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第一部 ライアス編
反撃
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エルド王国からの援軍が到着し、隊長と思われる騎兵が前に出てきた。
屈強な騎士団の中でもかなり小柄だが、華やかな深紅の鎧を見にまとい見事な装飾が施されている。
「なんて綺麗な人なんだろう…」マリアはふと思った。歳は私やライアスよりも幼さがあるが風格と凛とした雰囲気を感じる…。
そして女騎士は戦場全体に聞こえるように叫んだ!
「私はエルド王国第3騎士団隊長ユミ・オーフェン・エルドである。…ここには平和があった、笑顔があって、幸せが……よくも我が民を!」
「姫さま!?」 「姫将軍が来てくれたんだ!」村の皆が、それまで魔族の攻撃に打ちひしがれていた皆がそれに応えた!重傷を負ったお父さんも立ち上がり剣を取って戦おうとする!
聞いたことがある、国王陛下の5番目の子供で女性でありながら傭兵術に長け、剣技では無敵を誇ると噂される姫将軍がいるって。
ユミ将軍は抜刀し、突撃の合図とともに魔物達に襲いかかった!
自ら先頭に立ち切り込む!瞬く間に魔物の小間切れが出来上がる。
なんという速さであろうか、マリアは驚きを隠せない。噂以上…まさに無敵。
第3騎士団も突撃する!王国の中でも屈指の精鋭と呼ばれる部隊だけあって強い。個々の戦闘力だけでなく統率されている。きっと姫将軍の指揮が優れているからだ。
キィーーーン、ドォーーン!と激しい金属音が鳴り響く!
ライアスと巨大な翼を持った魔物だ。姫将軍と騎士団の戦いもすごいが、両者は空中で激しく激突する!
3度切りあった所でついに口を開く。「やるではないか人間よ。この魔界軍24将軍ジギグラスを相手に、ここまでやるとはな!」
「だがな…」不気味な笑みを浮かべ、口から炎を吐き出し、両手からも次々と火炎弾を繰り出す!怒涛の攻撃がライアスを襲う!
ライアスも左右に飛行、上昇旋回をしながらジギグラスの攻撃をかわす!
「ライアス!」マリアは杖を構え魔法で援護しようとする。
だが、速い…空中での高速戦闘だ!とても狙い打ちは出来ない。それどころかライアスの戦いの邪魔になるのでは…
マリアは自分の力不足を悔やんだ。
それを察してなのか満身創痍のダムザがマリアのもとに近づく。
「マリア…父さんも悔しいが、我々ではライアスの力にはなれない…。姫様の加勢にも加われん。」唇を噛みしめやっとの声で娘に伝えた。
「悔しいよ。お父さん…。でも、私達に出来る事をしよう。負傷した皆の手当てと村の守りを固めようよ!」
ダムザはうなずき優しくマリアの頭を撫でた。
今このフィールドでは地上戦と空中戦が行われている。
地上戦では、ユミ将軍率いるエルド王国騎士団と魔族軍が激しく戦っている。
だが、形勢が変わっている。それもたった一人の姫将軍に…。
ユミ将軍は途中から下馬をし、魔族に切りかかっている。圧倒的に一方的に魔族を切り払う!
魔族も懸命に、そして一斉にユミ将軍に襲い掛かる。オークにゴブリン、ダークウルフや魔法で攻撃する。奴らも理解していた。この姫将軍を討ち取れば自分達が勝利することも…
しかし、為す術が無い…。剣術も凄い!近づいた魔族は片っ端から切り刻まれる。
魔族も懸命に反撃をする!巨大なこん棒を叩きつけ、弓矢を放ち、魔法を繰り出す!たった一人の少女に目掛けて!ある者は剣で切りつけ、槍で突く…
しかし、止まらない!ユミ将軍は猛然と斬りかかる!なんて素早い動きなんだ…始めはそう感じた…全て避けきっているのかと…
違う!マリアはこの少女の本当の恐ろしさに気付いた…避けてない…。
真っ正面から受けている!?生身の人間なのに!?よく見るとユミ将軍の周りを靄のように白い光に包まれている。
恐らくあれがバリアなのだろう、全ての攻撃を防ぐなんて…
「グワァァァ~」悲鳴のような叫び声がフィールドに響いた瞬間!空中から巨大な魔族が地面に叩きつけられた!
ジギグラスだ、しかも左の翼が切り裂かれている!「バ、バカな…空中戦で、人間相手に圧倒されるだと…まさか、奇跡の勇者なのか!?」
空中からライアスがゆっくり降りてジギグラスを見ながら言った。「僕は奇跡の勇者なんて、遥か昔にいたという勇者なんかじゃない!」
「でも、お前達を滅ぼす為なら奇跡の勇者だろうが何だってやってやる!!」ライアスは怒りを込めてジギグラスに言い放った!
