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王の恋
第11話
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ルークは剛志をお姫様抱っこしソファーに運び仰向けで寝かせると覆い被さり唇を奪った。
その後、ルークが唇を離し上服の中に手を入れ肌に触れ始めると剛志は目を覚ましルークの行為を止めさせ身体を起こした。
「何やってんだ」
「薬は効かなかったようだね」
「薬?」
「君が飲んだ薬は俺が詩織に渡した物だ」
「嘘だろ」
「本人に聞いてみたらいい」
そう言ってルークが顔に触れると剛志はルークの手を払いソファーから離れスマホを見せながら口を開いた。
「ここから出ていかないと警察を呼びます」
「警察を呼んでも中には入れない」
「レオンさんを呼びます」
「レオンを呼べるものなら呼んで貰おうか」
「……」
レオンのスマホに繋がるボタンを剛志が押そうとしたその時、ルークに身体を押されそのまま壁に押しつけられると手からスマホを離しスマホは床に落ちた。
「何すんだ」
「レオは君を諦めたようだな」
「大きな声で人を呼びますよ」
「それは困る」
そう言ってルークは剛志の唇を奪い声も奪った。
剛志はルークの身体を押し離し声を出そうとするも声が出ないことに驚いた。
「だ…だ…」
「声を奪えば助けも呼べない」
そう言ってルークは剛志の身体を床に倒し覆い被さると身体を重ねた。
声が出せない剛志は抵抗する気もせずルークに身体を奪われ続けた。
その頃、三浦は喫茶店で1人コーヒーを飲みながらスマホを見つめていた。
「ルークさん」
「……」
三浦の近くの席でコーヒーを飲んでいたレオンはルークの名を口にする三浦に目を向け席を立つと近づいた。
「すみません」
「はい」
「ルークって言ってたけど知り合いですか?」
「昨日、知り合ったんです」
「スマホ、見せてください」
「どうぞ」
「……」
三浦からスマホを受け取り画像を見たレオンは三浦と一緒に写っているルークの姿に驚いた。
「ルークのことで話があります側、良いですか?」
「どうぞ」
「……」
スマホを三浦に返し椅子を引くと三浦の側に座りレオンはルークという人物のことを三浦に話した。
レオンからルークのことを聞き三浦はショックを受けた。
「ルークさんはそんな悪い人じゃない」
「ルークの狙いは剛志君だ、剛志君を手に入れるためなら人を利用する」
「私に頼んだのは利用するため…そんなの嘘よ」
「あなたに頼んだって何を頼んだんですか」
「小さな薬を飲ませろって」
「その薬は?」
「剛志君に渡しました」
「剛志君がいる場所を教えてください」
「どうしてですか?」
「良いから早く」
三浦の手を掴み喫茶店を出ていくとレオンは三浦の案内で剛志がいるメイク室に向かった。
その後、ルークが唇を離し上服の中に手を入れ肌に触れ始めると剛志は目を覚ましルークの行為を止めさせ身体を起こした。
「何やってんだ」
「薬は効かなかったようだね」
「薬?」
「君が飲んだ薬は俺が詩織に渡した物だ」
「嘘だろ」
「本人に聞いてみたらいい」
そう言ってルークが顔に触れると剛志はルークの手を払いソファーから離れスマホを見せながら口を開いた。
「ここから出ていかないと警察を呼びます」
「警察を呼んでも中には入れない」
「レオンさんを呼びます」
「レオンを呼べるものなら呼んで貰おうか」
「……」
レオンのスマホに繋がるボタンを剛志が押そうとしたその時、ルークに身体を押されそのまま壁に押しつけられると手からスマホを離しスマホは床に落ちた。
「何すんだ」
「レオは君を諦めたようだな」
「大きな声で人を呼びますよ」
「それは困る」
そう言ってルークは剛志の唇を奪い声も奪った。
剛志はルークの身体を押し離し声を出そうとするも声が出ないことに驚いた。
「だ…だ…」
「声を奪えば助けも呼べない」
そう言ってルークは剛志の身体を床に倒し覆い被さると身体を重ねた。
声が出せない剛志は抵抗する気もせずルークに身体を奪われ続けた。
その頃、三浦は喫茶店で1人コーヒーを飲みながらスマホを見つめていた。
「ルークさん」
「……」
三浦の近くの席でコーヒーを飲んでいたレオンはルークの名を口にする三浦に目を向け席を立つと近づいた。
「すみません」
「はい」
「ルークって言ってたけど知り合いですか?」
「昨日、知り合ったんです」
「スマホ、見せてください」
「どうぞ」
「……」
三浦からスマホを受け取り画像を見たレオンは三浦と一緒に写っているルークの姿に驚いた。
「ルークのことで話があります側、良いですか?」
「どうぞ」
「……」
スマホを三浦に返し椅子を引くと三浦の側に座りレオンはルークという人物のことを三浦に話した。
レオンからルークのことを聞き三浦はショックを受けた。
「ルークさんはそんな悪い人じゃない」
「ルークの狙いは剛志君だ、剛志君を手に入れるためなら人を利用する」
「私に頼んだのは利用するため…そんなの嘘よ」
「あなたに頼んだって何を頼んだんですか」
「小さな薬を飲ませろって」
「その薬は?」
「剛志君に渡しました」
「剛志君がいる場所を教えてください」
「どうしてですか?」
「良いから早く」
三浦の手を掴み喫茶店を出ていくとレオンは三浦の案内で剛志がいるメイク室に向かった。
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