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第1章 飛ばせ!本気汁!
第9話 やっちまったよぉ!
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やっちまった。
久し振りの酒で、嬉しくなって酔っ払ってやっちまった。
やっちまったよ。
童貞を捨てちまったんだよ。
そう、35年間守ってきた童貞をメスゴブに捧げてしまった。
スナワチ!
壮絶なる賢者タイム!
(やっちまったぁ!やっちまったよぅ!)
しかもスキルの【絶倫】が更に悪い結果をもたらした。
何度も何度も出してしまったのだ。
何処に?なんて聞かないで欲しい。
手とか顔とか口の中とか、出すところは色々あるじゃないか。
そう思うかとしれないが、ゴブリンにそんな細かいオーダーを聞くことは出来ない。
だから出してしまったのだ。
出してしまったんだ!
中に出してしまったんだよぅう!
中田氏してしまったんだよぅウウ!
メスゴブリンのマンコにドピュドヒュしちゃったんだよぅ!
最悪の事態が頭の中に浮かぶ。
小さなゴブリン達に『お父さん!』と呼ばれ、『ハッハッハ!どうした!』と俺が言うと、『沢山イモムシが取れたよ!』と子供ゴブリンが言って、『そうか!良かったな!』と俺は子供ゴブリンの頭を撫でてあげる。
するとそれを見ていたメスゴブリンが、『子供って良いわね、そろそろもう一人ぐらい、、、』 何て言うから俺は、『ハッハッハ!しょうがないな母さんは!今日は寝かさんぞ!』何て言うのだ、、、。
イヤだ、
イヤ過ぎる、、、。
ゴブリン夫婦の子供に囲まれて幸せに暮らすラノベなんて需要あるか?
ねぇよ!
誰も見たくねぇし、俺も真っ平御免だよ!
なのに、
なのに、、、。
メスゴブはいつもより距離が近いし、今も項垂れている俺を心配して俺の顔を覗いている。
『ご主人様、、、』
と控え目にナビが言う、
『ナンだよ、時間を巻き戻す方法は見付かったのかよ、、、』
『いえ、それはありませんが、ご主人様は新しく称号を取得されております』
絶対にろくな称号じゃあ無いと分かりつつステータスを確認すると、称号の欄が、
・称号・
ゴブリン流闘術開祖(力、敏捷、体力に+6の補正がかかる)
猛者(ゴブリンにファーストキスと童貞を捧げし者・精神力に+20の補正が掛かる)
何だよ!この補正は!
むしろ心にダメージを負ったわ!
追加のダメージに体を捩るとメスゴブは、「ゴブ?(ダイジョウブ、カ?)」と心配してくる。「ゴブ!(デモ!)ゴブゴブ!(キノウ、ハゲシイ、スギル!)ゴブ!(サイショ)ゴブゴブ(ワタシト、イヤガッテタ)ゴブゴブブ(デモ、アナタ)ゴゴブ(キュウニ、アンナニタクサン!)」
止めてぇ!
これ以上俺の心を抉らないでぇ!
しかもメスゴブは更に、「ゴブブブゴ(シカモ、ナンカイモ、ナンカイモ)、ゴブゥ~、(ワタシ、コワレチャウ、オモッタ)」俺の心を抉ってくる!
「コッ、コブコブゥ(チッ、チョット、マテ)」
「ゴブ(デモ)コプゴプ!(スゴイ、キモチヨカッタ)ゴプ!ゴプゴプ(ワタシ!アナタノ、コドモ、タクサン!ウム!)ゴプゴフゥゴプ!(ダカラ、タクサン!スル!)」
「ゴプゴフゥ(これは俺が口から泡を噴く音)」
こうして俺は気を失ったのだ。
・
(少し時間を戻して)
「エルマ、どうですか?いや、今はナビでしたね」
そう主神様は言った。
「はい。ご主人様はメスゴブリンと関係を持たれた様です」
「フフフッ」と主神様は笑う。
主神様は私達下位の神を纏めるお立場にあるとても偉い神様なのだが、気さくに私に話し掛けてくださるのだ。
そして私は本当はゴブリン神というとってもとっても低い地位の神なのだけど、今は丸山様のナビとして丸山様のサポートをしていた。
「しかしどうなのですか?順調なのですか?」
「はい。ご主人様は順調にゴブリンの可能性を広げてくださっております」
「なら良いのですが」
ご主人様には何回死んでもゴブリンに生まれ変わって頂き、ゴブリンの可能性を広げて頂く予定だった。
というのはゴブリンは今絶滅危惧種に指定されているのだ。
魔族、人族の勢力拡大の為のレベルアップの礎と言いますか、人も魔族も進んでゴブリンを殺すのですが、それが原因でゴブリンの生存数は減少の一途を辿っていた。
