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(43) 狙われている2人
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勝手を知ったる他人の家。案内されなくてもライアンの部屋へまっしぐら。そして、寝台へソッと降ろすマイコ。追って来た従者が主人に呼び掛ける。
「王子様、何処が痛むのですか?」
「多分・・、毒だ!」
苦し気に教えるライアンにマイコは声にならない悲鳴を上げる。
(なんて事すんのよ、あたしのライアン様に。ぶち殺してやるからねっ!!)
怒りの炎に身を燃やす少女。ライアンの従者がチラリと見た。
「マイコさん、手伝って頂けますか。」
「はい、何をすれば?」
「王子様のお着替えを。」
「げっ、着替えなにょー!?」
着替えくらいは、朝飯前です。ヘルミーナお嬢様の着替えは毎朝ですから。寝てるのを寝台から摘まみ出してツルンと寝着を剥いてスポンとドレスを着せるなんて簡単よ。
(でんもう、ライアン様の?あわわわわわ!)
顔を湯出ダコにして立ちすくむマイコに従者は戸惑う。嫌なのかな。ヘルミーナお嬢様の侍女に失礼だったか。
「では、私の主人ですので私が。」
「い、いいえっ。私が!!(折角のチャンスなのよ)」
ドキドキドキドキドキドキ~~~。
心臓が私のじゃないみたいに興奮してる。だって、だって、ライアン様の服を。鼻血が出そうだわ。
見たいけど見ないようにしながらパッと服を脱がせて夜着にお着替えしました。
(あー、触っちゃった。あー、腕だわ。あー、筋肉質なのう。あー、髪を撫でちゃおう。あー、寝てる姿に見惚れるっ!!(天国だわ))
従者は、ライアンの腕輪を確かめる。腕輪の石の色はオレンジ色です。赤になった場合は、毒の危険度100%。腕輪でも毒を防ぎきれないと聞きました。まだ、大丈夫みたいね。
「今回は、特に強いようですね。緑からオレンジに変わってるから。毒消し効果で身体に痛みが出てるだけだと思います。」
「今回は、てのは。今までにもなの?」
「ライアン様の存在を消したいと思ってるらしくて、何度も狙われました。」
知りませんでしたけど、命を狙われてるなんて酷い。許せません、マイコがライアン王子様を守ります。安心して下さい!
「王子様、何処が痛むのですか?」
「多分・・、毒だ!」
苦し気に教えるライアンにマイコは声にならない悲鳴を上げる。
(なんて事すんのよ、あたしのライアン様に。ぶち殺してやるからねっ!!)
怒りの炎に身を燃やす少女。ライアンの従者がチラリと見た。
「マイコさん、手伝って頂けますか。」
「はい、何をすれば?」
「王子様のお着替えを。」
「げっ、着替えなにょー!?」
着替えくらいは、朝飯前です。ヘルミーナお嬢様の着替えは毎朝ですから。寝てるのを寝台から摘まみ出してツルンと寝着を剥いてスポンとドレスを着せるなんて簡単よ。
(でんもう、ライアン様の?あわわわわわ!)
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「い、いいえっ。私が!!(折角のチャンスなのよ)」
ドキドキドキドキドキドキ~~~。
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