弱小領主のダメ息子、伝説の竜姫を召喚する。

知己

文字の大きさ
上 下
1 / 145

000 〜主要登場人物紹介・用語集〜 随時更新

しおりを挟む
 こんにちは! この小説を眼に留めていただいてありがとうございます!
 
 今まで武侠小説という中国の冒険活劇ものばかり書いておりましたが、今回は西洋ファンタジーものに挑戦させてもらいました。この作品が少しでも皆様の心に留まっていただければ幸いです。
 
 
     『主要登場人物紹介』
 
 
ベルティカ=ディ=ガレリオ……この物語の主人公。22歳。地方領主の息子。長身と整った顔立ちに透き通るような銀髪と完璧な見た目ではあるが、中身はのんびり屋で野心の欠片もないマイペースな性格。領民からは頼りなく思われている反面、面倒見は良いためなんだかんだで慕われている。愛称はベル。
 
ヤンアル……どこからか突然現れた褐色の肌を持つ美女。黒髪黒眼の東方系の顔立ちをしているが出自などは一切が不明。魔法とは異なる体系の不思議な技を使う。
 
レベイア=ディ=ガレリオ……ベルティカの妹。12歳。領主とは名ばかりの質素な暮らしに嫌気が差しており、上級貴族との玉の輿を狙うなど上昇志向が強い。グータラな兄には当たりが強いが、実はベルティカが大好き。
 
ミケーレ・ヴァレンティーノ……ガレリオ家に仕える赤毛の使用人。25歳。曽祖父の代からガレリオ家に仕えており、ベルティカとは子供の頃からの仲で兄のような存在。愛称はミキ。
 
カレン・ローグ……ガレリオ家に仕える青髪の女性。24歳。レベイア付きの侍女で物静かな性格だが怒ると怖い。凛とした容姿から領内にファンが多い。
 
ガスパール・ドロレス……代々ガレリオ家に仕える執事長で、ベルティカの教育係。62歳。ベルティカには口うるさいが本心では孫のように思っている。
 
バリアント=ディ=ガレリオ……ベルティカの父の地方領主。50歳。争い事を好まぬ性格で誰にでも分け隔てなく優しい。領民からは慕われているが、反面領主としては厳しさが足りないとも言える。幼い頃から病弱な体質。
 
アレッサンドラ=ディ=ガレリオ……バリアントの妻でベルティカとレベイアの母親。41歳。ガレリオ家よりも裕福な階級の出身で、質素な暮らしに嫌気が差し5年前から家を出て実家に戻っている。自他共に認める美貌の持ち主。愛称はサンドラ。

ファビオ・ロッシート……サンドラの実家であるヴィレッティ家に古くから仕える使用人。寡黙な性格で、ガスパールとは若い頃からの知り合い。

ロベルト・カステリーニ……州都一帯を治めるカステリーニ家の当主。国王に謁見できるほどの実力者。

ジャンマルコ・カステリーニ……ロベルトの息子。チャラついた見た目に、カステリーニ家の権力を笠に着て汚いことも平然とする性格の持ち主。愛称はジャン。

バルディ卿……州都から西にあるデルニという街付近を治める領主。大柄な体躯に立派な口ヒゲと大きな声量が特徴。

アリーヤ……褐色の肌に艶やかな黒髪と、ヤンアルと酷似する移民の女性。自慢の美貌とダンスで日銭を稼いでいるようだが……?

ラファエラ・ファルジーニ……冒険者ギルドのペッサーラ支部で受付嬢をしている女性。愛称はラフィー。

ダニエレ・ファルジーニ……ラフィーの父で、ペッサーラ支部のギルドマスター。2メートルの大男だが、その性格は慎重。愛称はダニー。

エヴァンジェリーナ・ファルジーニ……ダニエレの祖母で、かつてはギルドの総帥を務めていた豪快な性格の老貴婦人。魔法の腕前はかなりのものらしい。愛称はエヴァ。

ガエタノ・ファルコーネ……エヴァの弟子を自称する現・ギルド総帥。元冒険者でエヴァとは10代の頃からの付き合い。

ロンジュ……常に竜を模した仮面を着けている謎の少年。背丈からは14、5歳くらいと推察されるが、精神年齢はそれよりも幼いと思われる節がある。

ロンディーネ……その名の通り、燕を模した仮面を着けている謎の女。ロンジュと同じ服装をしていることから同門の者と思われる。危ういところのあるロンジュの保護者のような立場。

