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(8) お友達捜索
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パソコン画面に出した町のマップをパトリシアは見つめる。地図が見たいと言うので、芙蓉が自分のPCに出してやったのだ。
「この世界には、便利な物がある。これは、魔法ですか?」
いやいや、魔法なんかで出来ませんよ。現代の文明です。だけど、魔法使いだと思い込んでいるのなら合わせてやらないと。
「そ、そうだねー。魔法みたいなものかな。」
「じゃ、写させてもらいます。」
写す?家具みたいに、ゴビるのかな。と、思ってたら本当に写した。
少女は呪文をブツブツと言って手をPC画面にかざす。すると、画面のマップがPCの上に浮き上がったのだ。特撮か?
「座標を、この部屋にする!」
大きく引き伸ばされたマップには、その言葉に従ってピンが打たれた。
それを、芙蓉は呆気に取られながら見ている。TVか映画を観ている気分だ。
「私が落ちたのが、この辺だ。まだ、その跡が残っている。」
現れたピンドールが、マップの上を飛んで行く。ピンドールは、魔法使いの三角帽子だった。
「ぷっー、ふははははー。」
駄目だ、我慢できない。笑ってしまう。芙蓉は、笑い転げていた。それを横目で見た太が戸惑うパトリシアに教える。
「芙蓉にいさんは、笑い上戸なんだ。ツボに入ると蟻が歩いてても笑う。」
ひとしきり笑って、芙蓉は何も無かったように立ち上がる。何だか、久しぶりに笑った。スッキリした気分だ。
その時、パトリシアが注意した。
「芙蓉さん、気をつけて!」
何に気をつけるのか。周りを見回したら、違った。上だったんだ。
ドスーーン!
何かが、上から落ちて来た。反射的に腕を出す。何故なら、赤いロングヘアーの女性だったからだ。
「止まれ、浮かぶんだ。ガブリエル!」
芙蓉と倒れ込む女性の身体が、パトリシアの声に反応して浮き上がった。
「この世界には、便利な物がある。これは、魔法ですか?」
いやいや、魔法なんかで出来ませんよ。現代の文明です。だけど、魔法使いだと思い込んでいるのなら合わせてやらないと。
「そ、そうだねー。魔法みたいなものかな。」
「じゃ、写させてもらいます。」
写す?家具みたいに、ゴビるのかな。と、思ってたら本当に写した。
少女は呪文をブツブツと言って手をPC画面にかざす。すると、画面のマップがPCの上に浮き上がったのだ。特撮か?
「座標を、この部屋にする!」
大きく引き伸ばされたマップには、その言葉に従ってピンが打たれた。
それを、芙蓉は呆気に取られながら見ている。TVか映画を観ている気分だ。
「私が落ちたのが、この辺だ。まだ、その跡が残っている。」
現れたピンドールが、マップの上を飛んで行く。ピンドールは、魔法使いの三角帽子だった。
「ぷっー、ふははははー。」
駄目だ、我慢できない。笑ってしまう。芙蓉は、笑い転げていた。それを横目で見た太が戸惑うパトリシアに教える。
「芙蓉にいさんは、笑い上戸なんだ。ツボに入ると蟻が歩いてても笑う。」
ひとしきり笑って、芙蓉は何も無かったように立ち上がる。何だか、久しぶりに笑った。スッキリした気分だ。
その時、パトリシアが注意した。
「芙蓉さん、気をつけて!」
何に気をつけるのか。周りを見回したら、違った。上だったんだ。
ドスーーン!
何かが、上から落ちて来た。反射的に腕を出す。何故なら、赤いロングヘアーの女性だったからだ。
「止まれ、浮かぶんだ。ガブリエル!」
芙蓉と倒れ込む女性の身体が、パトリシアの声に反応して浮き上がった。
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