「でも、本当に宜しかったのでしょうか?」
私はそう主神様に聞いた。
私がご主人様は本当は人間に生まれ変わりたいらしいのを、無理矢理ゴブリンとして転生させているからだ。
「貴女は気にしなくて良いのよ?」
「でも、、」
「でも、貴女は彼が良いのでしょ?」
「はい、、、。こんなことを言ったらご主人様に怒られてしまいますが、ご主人様は本当にゴブリンの様なお人で」
ご主人様は突然好戦的になったかと思うと、急に臆病になったり。
優しさを見せたかと思えばまた全然違う事を言う。
失敗もあるけど、笑いながら進む。
その姿がゴブリンそのもので、なんとも愛しいのだ。
「だから是非今度もゴブリンとして一緒に頑張って頂きたいのですが」
「なら良いじゃないですか。そもそもゴブリンにしか転生出来なくなったのは自業自得です」
確かに。
それはそうだ。
ご主人様は転生する時に主神様の主神様の怒りを買ってしまったのだ。
そして人としての転生を禁じられゴブリンとしての転生を続けている。
「しかし、どんな称号を差し上げましょうか?」と主神様が言った。
「え?称号を下さるのですか?」
「えぇ、面白かったので特別です」主神様は笑いながら、「どんな名前の称号が酔いでしょうか」と言う。
主神様は少しだけ意地悪で変な名前の称号を授けるのが趣味だった。
「そうね、『ゴブリンに童貞を捧げし者!』って称号はどうかしら?」
「それはちょっと、そもそもご主人様も今はゴブリンですので、別に変では、、、」
「そう?じゃあ、称号名は『童貞を卒業せし者!』でカッコで、但し相手はゴブリン!とか入れてみましょうか?」
ご主人様の落ち込む姿が頭に浮かぶ。
「せ、せめて称号名は普通にしてみませんか?」
「じゃあ、称号名は『猛者』でカッコの中に、ファーストキスと童貞をゴブリンに捧げし者って書いておこうかしら?」
申し訳ありませんご主人様。
私に出来るのはこれが限界の様です。
「称号の効果はどうしましょうか?そうね、『精神力にプラス20の補正』で良いかしら?だってあんなに嫌がっていたのに、嫌だって公言していたのにあんなにセックスするなんて並大抵のメンタルじゃあ出来ないわよ?」
「そ、そうですね、、、」
ご主人様が自暴自棄に成らなければ良いのですが、、、。
久し振りの酒で、嬉しくなって酔っ払ってやっちまった。
やっちまったよ。
童貞を捨てちまったんだよ。
そう、35年間守ってきた童貞をメスゴブに捧げてしまった。
スナワチ!
壮絶なる賢者タイム!
(やっちまったぁ!やっちまったよぅ!)
しかもスキルの【絶倫】が更に悪い結果をもたらした。
何度も何度も出してしまったのだ。
何処に?なんて聞かないで欲しい。
手とか顔とか口の中とか、出すところは色々あるじゃないか。
そう思うかとしれないが、ゴブリンにそんな細かいオーダーを聞くことは出来ない。
だから出してしまったのだ。
出してしまったんだ!
中に出してしまったんだよぅう!
中田氏してしまったんだよぅウウ!
メスゴブリンのマンコにドピュドヒュしちゃったんだよぅ!
最悪の事態が頭の中に浮かぶ。
小さなゴブリン達に『お父さん!』と呼ばれ、『ハッハッハ!どうした!』と俺が言うと、『沢山イモムシが取れたよ!』と子供ゴブリンが言って、『そうか!良かったな!』と俺は子供ゴブリンの頭を撫でてあげる。
するとそれを見ていたメスゴブリンが、『子供って良いわね、そろそろもう一人ぐらい、、、』 何て言うから俺は、『ハッハッハ!しょうがないな母さんは!今日は寝かさんぞ!』何て言うのだ、、、。
イヤだ、
イヤ過ぎる、、、。
ゴブリン夫婦の子供に囲まれて幸せに暮らすラノベなんて需要あるか?
ねぇよ!
誰も見たくねぇし、俺も真っ平御免だよ!
なのに、
なのに、、、。
メスゴブはいつもより距離が近いし、今も項垂れている俺を心配して俺の顔を覗いている。
『ご主人様、、、』
と控え目にナビが言う、
『ナンだよ、時間を巻き戻す方法は見付かったのかよ、、、』
『いえ、それはありませんが、ご主人様は新しく称号を取得されております』
絶対にろくな称号じゃあ無いと分かりつつステータスを確認すると、称号の欄が、
・称号・
ゴブリン流闘術開祖(力、敏捷、体力に+6の補正がかかる)
猛者(ゴブリンにファーストキスと童貞を捧げし者・精神力に+20の補正が掛かる)
何だよ!この補正は!