マルティーナ・ガッティ……ロンディーネやロンジュと同じ機関に所属する茶髪のメガネ美人。ロンディーネとは性格が合わないのか普段から言い合いをしている模様。愛称はティーナ。

フランチェスコ・ナヴァーロ……ロンディーネやロンジュ、マルティーナの上司と思われるダンディ過ぎる男。何かの研究者のようである一方、医学にも造詣が深い。愛称はフラー。

レオナルド・サルトル……フランチェスコの部下で欲望に忠実な男。緑色の短髪に粗野な言動が特徴。攻撃魔法が得意らしい。愛称はレオ。

クリスティアン・マウリ……フランチェスコの部下で怠惰な性格の痩身の男。灰色の長髪に糸のような細い眼が特徴。能力低下デバフ魔法の使い手。愛称はクリス。

カルロ・エスポジート……フランチェスコの部下で自らをカルラと称しているピンク色のロングヘアーの男。フランチェスコに陶酔しており、彼のためならどんな手段も辞さない様子。

ルカ・ヴァンヌッキ……フランチェスコの部下で気弱で臆病な小太りの若者。ストレスを受けると吃るクセがある。


 
       『主要用語集』
 
ロセリア王国……この物語の舞台。12の州からなる王国。気候は温暖で四季があり、農業や漁業が盛ん。
 
デルモンテ州……ロセリア王国の最東端に位置する州。領民の大半が農業で生計を立てている。
 
トリアーナ県……デルモンテ州内のガレリオ家が治める地方。一言で言えば田舎。

ガラテーア……トリアーナ県で最も栄えている街。郊外にガレリオ家の屋敷がある。

カディナ……ガラテーアから北東に30キロほど行ったところにある人口一万人未満の町。水源が近くにあり、その中でもフレールの泉はカップルで一緒にコインを投げ入れると一生添い遂げられるという逸話がある。

アンヘリーノ……デルモンテ州の州都で、周囲を堅固な城壁で覆われた城塞都市。ベルの母・サンドラの実家であるヴィレッティ家や、州都一帯を治めるカステリーニ家の屋敷がある。州随一の蔵書数を誇る州立図書館や、街の名の由来となった天使像が有名なサン・エミリオ教会が観光名所。

