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プロローグ
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ドキドキの瞬間だった。この国の第1王子なんだよ、僕は。将来は父上の後を継いで王様になるのが決まってる。偉い子なんだ。
「未来の王たる者、奮起せよ。男なら、やるんだ。ガッチャマンー!!(意味不明)」
王立学園の食堂の真ん中で雄々しく宣言しよう。
「マルグリート・ホスター侯爵令嬢、聞こえるか。潔く出て来るんだー!」
しんとなる食堂。皆が注目してる。そして、側から声がした。
「ピーター王子様、側に居ますわ。何の御用かしら?」
毅然とした態度で真横から問い掛けられてしまうとビビる。黒髪を結い上げたトパーズ色の瞳を持った美しい娘。彼女に対して勇気を奮い起こし懸命に大声を上げる王子。
「いいか、よく聞け。私、ピーター王子は君と婚約破棄するぞ。私は、オッパイの大きなミレーユ男爵令嬢が好きなんだ。分かったか。クワイエット(意味不明)!!」
マルグリートは、膝を折る。
「確かに。私は、この時よりピーター王子様との婚約破棄を承りました。ねっ!」
そして、スタスタと食堂を出て行ったのだった。ミレーユ男爵令嬢は大喜びでピーター王子に抱きついた。
それから、それから?
娘マルグリートとの婚約を破棄されたホスター侯爵の行動は速かった。娘の相手を集めるのに必要とした時間は数日。さすが、トップ権力者だ。
「この中から、選んで結婚しろ。」
まるで、犬猫の扱い。血の繋がった娘への愛情の欠片も無い。誰でも良かったマルグリートだったのに、腕を伸ばして身上書の山から1つを掴んだ。
父親は、それを引ったくり執事へ手渡す。
「これが、マルグリートの嫁ぎ先だ。持参金を付けて1週間以内に輿入れさせろ!」
マルグリートは、呆気にとられる。本気だったんだ、婚約破棄された娘を処分する為に。何て人なの!
婚約破棄された時。マルグリート・ホスター侯爵令嬢は、後ろを振り向く事なく、ゆっくりと学園から出て行った。
顔には、微笑みを浮かべて。今、婚約破棄した令嬢とは思えない表情であった。その日から、学園に姿を見せる事も無い。
何故なら、退学して密かに嫁入りしたからだ。結婚相手を見つけて。それを知らなかったのは元婚約者のピーター王子。驚いたの何の。
「それは、本当なのか。マルグリートは、本当に結婚したというのかーー!」
顔色を失ってブルブルと震える姿に周囲の者達は戸惑う。だって、貴方が嫌になって婚約破棄した相手でしょう。なのに、そんなに動揺しますか。
「嘘だ、嘘だー。彼女が結婚なんて有り得ない。どうして、有り得ないのか分からないが無い。絶対に無い事なのだ。無いったら無い!!」
意味不明な事を口走る。気がふれたような有り様。そして、泡を吹いて倒れてしまったのだった。
どうしたのだ、王子様は?
「未来の王たる者、奮起せよ。男なら、やるんだ。ガッチャマンー!!(意味不明)」
王立学園の食堂の真ん中で雄々しく宣言しよう。
「マルグリート・ホスター侯爵令嬢、聞こえるか。潔く出て来るんだー!」
しんとなる食堂。皆が注目してる。そして、側から声がした。
「ピーター王子様、側に居ますわ。何の御用かしら?」
毅然とした態度で真横から問い掛けられてしまうとビビる。黒髪を結い上げたトパーズ色の瞳を持った美しい娘。彼女に対して勇気を奮い起こし懸命に大声を上げる王子。
「いいか、よく聞け。私、ピーター王子は君と婚約破棄するぞ。私は、オッパイの大きなミレーユ男爵令嬢が好きなんだ。分かったか。クワイエット(意味不明)!!」
マルグリートは、膝を折る。
「確かに。私は、この時よりピーター王子様との婚約破棄を承りました。ねっ!」
そして、スタスタと食堂を出て行ったのだった。ミレーユ男爵令嬢は大喜びでピーター王子に抱きついた。
それから、それから?
娘マルグリートとの婚約を破棄されたホスター侯爵の行動は速かった。娘の相手を集めるのに必要とした時間は数日。さすが、トップ権力者だ。
「この中から、選んで結婚しろ。」
まるで、犬猫の扱い。血の繋がった娘への愛情の欠片も無い。誰でも良かったマルグリートだったのに、腕を伸ばして身上書の山から1つを掴んだ。
父親は、それを引ったくり執事へ手渡す。
「これが、マルグリートの嫁ぎ先だ。持参金を付けて1週間以内に輿入れさせろ!」
マルグリートは、呆気にとられる。本気だったんだ、婚約破棄された娘を処分する為に。何て人なの!
婚約破棄された時。マルグリート・ホスター侯爵令嬢は、後ろを振り向く事なく、ゆっくりと学園から出て行った。
顔には、微笑みを浮かべて。今、婚約破棄した令嬢とは思えない表情であった。その日から、学園に姿を見せる事も無い。
何故なら、退学して密かに嫁入りしたからだ。結婚相手を見つけて。それを知らなかったのは元婚約者のピーター王子。驚いたの何の。
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顔色を失ってブルブルと震える姿に周囲の者達は戸惑う。だって、貴方が嫌になって婚約破棄した相手でしょう。なのに、そんなに動揺しますか。
「嘘だ、嘘だー。彼女が結婚なんて有り得ない。どうして、有り得ないのか分からないが無い。絶対に無い事なのだ。無いったら無い!!」
意味不明な事を口走る。気がふれたような有り様。そして、泡を吹いて倒れてしまったのだった。
どうしたのだ、王子様は?
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