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「苺々花って、そのお守り何で鞄の中に入れてるの?」
「あー、これはね、自分で作った大切な物だから、絶対になくしたくないの。それで、鞄のサブポケットに入れているの」
私はスクールバッグのサブポケットにお手製のお守りをいつも入れている。
出かけるときや旅行でスクールバッグを持っていかないときは、持っていく鞄に入れ替えるくらい大切なお守りだ。
「優に、前話したじゃん。私のお母さんが交通事故で亡くなったこと」
「うん、話してくれたね。ちゃんと覚えてる。そのときに僕は側にいなかったけど、これからは僕が苺々花のことを側で支えるって、改めて思ったよ」
「ありがとうね」
秋になり、日が暮れる時間が早くなったから、天気が良いと下校時刻の教室には綺麗な夕陽が差し込んでくる。
そんな景色も相まって、優の言葉が何ともロマンチックに聞こえた。
優とは付き合ってまだ3ヶ月程度しか経っていないが、いつも私に寄り添ってくれて、どんな私も受け止めてくれる。
だから、話してみようと私は思った。
ずっと自分の中に留めていた、馬鹿みたいな話を……。
「あー、これはね、自分で作った大切な物だから、絶対になくしたくないの。それで、鞄のサブポケットに入れているの」
私はスクールバッグのサブポケットにお手製のお守りをいつも入れている。
出かけるときや旅行でスクールバッグを持っていかないときは、持っていく鞄に入れ替えるくらい大切なお守りだ。
「優に、前話したじゃん。私のお母さんが交通事故で亡くなったこと」
「うん、話してくれたね。ちゃんと覚えてる。そのときに僕は側にいなかったけど、これからは僕が苺々花のことを側で支えるって、改めて思ったよ」
「ありがとうね」
秋になり、日が暮れる時間が早くなったから、天気が良いと下校時刻の教室には綺麗な夕陽が差し込んでくる。
そんな景色も相まって、優の言葉が何ともロマンチックに聞こえた。
優とは付き合ってまだ3ヶ月程度しか経っていないが、いつも私に寄り添ってくれて、どんな私も受け止めてくれる。
だから、話してみようと私は思った。
ずっと自分の中に留めていた、馬鹿みたいな話を……。
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