デルニ……アンヘリーノから西へ50キロほど先にある街。街の規模としてはカディナ以上ガラテーア未満といったところ。

パルミナ州……デルモンテ州から見て西に位置する州。海に接していることもあって漁業が盛ん。領民の多くは漁業や造船業に関連した仕事をしている。

ベリーシャ……パルミナ州の州都である港街。その性質上、さまざまな人種が入り乱れており、ロセリアの人種のるつぼと言われている。

フェリーチェ州……デルモンテ州の南西に位置する州。海に面していない内陸地だが、首都に続く街道上にあるため異国の文化を取り入れた絹織物が特産となっている。

ペッサーラ……フェリーチェ州の都市。冒険者ギルドがある。

ラヴェッキオ州……首都・ロムルスがあるロセリアのほぼ中心に位置する州。面積はデルモンテ州の半分ほどだが、人も物も集まる文字通りロセリアの経済の中心地。

ロムルス……背後を七つの丘に囲まれ、街の中にはベリス河が流れるロセリアの首都。国王の住まう王宮が存在することから畏敬の念を込めて王都ととも呼ばれている。

      『技・魔法一覧』

フゥオーコ』……火の初級魔法。攻撃用よりはランプを点けたり焚き火を起こしたりする時に広く用いられる。

火焔フィアンマ』……火の中級魔法。この辺りの魔法を自在に操れれば、冒険者としては一人前。

獄炎インフェルノ』……火の最上位魔法。攻撃魔法の中でも指折りの威力を誇るが、扱える者は限られている。

風刃ヴェント』……風の初級魔法。視えない風の刃で対象を切り刻む魔法。

竜巻トルナード』……風の上級魔法。その名の通り竜巻を発生させる魔法。防御壁としても有能。

稲妻フルミネ』……雷の初級魔法。威力はさほどでもないが、コントロールがしやすく詠唱も短いため好んで使う者も多い。

石礫ピエトラ』……地の初級魔法。石の塊を対象にぶつける魔法。術者の力量によって石の大きさや数を調節可能。

石飛槍ジャヴェロット』……地の中級魔法。地面から形成された槍で対象を串刺しにする魔法。こちらも数や大きさを調節可能。

地角錐ピラミデ』……地の中級魔法。地面から四角錐を隆起させて対象を貫く魔法。

泥沼パンターノ』……地の上級魔法。地面を泥化させて対象を奈落へと引き摺り込む魔法。

緊縛コルダ』……相手の身体を麻痺させて動きを奪う神経系魔法。盗賊などが習得している場合が多い。

睡眠ソムヌス』……相手の眠気を誘う神経系魔法。個人差によって掛かりにくさはあるが、睡眠障害の治療にも使われる場合がある。

魅了ヴィーナス』……異性を虜にしてしまう神経系魔法。男性でも使えるが、女性が使うことでより高い効果を得られる。

結界捕縛カラヴァッジョ』……光輝く縄で相手を捕縛する結界魔法の一種。その拘束力は緊縛コルダよりも数段上。

沈黙シィレンツィオ』……対象の言語を司る部位の働きを鈍らせる魔法。掛けられると呪文を唱えられなくなるので魔術師には効果絶大。

筋力低下マーグロ』……その名の通り、対象の筋力を低下させる能力低下デバフ魔法。強く掛けると、呼吸や心臓の鼓動までも止めることが可能。

神経衰弱デボレッツァ』……対象の精神力を低下させる能力低下デバフ魔法。掛けられると戦闘意欲や集中力が著しく落ちてしまう。

魔力吸収アッソルビーレ』……対象の魔力を吸い取り自らのものとする間接魔法。己の許容量を超えるほど吸うと魔力酔いを起こす場合もあるため、注意が必要。

魔力分配ディスペンサーレ』……自分の魔力を対象に分け与える間接魔法。

戦女神ミネルヴァ』……対象の筋力や反射速度などを上昇させる強化魔法。一般的に強化魔法の使い手は少ないため、その価値は高い。

幸運の女神フォルトゥーナ』……対象の幸運値を上げる強化魔法の一種。そのため、カジノや賭けの場では使用が禁じられている。

状態初期化リセッターレ』……掛けられているデバフやバフなどを解除する補助魔法。

解呪カンチェッラ』…… 魅了ヴィーナスなどの状態異常を解除する補助魔法。

『点穴』……人体の経穴ツボを突いて、相手を痺れさせたり、眠らせたりする技。使えるのはヤンアルとロンジュのみ。

『氷の腕』(仮称)……触れた箇所を凍りつかせる魔性の技。数十秒掴むことで全身を凍らせることも可能。恐るべき技だが、その分、代償も大きい模様。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

スキルガチャで異世界を冒険しよう

つちねこ
ファンタジー
異世界に召喚されて手に入れたスキルは「ガチャ」だった。 それはガチャガチャを回すことで様々な魔道具やスキルが入手できる優れものスキル。 しかしながら、お城で披露した際にただのポーション精製スキルと勘違いされてしまう。 お偉いさん方による検討の結果、監視の目はつくもののあっさりと追放されてしまう事態に……。 そんな世知辛い異世界でのスタートからもめげることなく頑張る主人公ニール(銭形にぎる)。 少しずつ信頼できる仲間や知り合いが増え、何とか生活の基盤を作れるようになっていく。そんなニールにスキル「ガチャ」は少しづつ奇跡を起こしはじめる。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

処理中です...