ただ、笑ってほしいだけ

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私は泣いた。
先輩たちと別れたくなくなったから。
「みんなと離れたくないよぅ。」
私がそう言って泣けば王子さまは優しく頭をなでてくれて。
ニコラスはじっと私を見ていた。
「はぁ、ハンカチを貸してやる。これで、涙を拭け。」
そういってニコラスは私の顔にそっとハンカチをあて、涙を拭いてくれた。



？？？side
こんなに優しい人を。
私は傷つけなきゃいけない。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
せめて、その日が来るまでは。
あなたたちには笑ってほしい。