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泣き虫でも魔法使いになりたい!!
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ひとしきり、心配された後、ママとパパの間に座らされた。
「お兄さん、大丈夫?」
お兄さんは一応座っているけれど、体が痛むのか、顔をしかめている。
「おめでとう、魔法に飲み込まれずに戻ってこれて。」
唐突にお兄さんがそんなことを言い私は固まる。
・・・・・?
「ま、ほう?」
私が首を傾げながら言うとパパとママが
「「ふざけんな!!!」」
と、仲良くはもりながら怒る。
「娘まで、俺たちと同じ目に合わせるわけがないだろう!!」
「どうして、陽菜まで危険なことしないといけないの!!」
あれ?
なんか、二人とも・・・
「お、落ち着けよ。俺だって好きでここにきたんじゃねぇんだから。」
お兄さんもなんか・・・
「みんな、お友達なの?」
私が言うと3人は固まる。
そしてママもパパも悲しそうな顔で私を見る。
「昔は友達だったよ、陽菜ちゃん。でも、今は違うんだ。」
お兄さんが困ったようにへにゃりと笑った。
「どうして?今はお友達じゃないの?喧嘩でもしちゃったの?」
私がパパとママの服をつかみながら言うとお兄さんは何も言わずに首を振るだけ。
「陽菜。」
パパに名前を呼ばれて体がびくっと固まる。
顔を見なくてもわかる。
パパは今、怒っている。
どうして?
陽菜、何か悪いことしちゃった?
「陽斗、そんな怖い顔すんなって。陽菜ちゃん、怯えてるぞ。」
お兄さんがやんわりというけれどパパは一層怖い顔をして
「うるさい!!もう二度と俺の名前を呼ぶなと言っただろう!!その顔を二度と見せるなと・・・。」
最後のほうは声が小さくなって、パパは力なく言った。
パパ、大丈夫?
そういいたいのに何も言えない。
どうしてこんなにも悲しそうなんだろう。
苦しそうなんだろう。
どうして3人とも、こんなにも・・・
お願いだから。
「そうそう、陽菜ちゃん!!」
お兄さんが明るく言うとパパもママも黙って私の前に立った。
「もう何もしねぇよ。飲み込まれてないの確認できたし。それにお前らだって知ってるだろ?
魔力が暴走したらどうなるか」
魔力?暴走?
それって・・・。
「陽菜が魔法使いってこと!?」
私がパパの後ろから言うとお兄さんはママのほうをちらりと見てから言った。
「そうそう!にしてもすげぇ、目輝かせてるね。昔の陽香にそっくりじゃん。」
空も飛べたり水を出したり、火だってだせる!!
あと、暗い場所だったら明るくすることもできるし。
うわぁ、考えただけですごく楽しみ!!!
たくさんたくさん考えているとみんなが大きな声で笑い出した。
「ぷふ。ひゃ、百面相。」
あ、お兄さんなんかお腹を押さえて笑ってる。
パパとママもさっきよりも表情が柔らかい?
ていうか百面相って何??
「本当に双子でここまで違うとはな。」
お兄さんはぼそりと何か言った。
「魔法適合がわかったから、俺は国に報告しないとな。」
お兄さんはよっこらいしょと言いながら立ち上がる。
「それじゃ、またね。姫君。」
ウィンクしながら言うとお兄さんはきらきらと光をまといながら消えた。
・・・消えた???
「ゆ、ゆゆゆゆ。」
私がガタガタと震えながらそこまで言うとパパとママが
「「違う!!彼は生きてるから!!!!」」
と私が倒れた後に大きな声で言っていた。
あれ、ここ。
「さっきぶり。」
後ろから声をかけられて振り返ると黒髪の男の子が笑っていた。
サラサラの肩ぐらいまでの長さでそろえてある髪は綺麗だな。
「こっちにおいで、案内してあげるよ。」
男の子はそういうと私の手を引っ張った。
「あ、私は陽菜!」
後ろから言うと男の子は振り返って眩しい笑顔で
「僕は・・・ルカ。」
といった。
なんか、嬉しいな。懐かしいな。
不思議とそう思えて、ただ嬉しかった。
「お兄さん、大丈夫?」
お兄さんは一応座っているけれど、体が痛むのか、顔をしかめている。
「おめでとう、魔法に飲み込まれずに戻ってこれて。」
唐突にお兄さんがそんなことを言い私は固まる。
・・・・・?
