歪んだ愛情と憐憫

春月 黒猫

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ショーンが勧めてきたモノと一緒に寝室に連行される。
上機嫌なジンにご丁寧に女にするように抱き抱えられて、すれ違う巡回者ウィグル達がニヤニヤと下卑た視線を浴びせていくのが腹立たしい。

そっとベッドに横たえられ、そのまま上から口付けを落とされる。

「は…っ…ん、ぁ…」

啄むような優しいものから、舌を絡め取るようにされ息が上がった。

その間に、薄い衣服がジンの手によって剥ぎ取られていく。
何度も繰り返された条件反射で、まだ触れられてもいないのに体が熱を帯びる。

ぷくりと硬くなりだした胸の飾りを指で押し潰され、びくりと腰が跳ねた。

「っあ…!」

その反応に満足そうに目を細め、ジンは媚薬の赤い瓶を取り出し蓋を開ける。
途端に、むせ返るような甘い薔薇の香りが部屋に広がる。
これだけでも酔ってしまいそうだ。

「飲ませる以外でも効くらしいが…」

そう言うと悪戯を思いついたように、先程弄っていた辺りに瓶を傾ける。
粘性を帯びた液がつうっと飾りの先端に滴り、俺は体を強ばらせた。

反対側にも同じように滴らせると、擦り込むように両方の親指で飾り全体を弄られる。

「っや、…っ!」

にちにちという粘着質な音が響き、指を離される頃には飾りは完全にいやらしく勃ち上がっていた。
最近では飾り全体が少し膨らんで大きくなってしまい視界に入る度羞恥心が湧き上がった。

「少し待ってみるか」

そう言うとジンは俺の横に寝転がり、俺の様子を伺いだした。

中途半端に弄られたせいで、腰に溜まりだした熱が首をもたげ始めていたが、媚薬とはまだ関係なさそうなのでジンは興味を持っていない様子で俺の顔を見つめてくる。

これはこれで恥ずかしい。

と思っているうちに、先程媚薬を擦り込まれた辺りが熱くなってきた。
むず痒いような、触れられないのがもどかしい感覚。

「…っ」

思わず、両腕で体を抱きしめるようにして身をよじるとジンにすかさず腕をこじ開けられてしまった。

「効いてきたのか?」
「…」

黙って視線を逸らせたのを肯定と捉えると、そのままジンは俺の両腕を頭の上まで持っていき、手近にあった布でまとめて縛ってしまった。

敏感になった部分が極限まで引き伸ばされ、ぴりぴりとしたむず痒さがより鮮明になる。

触って欲しいが言い出せずに身を捩っていると、ジンが俺の腰を持ち上げ蕾にも媚薬を垂らし始めた。

「ちょっ…!ジンっ!」

バタバタと脚を動かして抵抗するが、脚と脚の間にどっかりと座られていてろくな抵抗にならない。
すぐに指が媚薬を内側に塗り込めてきて、先程と比べ物にならない速さで熱とむず痒さが生まれてくる。

「っあ…はぁ、あ…っ…」

一度も触れられていない茎は質量を増していて、いつの間にかはち切れそうになっていた。
その間にも息が上がり、体の至る所で熱が次々と生まれてくる。
自分の体が自分で制御出来ない感覚に、がくがくと震えが起きる。

「すごい景色だな」

何が、と思った瞬間、脚と脚の間に何かが伝い落ちた。

視線をやると、透明な雫がはち切れそうになったままの俺の茎から溢れ出していた。


「見ないで…っ」

最大限の抵抗を試みるが、段々力が抜けていきジンに早く触れられたいという事しか考えられなくなっていく。

「こんな珍しい姿見ないでどうする…そろそろこれも使うか」

そう言うとあのガラスでできた歪な棒を蕾に押し付けられる。

「や、やめ…っ!」

抵抗するものの、硬度の高いソレはつぷりと媚薬の粘り気だけを借りて簡単に入り込んでしまう。

「っあぁ…!は、あ…っ!や、あぁ…!」

球体が連なっている形の為、窪みと膨らみが入り口を通過する度甘い疼きが生まれ、脳をチカチカと揺らしていく。
無機質なモノが体内の熱を吸い取るように奥に埋め込まれていくのを感じながらはくはくと息をする。

まずい。
このまま繰り返されたらすぐに達してしまいそうだ。

びくびくと痙攣する体を鎮めようとするが、ジンは面白そうにガラス棒を握る指に力を入れ、行為を真似て動かし始めてしまった。

「ばっ!…な、やめ…っ!っあ、んぅ、…っく…!や、ぁ…!」
「ば…?もしかしてバカと言おうとしたのか?…許せんな」

引き抜きざま根元まで一気に突き立てられ、その瞬間今まで堰き止めていた熱が爆ぜる。

「っああああぁ……!!」

腹に熱いものがボタボタと飛び散る。

信じられない事に、俺は触れられることなく呆気なく達してしまったのだった。
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