日本では殺生らしい殺生は全然してこなかったけど、異世界に来れば慣れるもんだね。
このデッカイ蟻とか蝶を切ると内臓っぽい『ドロッ』とした液体が流れるんだけどさ、全然キモいけどキモく無いわけ。
まぁ。
キモいとか言ってたら殺されちゃうからね。
そりゃたくましくもなるよ。
最初にこの世界に来たときに、大きなバッタを見て驚いたのは良い思い出だよ。
今現れたら即切って『はい、おしまい』だよ。
んで、一通り止めを刺すと、レベルは12になっていた。
結構上がったな。まぁ今までもそんなに魔物を殺した訳でもないしこんなもんか?
きっと、『経験値取得上昇』と『必要経験値減少』も良い仕事をしたんだろう。
さてさて、
金目の物を回収しながらMPが貯まるのを待ちますか。
蝶の死体が消えて、ドロップアイテムがいくつか転がっていた。
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