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プロローグ

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スタンレー国の都にある「ゴメス商会」には、移動の魔道具を使用されるお客様専用パウダールームが設置されております。

今日も会員の貴族令嬢が移動魔法を使って着地致しました。


「ごめんなさい、ヘルミーナ様。お待たせしました。」

「いいんですのよ、マルグリート様。お仕事がお忙しいのでしょ?」

「ええ、国の政治に関わると問題が多くて。ご主人のハーパー侯爵様もご苦労されてるでしょう?」

「そのようですわ。でも、人々の為ですから。」


どちらも、国は違うが結婚相手が王に仕える重臣である。マルグリートの場合、夫の補佐を務めており苦労を共にしている。


「やあ、お二人さん。いらしてたんですか?」


パウダールームから出て来た2人にゴメス商会の会長であるゴメスが会釈してくる。背が高く長い手足。青みがかったウェーブのついた黒髪にエメラルド色の瞳。整った顔には、女を虜にする甘い微笑。

2人は、同じ事を思った。今日もフェロモンを撒き散らしているわと。ファンの女性達は誘われるのを待っている。

そのモテモテのゴメスに、実は黒歴史があるのを2人は知らなかった。それを、彼は秘密にしているからだ。




(※ゴメスは、次の作品に出演しております。

「追放されても戻されても生き残ってみせますう」

「仕方ないから契約結婚する」

宜しかったら、覗いて見てくださいー)







(※ゴメスは、次の作品に出演しております。

「追放されても戻されても生き残ってみせますう」

「仕方ないから契約結婚する」

宜しかったら、覗いて見てくださいー)


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