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「ん。」
目をこすりながら体を起こすと上から毛布が落ちた。
「・・・何で、毛布??」
首を傾げて机の上に置いていた皿を見たらスープがなくなっていて。
「え!?」
慌てて起き上がって机や椅子の下などを探す。
部屋の中をぐるぐると歩きながら探して、目が回って尻もちをついた。
「それじゃぁ、ただのあほだろ。」
聞いたことがある声がして声のほうに視線を送れば。
「あ、王子様!!」
「は?」
指さして言えば男の子、ううん王子様は驚いたように私を見る。
すぐに立ち上がって逃げようとする王子様に抱き着く。
「ちょ、離せ!!」
王子様は私の手を引きはがそうとするけど絶対に離れてやらない!!
「この前はありがとう!!」
顔をあげて言えば一瞬固まってから「あぁ。」と頷いてくれた。
一歩下がってからスカートのポケットをあさる。
綺麗に畳んだハンカチとこの前はタオルと思ってたものは本当はスカーフだったらしい。
シミとか汚れがないかの確認をしてから王子様に差し出す。
「はい、返します!!」
腕をピシッと伸ばして言えばめんどくさそうにしながらも受け取ってくれた。
あ、ついでに聞いちゃお。
「お皿の中にあったスープを知りませんか?逃げ出しちゃったみたいで・・・。」
皿を指さしながら言う。
勿論、王子様の服は握ってるよ!!
これで逃げられたら嫌だもん!!
「俺が食べた。」
「なんで?」
「俺のめ、、御飯だから。」
目線をそらして王子様は言うとそっと優しい手つきで私の手を引きはがす。
「もう、戻れ。心配してるはずだ。」
お盆を渡されて「うん!!」と元気よく言えば目を細めて少しだけ。
ほんの少しだけ笑ってくれた。
夜中。
寝ないようにずっと起きてたからすごく眠い。
今すぐ寝たい。
でも、ちゃんと先輩メイドが寝たのを確認してからベットから出る。
なるべく早く終わらせよう。
真っ暗な廊下。
「・・・お化けでませんように。」
私は暗いのが嫌い。
涙が出るほど嫌い。
ランプがあっても暗いの変わらないし!!
調理場に潜り込んで何かないか探す。
「あ、リンゴだ!!」
真っ赤な美味しそうなリンゴ発見!!
「でも、皮むけるのないな。」
危なくて触っちゃだめだけど慎重に刃物がたくさん入ってる棚を見ていく。
小さなものを探してく。
「!これなら私が持って行っても大丈夫かな?」
少し錆びてる小さな刃物を見つける。
後で綺麗に砥げばきっと使えるよね。
ちゃんと出したものとか綺麗に直す。
刃物は砥ぐのは意外と得意!!
調理長の手伝いとかでよく包丁を一緒に砥いでいたから。
なるべくみんなを起こさないように。
足音を立てないように走りながら部屋に戻る。
「明日は、いい一日になりますように。」
思わずあくびをしながら布団に潜り込む。
おやすみなさい、王子様。
目をこすりながら体を起こすと上から毛布が落ちた。
「・・・何で、毛布??」
首を傾げて机の上に置いていた皿を見たらスープがなくなっていて。
「え!?」
慌てて起き上がって机や椅子の下などを探す。
部屋の中をぐるぐると歩きながら探して、目が回って尻もちをついた。
「それじゃぁ、ただのあほだろ。」
聞いたことがある声がして声のほうに視線を送れば。
「あ、王子様!!」
「は?」
指さして言えば男の子、ううん王子様は驚いたように私を見る。
すぐに立ち上がって逃げようとする王子様に抱き着く。
「ちょ、離せ!!」
王子様は私の手を引きはがそうとするけど絶対に離れてやらない!!
「この前はありがとう!!」
顔をあげて言えば一瞬固まってから「あぁ。」と頷いてくれた。
一歩下がってからスカートのポケットをあさる。
綺麗に畳んだハンカチとこの前はタオルと思ってたものは本当はスカーフだったらしい。
シミとか汚れがないかの確認をしてから王子様に差し出す。
「はい、返します!!」
腕をピシッと伸ばして言えばめんどくさそうにしながらも受け取ってくれた。
あ、ついでに聞いちゃお。
「お皿の中にあったスープを知りませんか?逃げ出しちゃったみたいで・・・。」
皿を指さしながら言う。
勿論、王子様の服は握ってるよ!!
これで逃げられたら嫌だもん!!
「俺が食べた。」
「なんで?」
「俺のめ、、御飯だから。」
目線をそらして王子様は言うとそっと優しい手つきで私の手を引きはがす。
「もう、戻れ。心配してるはずだ。」
お盆を渡されて「うん!!」と元気よく言えば目を細めて少しだけ。
ほんの少しだけ笑ってくれた。
夜中。
寝ないようにずっと起きてたからすごく眠い。
今すぐ寝たい。
でも、ちゃんと先輩メイドが寝たのを確認してからベットから出る。
なるべく早く終わらせよう。
真っ暗な廊下。
「・・・お化けでませんように。」
私は暗いのが嫌い。
涙が出るほど嫌い。
ランプがあっても暗いの変わらないし!!
調理場に潜り込んで何かないか探す。
「あ、リンゴだ!!」
真っ赤な美味しそうなリンゴ発見!!
「でも、皮むけるのないな。」
危なくて触っちゃだめだけど慎重に刃物がたくさん入ってる棚を見ていく。
小さなものを探してく。
「!これなら私が持って行っても大丈夫かな?」
少し錆びてる小さな刃物を見つける。
後で綺麗に砥げばきっと使えるよね。
ちゃんと出したものとか綺麗に直す。
刃物は砥ぐのは意外と得意!!
調理長の手伝いとかでよく包丁を一緒に砥いでいたから。
なるべくみんなを起こさないように。
足音を立てないように走りながら部屋に戻る。
「明日は、いい一日になりますように。」
思わずあくびをしながら布団に潜り込む。
おやすみなさい、王子様。
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