北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。

ヒバリ

文字の大きさ
上 下
126 / 258

128

しおりを挟む

 「小太郎、いるか?」

 年の瀬を終えて新年を迎えた後、氏政は夜中に小太郎を呼び出しておいた。

 「はっ、こちらに。」

 小太郎の声は聞こえるが姿は見えない。それだけ小太郎の技術が高いことがわかる。

 「お前に任せていた東北の件についてだが、特に蘆名について聞きたい。なにか分かっていることはあるか?」

 蘆名が年始に挨拶の使者を送ってきていた。簗田氏を商人司に起用し、見聞を広めるという形で相模まで派遣したようだ。

 「蘆名の現当主 蘆名盛氏は当初稙宗方についておりましたが同じく稙宗方の田村隆顕と中通りにおいて衝突したため晴宗方に身を寄せたそうです。このため晴宗方の優位が決定的なものとなり、天文の乱は晴宗方の勝利に終わったとの事、本人は会津の統一と経済を重視しているため物の流れを抑えるために中通りを支配したいようです。その為には田村氏を破らねばならないですがここで佐竹に横入りされています。」

 「つまりは佐竹田村に対抗する為に北条の力を借りる…もとい利用したいという事かな。」

 正直蘆名に手を貸してもいいとは思っている。蘆名は最後の最後まで伊達や上杉 上野にまで手を出し 時には今相対している佐竹とすら手を結び勢力を拡大しようとして東北の諸勢力を減衰させてくれるのだ。武田信玄が史実で優れた将と評したように本人の能力も高い。ここで我々が支援すれば確固たる地位を築く事ができるだろう。

 しかし、問題があるとすれば土地がつながっていない為彼らに経済的摩擦を起こしづらい点、彼らと協力関係を結ぶなら北条直轄領という形を取れない点だな。後者の点に関しては織田も同じことを言えると思うがアレは別格だろうし西を任せる以上必要経費だろう。

 さて、どうするかな。俺が黙って悩んでいる様子を見て小太郎は少し黙ってまった後声をかけてきた。

 「殿はこの前那須と宇都宮はこのままでは終わらない、直轄領に組み込む手段があると申しておりました。それを前提にするならば中通りにも手を出せるのではないでしょうか?」

 確かにそれそうだな。那須までを今年中には落とすつもりだ。彼らは勝手に不満を持って小競り合いを起こしてくれるからそこに介入するつもりだ。それを、考慮すれば田村を蘆名に落とさせて伊達と対面させる。将来的には上杉への牽制にもなるか。婚姻同盟を結ぶほどではないから経済同盟といったところかな?父上に提案してみるとするか。

 「ありがとう、考えが纏まった。北条としては蘆名と同盟していく方向に持っていくつもりだ。次は田村の勢力と蘆名の勢力について注視しつつも那須と宇都宮の動きも見逃さないようにしておいてくれ。」

 「はっ。」

 小太郎はいつも通りに音もなくこの場を出ていった。次の日の朝父に目通りを願い昨晩考えた話をした。

 「お前がそうすべきだというならばそうするといい。那須までを抑えれば後は上野に残った上杉憲政と常陸佐竹のみになる。そうなれば中通りを抑えて他の勢力の盾となってくれるのは悪い事ではない。」

 「はっ、では私が主導で下野に関しては動かせて頂いてもよろしいでしょうか?」

 「勿論だ。だが連絡は忘れるなよ。」

 父との面会の後は小田原にいる北条の各官と面会をしたり挨拶をしたりして日が落ちる前には河越城に向かって出発した。少し話は戻るが三河方面では史実と同じような動きが起きている。竹千代護送中に襲われ織田信秀の手に人質が渡ってしまったのだ。そして、織田はこれを理由に松平広忠へと恭順を求めた。史実ではこれに強硬に反対した松平広忠だが、今川の衰退を感じ取ったせいか揺れ動き旗色を明らかにせずのらりくらりとかわしているようだ。

 また、その動きを見た信秀は美濃の斎藤道三の娘濃姫を嫡男信長に娶らせ美濃と和睦し、北への警戒を緩め、揺れ動いている三河を手に入れるために三河への圧力をかけていった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

夕映え~武田勝頼の妻~

橘 ゆず
歴史・時代
天正十年(1582年)。 甲斐の国、天目山。 織田・徳川連合軍による甲州征伐によって新府を追われた武田勝頼は、起死回生をはかってわずかな家臣とともに岩殿城を目指していた。 そのかたわらには、五年前に相模の北条家から嫁いできた継室、十九歳の佐奈姫の姿があった。 武田勝頼公と、18歳年下の正室、北条夫人の最期の数日を描いたお話です。 コバルトの短編小説大賞「もう一歩」の作品です。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

冤罪で追放した男の末路

菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

旧陸軍の天才?に転生したので大東亜戦争に勝ちます

竹本田重朗
ファンタジー
転生石原閣下による大東亜戦争必勝論 東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで… ※超注意書き※ 1.政治的な主張をする目的は一切ありません 2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります 3.あくまでもフィクションのファンタジーの非現実です 4.そこら中に無茶苦茶が含まれています 5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません 6.カクヨムとマルチ投稿 以上をご理解の上でお読みください

原産地が同じでも結果が違ったお話

よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。 視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。

旅行先で目を覚ましたら武田勝頼になっていた私。どうやら自分が当主らしい。そこまでわかって不安に覚える事が1つ。それは今私が居るのは天正何年?

俣彦
ファンタジー
旅行先で目を覚ましたら武田勝頼になった私。 武田家の当主として歴史を覆すべく、父信玄時代の同僚と共に生き残りを図る物語。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

処理中です...