むしろ心にダメージを負ったわ!
追加のダメージに体を捩るとメスゴブは、「ゴブ?(ダイジョウブ、カ?)」と心配してくる。「ゴブ!(デモ!)ゴブゴブ!(キノウ、ハゲシイ、スギル!)ゴブ!(サイショ)ゴブゴブ(ワタシト、イヤガッテタ)ゴブゴブブ(デモ、アナタ)ゴゴブ(キュウニ、アンナニタクサン!)」
止めてぇ!
これ以上俺の心を抉らないでぇ!
しかもメスゴブは更に、「ゴブブブゴ(シカモ、ナンカイモ、ナンカイモ)、ゴブゥ~、(ワタシ、コワレチャウ、オモッタ)」俺の心を抉ってくる!
「コッ、コブコブゥ(チッ、チョット、マテ)」
「ゴブ(デモ)コプゴプ!(スゴイ、キモチヨカッタ)ゴプ!ゴプゴプ(ワタシ!アナタノ、コドモ、タクサン!ウム!)ゴプゴフゥゴプ!(ダカラ、タクサン!スル!)」
「ゴプゴフゥ(これは俺が口から泡を噴く音)」
こうして俺は気を失ったのだ。
・
(少し時間を戻して)
「エルマ、どうですか?いや、今はナビでしたね」
そう主神様は言った。
「はい。ご主人様はメスゴブリンと関係を持たれた様です」
「フフフッ」と主神様は笑う。
主神様は私達下位の神を纏めるお立場にあるとても偉い神様なのだが、気さくに私に話し掛けてくださるのだ。
そして私は本当はゴブリン神というとってもとっても低い地位の神なのだけど、今は丸山様のナビとして丸山様のサポートをしていた。
「しかしどうなのですか?順調なのですか?」
「はい。ご主人様は順調にゴブリンの可能性を広げてくださっております」
「なら良いのですが」
ご主人様には何回死んでもゴブリンに生まれ変わって頂き、ゴブリンの可能性を広げて頂く予定だった。
というのはゴブリンは今絶滅危惧種に指定されているのだ。
魔族、人族の勢力拡大の為のレベルアップの礎と言いますか、人も魔族も進んでゴブリンを殺すのですが、それが原因でゴブリンの生存数は減少の一途を辿っていた。
「でも、本当に宜しかったのでしょうか?」
私はそう主神様に聞いた。
私がご主人様は本当は人間に生まれ変わりたいらしいのを、無理矢理ゴブリンとして転生させているからだ。
「貴女は気にしなくて良いのよ?」
「でも、、」
「でも、貴女は彼が良いのでしょ?」
「はい、、、。こんなことを言ったらご主人様に怒られてしまいますが、ご主人様は本当にゴブリンの様なお人で」
ご主人様は突然好戦的になったかと思うと、急に臆病になったり。
優しさを見せたかと思えばまた全然違う事を言う。
失敗もあるけど、笑いながら進む。
その姿がゴブリンそのもので、なんとも愛しいのだ。
「だから是非今度もゴブリンとして一緒に頑張って頂きたいのですが」
「なら良いじゃないですか。そもそもゴブリンにしか転生出来なくなったのは自業自得です」
確かに。
それはそうだ。
ご主人様は転生する時に主神様の主神様の怒りを買ってしまったのだ。
そして人としての転生を禁じられゴブリンとしての転生を続けている。
「しかし、どんな称号を差し上げましょうか?」と主神様が言った。
「え?称号を下さるのですか?」
「えぇ、面白かったので特別です」主神様は笑いながら、「どんな名前の称号が酔いでしょうか」と言う。
主神様は少しだけ意地悪で変な名前の称号を授けるのが趣味だった。
「そうね、『ゴブリンに童貞を捧げし者!』って称号はどうかしら?」
「それはちょっと、そもそもご主人様も今はゴブリンですので、別に変では、、、」
「そう?じゃあ、称号名は『童貞を卒業せし者!』でカッコで、但し相手はゴブリン!とか入れてみましょうか?」
ご主人様の落ち込む姿が頭に浮かぶ。
「せ、せめて称号名は普通にしてみませんか?」
「じゃあ、称号名は『猛者』でカッコの中に、ファーストキスと童貞をゴブリンに捧げし者って書いておこうかしら?」
申し訳ありませんご主人様。
私に出来るのはこれが限界の様です。
「称号の効果はどうしましょうか?そうね、『精神力にプラス20の補正』で良いかしら?だってあんなに嫌がっていたのに、嫌だって公言していたのにあんなにセックスするなんて並大抵のメンタルじゃあ出来ないわよ?」
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