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「待って!姉さま!!!」
僕たちは慌てて姉さまの後を追いかけた。
僕は護衛騎士に運ばれたけど・・・。
でも、姉さまの足はとても速くて。
どんなに皆が頑張っても追いつけなかった。
どうして?
どうして、姉さまは僕たちを置いて行ってしまうのですか。
「リティ、あいつ足速すぎんだろ!!!」
レオン兄さまは苛立たしそうに呟いている。
「レオン、ルドがいるからあんまりそんなことを言うな。」
ジョー兄さまが静かに言うと、僕の頭を優しくなでる。
「大丈夫だ、ルド。リティは強い。すぐに僕たちの元に帰ってきてくれるさ。」
兄さま・・・。
手が震えているよ、兄さま。
「くそっ!!」
姉さまの赤い目。
すごく光っていた。
怖かった。
あんな、姉さま僕は知らない。
口は悪いけど優しい姉さま。
女の子らしくなくてよくレオン兄さまと喧嘩している。
それでも僕にとって大好きで自慢のたった一人の姉さまなんだ。
数時間経っても姉さまが見つからない。
姉さま、どこに行ってしまったの?
あと、少しで夕方になってしまうよ。
姉さま。姉さま。
お願いだから戻ってきてよ、姉さま。
また、僕を抱きしめてよ。頭を撫でてよ。
姉さま!姉さま!!!!
「殿下、もうそろそろ帰らなければ夜になってしまいます。」
え?
嘘だよね。姉さまを置いていくなんて言わないよね、ジョー兄さま!!!
「あと、もう少しだけリティを探させてくれ。きっとあと少ししたら。リティが見つかるはずなんだ・・・!!」
「そうだ!!あのバカのことだ。俺たちを探してるはずなんだ。きっと・・・絶対に!!」
ジョー兄さま。レオン兄さま。
姉さまの為にあんな苦しそうな表情。
ねぇ、姉さま帰ってきてよ。早く僕たち兄弟を安心させてよ。
姉さまがここにいてくれるだけで安心するんだよ、姉さま。
早く戻ってきてよ!!!
「帰ってきてよ、姉さま。」
ねぇ、姉さま。いい子でいるから戻ってきて?
「あ!お、お嬢様!!」
騎士団の一人の声で顔を上げれば僕より年上の男の子が姉さまをおんぶして歩いていた。
その男の子は傷ついたボロボロの体で、ふらふらと姉さまを運んでいた。
今にも倒れそう。
慌てて、護衛騎士が姉さまを受け取る。
勿論(もちろん)、僕たちも姉さまの元に行ったよ。
どこもけがしてなくてすごく安心した。
そしたら、急にばたんって音が聞こえて。
振り向いたら、姉さまを運んでくれた男の子が倒れていたんだ。
よく、絵で見る目がぐるぐるって、こういう感じなんだって思ったぐらいで。
レオン兄さまがその男の子をおんぶして、こういったんだ。
「城に運ぼう。リティを連れてきてくれたこと感謝しないといけねぇし。それに、まだ誰も勧誘できてない。一時しのぎでこいつを連れていく。」
レオン兄さまにしては、よく考えてるなぁって感心してたらさ。
何か、急に力が抜けてジョー兄さまが慌てて支えてくれたんだ。
今頃!?
ってもちろん思ったよ。
でも、男の子は安心したように笑って眠ったんだ。
姉さまは、どんな夢をみてるのかな?
いい夢でありますように。
おやすみ、姉さま。
起きたら、ずっと僕のそばにいてね。
僕たちは慌てて姉さまの後を追いかけた。
僕は護衛騎士に運ばれたけど・・・。
でも、姉さまの足はとても速くて。
どんなに皆が頑張っても追いつけなかった。
どうして?
どうして、姉さまは僕たちを置いて行ってしまうのですか。
「リティ、あいつ足速すぎんだろ!!!」
レオン兄さまは苛立たしそうに呟いている。
「レオン、ルドがいるからあんまりそんなことを言うな。」
ジョー兄さまが静かに言うと、僕の頭を優しくなでる。
「大丈夫だ、ルド。リティは強い。すぐに僕たちの元に帰ってきてくれるさ。」
兄さま・・・。
手が震えているよ、兄さま。
「くそっ!!」
姉さまの赤い目。
すごく光っていた。
怖かった。
あんな、姉さま僕は知らない。
口は悪いけど優しい姉さま。
女の子らしくなくてよくレオン兄さまと喧嘩している。
それでも僕にとって大好きで自慢のたった一人の姉さまなんだ。
数時間経っても姉さまが見つからない。
姉さま、どこに行ってしまったの?
あと、少しで夕方になってしまうよ。
姉さま。姉さま。
お願いだから戻ってきてよ、姉さま。
また、僕を抱きしめてよ。頭を撫でてよ。
姉さま!姉さま!!!!
「殿下、もうそろそろ帰らなければ夜になってしまいます。」
え?
嘘だよね。姉さまを置いていくなんて言わないよね、ジョー兄さま!!!
「あと、もう少しだけリティを探させてくれ。きっとあと少ししたら。リティが見つかるはずなんだ・・・!!」
「そうだ!!あのバカのことだ。俺たちを探してるはずなんだ。きっと・・・絶対に!!」
ジョー兄さま。レオン兄さま。
姉さまの為にあんな苦しそうな表情。
ねぇ、姉さま帰ってきてよ。早く僕たち兄弟を安心させてよ。
姉さまがここにいてくれるだけで安心するんだよ、姉さま。
早く戻ってきてよ!!!
「帰ってきてよ、姉さま。」
ねぇ、姉さま。いい子でいるから戻ってきて?
「あ!お、お嬢様!!」
騎士団の一人の声で顔を上げれば僕より年上の男の子が姉さまをおんぶして歩いていた。
その男の子は傷ついたボロボロの体で、ふらふらと姉さまを運んでいた。
今にも倒れそう。
慌てて、護衛騎士が姉さまを受け取る。
勿論(もちろん)、僕たちも姉さまの元に行ったよ。
どこもけがしてなくてすごく安心した。
そしたら、急にばたんって音が聞こえて。
振り向いたら、姉さまを運んでくれた男の子が倒れていたんだ。
よく、絵で見る目がぐるぐるって、こういう感じなんだって思ったぐらいで。
レオン兄さまがその男の子をおんぶして、こういったんだ。
「城に運ぼう。リティを連れてきてくれたこと感謝しないといけねぇし。それに、まだ誰も勧誘できてない。一時しのぎでこいつを連れていく。」
レオン兄さまにしては、よく考えてるなぁって感心してたらさ。
何か、急に力が抜けてジョー兄さまが慌てて支えてくれたんだ。
今頃!?
ってもちろん思ったよ。
でも、男の子は安心したように笑って眠ったんだ。
姉さまは、どんな夢をみてるのかな?
いい夢でありますように。
おやすみ、姉さま。
起きたら、ずっと僕のそばにいてね。
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