「ま、ほう?」
私が首を傾げながら言うとパパとママが
「「ふざけんな!!!」」
と、仲良くはもりながら怒る。
「娘まで、俺たちと同じ目に合わせるわけがないだろう!!」
「どうして、陽菜まで危険なことしないといけないの!!」
あれ?
なんか、二人とも・・・
「お、落ち着けよ。俺だって好きでここにきたんじゃねぇんだから。」
お兄さんもなんか・・・
「みんな、お友達なの?」
私が言うと3人は固まる。
そしてママもパパも悲しそうな顔で私を見る。
「昔は友達だったよ、陽菜ちゃん。でも、今は違うんだ。」
お兄さんが困ったようにへにゃりと笑った。
「どうして?今はお友達じゃないの?喧嘩でもしちゃったの?」
私がパパとママの服をつかみながら言うとお兄さんは何も言わずに首を振るだけ。
「陽菜。」
パパに名前を呼ばれて体がびくっと固まる。
顔を見なくてもわかる。
パパは今、怒っている。
どうして?
陽菜、何か悪いことしちゃった?
「陽斗、そんな怖い顔すんなって。陽菜ちゃん、怯えてるぞ。」
お兄さんがやんわりというけれどパパは一層怖い顔をして
「うるさい!!もう二度と俺の名前を呼ぶなと言っただろう!!その顔を二度と見せるなと・・・。」
最後のほうは声が小さくなって、パパは力なく言った。
パパ、大丈夫?
そういいたいのに何も言えない。
どうしてこんなにも悲しそうなんだろう。
苦しそうなんだろう。
どうして3人とも、こんなにも・・・
お願いだから。
「そうそう、陽菜ちゃん!!」
お兄さんが明るく言うとパパもママも黙って私の前に立った。
「もう何もしねぇよ。飲み込まれてないの確認できたし。それにお前らだって知ってるだろ?
魔力が暴走したらどうなるか」
魔力?暴走?
それって・・・。
「陽菜が魔法使いってこと!?」
私がパパの後ろから言うとお兄さんはママのほうをちらりと見てから言った。
「そうそう!にしてもすげぇ、目輝かせてるね。昔の陽香にそっくりじゃん。」
空も飛べたり水を出したり、火だってだせる!!
あと、暗い場所だったら明るくすることもできるし。
うわぁ、考えただけですごく楽しみ!!!
たくさんたくさん考えているとみんなが大きな声で笑い出した。
「ぷふ。ひゃ、百面相。」
あ、お兄さんなんかお腹を押さえて笑ってる。
パパとママもさっきよりも表情が柔らかい?
ていうか百面相って何??
「本当に双子でここまで違うとはな。」
お兄さんはぼそりと何か言った。
「魔法適合がわかったから、俺は国に報告しないとな。」
お兄さんはよっこらいしょと言いながら立ち上がる。
「それじゃ、またね。姫君。」
ウィンクしながら言うとお兄さんはきらきらと光をまといながら消えた。
・・・消えた???
「ゆ、ゆゆゆゆ。」
私がガタガタと震えながらそこまで言うとパパとママが
「「違う!!彼は生きてるから!!!!」」
と私が倒れた後に大きな声で言っていた。
あれ、ここ。
「さっきぶり。」
後ろから声をかけられて振り返ると黒髪の男の子が笑っていた。
サラサラの肩ぐらいまでの長さでそろえてある髪は綺麗だな。
「こっちにおいで、案内してあげるよ。」
男の子はそういうと私の手を引っ張った。
「あ、私は陽菜!」
後ろから言うと男の子は振り返って眩しい笑顔で
「僕は・・・ルカ。」
といった。
なんか、嬉しいな。懐かしいな。
不思議とそう思えて、ただ嬉しかった。
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