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仲良しにゃんこの日常
獅子舞の置物
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日曜日の朝7時、クロノスケが帆乃香(ほのか)と楽しく食事をしているとインターホンがなった。
帆乃香は立ち上がり玄関に向かうと声をかけた。
「はい」
「宮下様からお届け物です」
「今、開けます」
鍵を開け帆乃香がドアを開くと宅配便の人は中に入り大きな箱を置いた。
「サインをお願いします」
「はい」
紙とペンを受け取り黒金(くろがね)と書くと紙とペンを宅配便の人に渡した。
その後、宅配便の人が家から出ていくと帆乃香はドアを閉め鍵をかけた。
「大きな箱ね、何が入ってるのかしら」
箱に触れながら帆乃香が口にするとスマホがなった。
帆乃香は慌ててリビングに向かいテーブルの上に置いてあるスマホを掴み通話ボタンを押し耳にあてると口を開いた。
「もしもし」
「もしもし宮下だけど荷物、届いた」
「届いたけど、大きな箱ね何が入ってるの?」
「獅子舞の置物だよ」
「獅子舞の置物」
「帆乃香が持てるぐらいの大きさだから心配するな」
「何で獅子舞なのよ」
「お前に似てたから買ったんだ、じゃあな」
宮下が通話を切ると帆乃香も通話を切りその後、スマホをテーブルの上に置くと玄関に向かった。
そして帆乃香は箱を破り獅子舞の置物を掴むとリビングに運んだ。
「にゃ~」
鳴きながらクロノスケが近づくと帆乃香が口を開いた。
「友達の宮下からのお土産、どう思うクロノスケ」
「にゃ~」
「この獅子舞、私に似てるんだって」
そう言って帆乃香はスマホを持って不機嫌そうな顔でリビングを出ると寝室に向かった。
「獅子舞って言ってたよな」
そう言ってクロノスケが獅子舞に軽く猫パンチをすると獅子舞の置物が倒れ壊れた。
「ヤバイな、どうしょう」
壊れた獅子舞の置物のまわりをウロウロしていると帆乃香がリビングに現れた。
「……」
壊れた獅子舞の置物を見て帆乃香は驚き近づくと無言で壊れた獅子舞の置物の破片を拾い始めた。
「にゃ~」
「クロノスケが壊したの」
「軽く猫パンチをしたら壊れたんだ」
「怪我しなかった」
「怒ってないのか?」
「……」
破片を全て拾い終えると帆乃香はその破片を袋に入れキッチンに向かった。
「言わないだけで怒ってるんだ」
そう言ってクロノスケはキッチンに向かい帆乃香に近づくと「にゃ~」と鳴いた。
帆乃香はクロノスケを抱っこしキッチンを離れリビングに向かうとソファーに座り喜びながら口を開いた。
「クロノスケ、壊してくれてありがとう」
「ありがとうってどういうことだよ」
「お土産は嬉しいけど獅子舞の置物って嬉しくないのだから壊してくれてありがとうクロノスケ」
そう言って帆乃香がギュっと抱きしめるとクロノスケは怒っていなかったことにホッとした。
帆乃香は立ち上がり玄関に向かうと声をかけた。
「はい」
「宮下様からお届け物です」
「今、開けます」
鍵を開け帆乃香がドアを開くと宅配便の人は中に入り大きな箱を置いた。
「サインをお願いします」
「はい」
紙とペンを受け取り黒金(くろがね)と書くと紙とペンを宅配便の人に渡した。
その後、宅配便の人が家から出ていくと帆乃香はドアを閉め鍵をかけた。
「大きな箱ね、何が入ってるのかしら」
箱に触れながら帆乃香が口にするとスマホがなった。
帆乃香は慌ててリビングに向かいテーブルの上に置いてあるスマホを掴み通話ボタンを押し耳にあてると口を開いた。
「もしもし」
「もしもし宮下だけど荷物、届いた」
「届いたけど、大きな箱ね何が入ってるの?」
「獅子舞の置物だよ」
「獅子舞の置物」
「帆乃香が持てるぐらいの大きさだから心配するな」
「何で獅子舞なのよ」
「お前に似てたから買ったんだ、じゃあな」
宮下が通話を切ると帆乃香も通話を切りその後、スマホをテーブルの上に置くと玄関に向かった。
そして帆乃香は箱を破り獅子舞の置物を掴むとリビングに運んだ。
「にゃ~」
鳴きながらクロノスケが近づくと帆乃香が口を開いた。
「友達の宮下からのお土産、どう思うクロノスケ」
「にゃ~」
「この獅子舞、私に似てるんだって」
そう言って帆乃香はスマホを持って不機嫌そうな顔でリビングを出ると寝室に向かった。
「獅子舞って言ってたよな」
そう言ってクロノスケが獅子舞に軽く猫パンチをすると獅子舞の置物が倒れ壊れた。
「ヤバイな、どうしょう」
壊れた獅子舞の置物のまわりをウロウロしていると帆乃香がリビングに現れた。
「……」
壊れた獅子舞の置物を見て帆乃香は驚き近づくと無言で壊れた獅子舞の置物の破片を拾い始めた。
「にゃ~」
「クロノスケが壊したの」
「軽く猫パンチをしたら壊れたんだ」
「怪我しなかった」
「怒ってないのか?」
「……」
破片を全て拾い終えると帆乃香はその破片を袋に入れキッチンに向かった。
「言わないだけで怒ってるんだ」
そう言ってクロノスケはキッチンに向かい帆乃香に近づくと「にゃ~」と鳴いた。
帆乃香はクロノスケを抱っこしキッチンを離れリビングに向かうとソファーに座り喜びながら口を開いた。
「クロノスケ、壊してくれてありがとう」
「ありがとうってどういうことだよ」
「お土産は嬉しいけど獅子舞の置物って嬉しくないのだから壊してくれてありがとうクロノスケ」
そう言って帆乃香がギュっと抱きしめるとクロノスケは怒っていなかったことにホッとした。
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