(完)仕方ないので後は契約結婚する

川なみな

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(75) エピローグ

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スタンレー国の都で流行りのスイーツ「シュークリーム爆弾」。昼キャバクラでホステス達に食べさせて大騒ぎのお客様。


「きゃあー、爆弾しちゃう!」

「大丈夫だよ。オジサンが拭いてあげるから。」


大喜びで爆発したシュークリームを拭き取る銀の長い髪をした美男子。肩を叩いた相手にギクリと動きが止まる。


「よう、楽しそうたな。俺も仲間に入れてくれよ。な、お友達のアグアニエベさん?」


ホステス達は、ダンディーな青みがかった黒髪の美男子に喜ぶ。だが、アグアニエベな襟首を掴んだ客は個室へ閉じ籠ってしまうのだ。


「あんたに聞きたい事があるんだ、教えてくれるかな?」


長椅子にアグアニエベは投げ込まれた。愛想笑いをしながら相手を見上げる。


「ゴメスさん、私の知ってる事なら。何でしょう?」

「まず、イトウ子爵家にマルグリート令嬢を連れて行った事だ。イトウ子爵家を建て直す為だな。」

「はい、よくお分かりで。幸せを与えるのは天使の役目ですから。」

「何が天使だ、悪魔のくせに。じゃあ、セプテムの王子とドモン国の王女の婚約は?」

「セプテム国の未来を見据えてです。」

「マルグリート令嬢とバデロッサ公爵は、何の理由から結びつけた?」

「私が、ですか?そんな事してませんー。」

「未来に、何かを起こすんだろ。その為に、2人の子孫が必要ってわけか。まるで、種蒔きだな。」


アグアニエベは、溜め息をつくゴメスの隙に姿を描き消した。ゴメスは呆れる。


「全く、逃げ足の早い。ま、答えは手に入れた。何が起こるのか探さないといけないな。」


天使の手伝いをしていると称しても、しょせんは悪魔だ。何かの理由が無ければ事は起こさない。

それが、悪どい事なら俺が防いでやる!






ーーーーーーおわりーーーーーー


『作者より』

読んで下さったお客様には、感謝いたします。

自分でも、ストーリーの走り具合が乗り心地は良くないなーと感じております。が、こんな脳思考なので車酔いされたらゴメンナサイ。

このお話は、途中で「恋愛」を書いていたのを思い出したわけで。そんな足跡が残ってしまいました(汗)

ゴメスとアグアニエベのお話は、シリーズで書いて行くつもりです。

また、お会いできたら嬉しいですー。



2022,02,27
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感想 1

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みんなの感想(1件)

紺野たくみ
2022.02.12 紺野たくみ

アグアニエベさん良いですね!「追放されても戻されても生き残って見せますう」が、面白かったので、ほかの作品も読みたくなって。イトウ子爵家の貧乏と混乱ぶりが面白いです。幸福になりますよね!?今後も楽しみです!

2022.02.15 川なみな

感想をありがとうございます。面白いと思って下さったので嬉しいです!

イトウ子爵家の波乱な生活をお楽しみに。いい人ばかりだと、余計に混乱しますよね(笑)

はい、勿論です。ハッピーエンドになります。

この作品の前に書き上げた物が
「追放されても戻されても生き残ってみせますう」で、ここに出て来るキャラが出ています。

アグアニエベさんは、皆さんに好かれてるみたいで。ファンが多いようですよ。

解除

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