僕らの姉弟は

古川優亜

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突然青年の顔が火が付いたように真っ赤になる。
「姉さまぁ。」
ルドは何を心配してるのか私に抱き着いてくる。
「へぇ。」
ジョーに関しては口は笑ってるけど目が怖いよ?
「リティ、声に。」
レオンはお腹を抱えて笑ってるし。
てか、声に??
「あ、また声に出てた?」
「「思いっきり!!」」
まじか。
護衛騎士にまで言われたわ。
「兄さん。目がやべぇよ。視線だけで人殺しできそうだわ。」
「やだなぁ、レオン。そんな冗談はよしてくれ。」
(((絶対、殺せる)))
言うまでもなく、ジョー以外の私たちは思った。
「で、その人はどうしてここにいるの。」
私は急いで話題をかえる。
「あぁ、リティはどうやら倒れていたらしくて彼が僕たちの所まで連れてきてくれたんだ。」
ジョーはさらっと説明してくれる。
思わず安心するが
「話題を変えたところで意味ないからね??」
はい、ジョーは意外と魔王でした。
すごく、笑顔が黒い。
うわ~。
青年もめちゃくちゃ居づらそう。
ルドもレオンも苦笑いだし。
護衛騎士に関しては「どうにかしてくれ!!」と、言わんばかりに私を見るし。
「あ~!思い出した!!!」
やけくそで大きな声をだす。
わざとらしすぎるけど、ここは大目にみろ!!
「あんた!!私を倒せたでしょ!?」
青年を思い切り指さす。
「「指ささない。」」
護衛騎士・・・。
少し、なれなれしすぎはしないか?
てか、お前も何か言えよ!!
「いや、めんどく・・・。んん゛。恐れ多いです。」
今、めんどくさいって言おうとしたよね??
「てか、絶対わざとだろ、今の。」
レオン、つまらないからといって素振りをするな!!
しかも、わざとじゃないし!!
「てか!!その視線、やめろ!!」
温かい視線と、同情!!
「あんたも、なんか話して!!」
私はもうめんどくさくなり青年に話しを投げた。
「げ。」
「おい、今思い切り『げ。』って言ったぞww」
楽しそうに笑う、レオン。
護衛騎士はぴりぴりしてるけど、ジョーもルドも嬉しそうに笑う。
「本心で話しなよ、その方が私たちにはあってる。」
私がそういえば、今までおとなしくしていた分爆発したかのようにしゃべる。
「なんで、思い切り嫌な顔したのにあんたらは喜んでるんだよ。え?何、そういう変t」
「「「違う!!!」」」
おぉ!!
さすが、兄弟!!
息、ぴったりww
「こいつらは、上辺だけの言葉が嫌いなの。」
怪訝そうに見る青年。慌てて弁明しようとする兄弟。
とても、ちぐはぐな面白い関係。
それがどうしようもなく嬉しくて。
私はただお腹を抱えて笑った。
「頭がおかしいじゃん、この兄弟。」
青年はため息をつく。
でも、口角が上がってるよ?
「うるせぇ!!」
レオンが勢いよく青年に飛びつく。
「勝負しろ!!」
「うわ!!反則だろ、それ!!」
あ~あ、じゃれてるよ。
「おい、確かこれが初会わせだよな?」
「あぁ。今まで、会わせてない。」
「「ここまで、仲良くなるか??」」
護衛騎士が口をぽかんと開けてそんな話をしている。
「嬉しいんでしょ、きっと。」
初めてできた喧嘩でもなんでもできる同性の友達。
あの3人は、無邪気に遊んでいる。
これからも、私の宝が輝いてますように。
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