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実はなろうの方で新人発掘コンテスト最終選考残ってたらしいです。選ばれるといいですよね。
「どうした?敵は来ないのか?」
殺気を先ほどまで隠そうとしていた気配が次々と無くなっていく、こんなにも殺気を消せるならなぜ最初からやらないのだろうと思っていると小太郎がすぐ側までやってきていた。いつ来たんだこいつ。
「なるほど、風魔殿達のおかげでございまするか。助かり申しましたぞ。」
義堯が警戒を緩めながら小太郎に話しかける。政豊や義弘も必要最低限の警戒に留めている。
「なんの、ずっと殿の事を狙っていた奴らにございまする。我々がそんな不届もの達を皆様の元へ連れて行くのは恥でございましたので処理したまででございまする。」
「さて、敵はやはり甲賀者かな?和田の手下達だろうがどうしてやるかな。」
「奴らは全て舌を噛み切ったり口の中に仕込んだ毒を噛み砕き自殺しておりまする。特に尋問などをする暇もございませんでした。申し訳ございませぬ。」
「良い、生きておったところで結局殺してしまっていたのだから結果は変わらぬさ。」
手を軽くぷらぷらと振り気にしていない事を伝える。
「では、宿までゆるりと帰ろうではないか。
」
小太郎の配下達がさっと気配を消して、周囲に潜むのを横目に元いた拠点へ戻った。
~~~~~~~
数日後、近衛家の紹介で様々な公家と顔合わせをする日を過ごしながらも帰りの時は刻一刻と近づいていた。氏政達も当初の目的を達成したこともあり、途中で合流してきていた幸隆達兵士と共に元いた堺の港まで帰ってきていた。
「幸隆、兵士たちはどうだ?」
陸上兵力をまた船に戻す作業を監督している幸隆に声をかける。周りには勿論政豊達が控えていた。義堯は何度この光景を見ても飽きないようで水軍をよく見ている。
「はっ、順次乗船しておりもう間も無く出航となりまする。氏政様もお早く乗船してくださいませ。」
既に1月も末となりさらに寒さが厳しくなってくるだろうと冷たく吹いている風を感じながら幸隆の先導に従って船に乗り込むために向かう。
「兵達には京にきて土木作業以外何もさせずに返すこととなってしまい申し訳ないな。」
「お気になさることはございませぬぞ。兵達は皆、我らの北条領の方が栄えていて早く帰りたい様にございまする。」
皆で目線を合わせて笑い合う。実際に自分たちが努力してきたものを受け入れて褒められると嬉しいものだしやってきた甲斐があるなと改めて感じていた。
「ちょいとそこのお武家様お待ちくださいませ!」
声をかけられた事によって周りの護衛達が俺を庇う様にサッと位置を変える。それを見て声をかけてきた人物は驚いた様に立ち止まり、こちらへ頭を下げてくる。
「ふむ、どうかしましたかな?」
義堯がやってきた人物へと声をかける。俺は面白そうだな、という気持ちと幕臣達がまだ何かしようとしているのだろうか、面倒くさいなという気持ちが半々だった。
「いえ、私は商人をやっております今井宗久というものでございまして、こちらに停泊しておられる船が北条様のものと小耳に挟んだものだったので是非とも縁を結べたらと思って思い切って声をかけさせていただいたのです。」
ご無礼のほど平にご容赦を。と言いながら礼を失した償いとしてと献上品の目録を周りの兵士に渡している。よく考えているな。それに今井宗久とは、なんという大物だ。
「どうした?敵は来ないのか?」
殺気を先ほどまで隠そうとしていた気配が次々と無くなっていく、こんなにも殺気を消せるならなぜ最初からやらないのだろうと思っていると小太郎がすぐ側までやってきていた。いつ来たんだこいつ。
「なるほど、風魔殿達のおかげでございまするか。助かり申しましたぞ。」
義堯が警戒を緩めながら小太郎に話しかける。政豊や義弘も必要最低限の警戒に留めている。
「なんの、ずっと殿の事を狙っていた奴らにございまする。我々がそんな不届もの達を皆様の元へ連れて行くのは恥でございましたので処理したまででございまする。」
「さて、敵はやはり甲賀者かな?和田の手下達だろうがどうしてやるかな。」
「奴らは全て舌を噛み切ったり口の中に仕込んだ毒を噛み砕き自殺しておりまする。特に尋問などをする暇もございませんでした。申し訳ございませぬ。」
「良い、生きておったところで結局殺してしまっていたのだから結果は変わらぬさ。」
手を軽くぷらぷらと振り気にしていない事を伝える。
「では、宿までゆるりと帰ろうではないか。
」
小太郎の配下達がさっと気配を消して、周囲に潜むのを横目に元いた拠点へ戻った。
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数日後、近衛家の紹介で様々な公家と顔合わせをする日を過ごしながらも帰りの時は刻一刻と近づいていた。氏政達も当初の目的を達成したこともあり、途中で合流してきていた幸隆達兵士と共に元いた堺の港まで帰ってきていた。
「幸隆、兵士たちはどうだ?」
陸上兵力をまた船に戻す作業を監督している幸隆に声をかける。周りには勿論政豊達が控えていた。義堯は何度この光景を見ても飽きないようで水軍をよく見ている。
「はっ、順次乗船しておりもう間も無く出航となりまする。氏政様もお早く乗船してくださいませ。」
既に1月も末となりさらに寒さが厳しくなってくるだろうと冷たく吹いている風を感じながら幸隆の先導に従って船に乗り込むために向かう。
「兵達には京にきて土木作業以外何もさせずに返すこととなってしまい申し訳ないな。」
「お気になさることはございませぬぞ。兵達は皆、我らの北条領の方が栄えていて早く帰りたい様にございまする。」
皆で目線を合わせて笑い合う。実際に自分たちが努力してきたものを受け入れて褒められると嬉しいものだしやってきた甲斐があるなと改めて感じていた。
「ちょいとそこのお武家様お待ちくださいませ!」
声をかけられた事によって周りの護衛達が俺を庇う様にサッと位置を変える。それを見て声をかけてきた人物は驚いた様に立ち止まり、こちらへ頭を下げてくる。
「ふむ、どうかしましたかな?」
義堯がやってきた人物へと声をかける。俺は面白そうだな、という気持ちと幕臣達がまだ何かしようとしているのだろうか、面倒くさいなという気持ちが半々だった。
「いえ、私は商人をやっております今井宗久というものでございまして、こちらに停泊しておられる船が北条様のものと小耳に挟んだものだったので是非とも縁を結べたらと思って思い切って声をかけさせていただいたのです。」
ご無礼のほど平にご容赦を。と言いながら礼を失した償いとしてと献上品の目録を周りの兵士に渡している。よく考えているな。それに今井宗久とは、なんという大物だ。
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