「人間風情が!!これを見ても、ほざいていられるか!!」ジギグラスの眼が怪しく光り身体中の魔力を解き放つ!全身が鋼のような硬い鱗に覆われ、一回り巨大化する!
「どうだ人間!これが俺様の本当の姿だ…貴様の光る剣などもう通用せんぞ!」まがまがしい魔力に覆われたジギグラスがライアスに対して身構えた!
「これ程の力を持った魔族が攻めてくるとは…」ダムザは身震いしながら眼を恐ろしい魔力を放つジギグラスから逸らせることが出来なかった。
「ゆくぞ!! きぇぇぇぇぇ~!」奇声を上げるとともにライアスに襲い掛かる!いや、奇声だけど「威圧」の効果もある、並みの人間が真正面から受けたら意識が遠のく程の…
魔力を解放したジギグラスの爪は禍々しく鋭い!風圧だけでも吹き飛ばされるような…
ライアスはまともに受け止める!互いに激しい剣と爪のつばぜり合いが!一合一合凄まじい攻撃を繰り出す!
互いにゆずらない!一進一退の攻防だ!ライアスとジギグラス、この戦いが村の、いや、この世界をライアスが救ってくれるのでは?
「グゥ…このままでは。」先に声を出したのはジギグラスの方だった。互角に切り合いをしていたが、次第にライアスの方が押し切り徐々に斬撃がジギグラスに当たりだした。
「いける!ライアス、もう一押しよ!」マリアが懸命に叫んだ。
「これでもくらうがいい!」ジギグラスは口を開くと高速の光弾を放った!
その瞬間にライアスは左手から光り輝く剣を作り出しジギグラスが放った光弾を上空へと弾き飛ばした!
「な!?」ジギグラスは驚きうろめいた。
そしてライアスは右手のロングソードと左手の光る剣をクロスさせ構えた!
「虎龍…双剣妖浄撃!!」ライアスはジギグラスに突進し技を繰り出す!!
「はぁぁぁぁ~!!」ライアスは叫び双剣でジギグラスを攻撃する!左右の剣から凄まじい熱量のエネルギーが放たれている!まるで四神獣である白虎と青龍が勢いよく攻撃しているかのように!!次々と斬撃を放ち斬りつけていく。
瞬殺だった…。あっという間に強化されていたはずのジギグラスは自慢の爪もろとも切り裂かれた!
ライアスもその場で双剣を下ろして肩で息をしながら立っていた。今まで息も乱さずに戦っていた彼も疲労感が込み上げてくる。
「オォォォォォォォォ~」騎士団が空高く歓声を上げる!!ライアスが魔族の将軍ジギグラスを倒したのと同時にユミ将軍も敵をせん滅した。
私達が勝ったんだ…。
屈強な騎士団の中でもかなり小柄だが、華やかな深紅の鎧を見にまとい見事な装飾が施されている。
「なんて綺麗な人なんだろう…」マリアはふと思った。歳は私やライアスよりも幼さがあるが風格と凛とした雰囲気を感じる…。
そして女騎士は戦場全体に聞こえるように叫んだ!
「私はエルド王国第3騎士団隊長ユミ・オーフェン・エルドである。…ここには平和があった、笑顔があって、幸せが……よくも我が民を!」
「姫さま!?」 「姫将軍が来てくれたんだ!」村の皆が、それまで魔族の攻撃に打ちひしがれていた皆がそれに応えた!重傷を負ったお父さんも立ち上がり剣を取って戦おうとする!
聞いたことがある、国王陛下の5番目の子供で女性でありながら傭兵術に長け、剣技では無敵を誇ると噂される姫将軍がいるって。
ユミ将軍は抜刀し、突撃の合図とともに魔物達に襲いかかった!
自ら先頭に立ち切り込む!瞬く間に魔物の小間切れが出来上がる。
なんという速さであろうか、マリアは驚きを隠せない。噂以上…まさに無敵。
第3騎士団も突撃する!王国の中でも屈指の精鋭と呼ばれる部隊だけあって強い。個々の戦闘力だけでなく統率されている。きっと姫将軍の指揮が優れているからだ。
キィーーーン、ドォーーン!と激しい金属音が鳴り響く!
ライアスと巨大な翼を持った魔物だ。姫将軍と騎士団の戦いもすごいが、両者は空中で激しく激突する!
3度切りあった所でついに口を開く。「やるではないか人間よ。この魔界軍24将軍ジギグラスを相手に、ここまでやるとはな!」
「だがな…」不気味な笑みを浮かべ、口から炎を吐き出し、両手からも次々と火炎弾を繰り出す!怒涛の攻撃がライアスを襲う!
ライアスも左右に飛行、上昇旋回をしながらジギグラスの攻撃をかわす!
「ライアス!」マリアは杖を構え魔法で援護しようとする。
だが、速い…空中での高速戦闘だ!とても狙い打ちは出来ない。それどころかライアスの戦いの邪魔になるのでは…
マリアは自分の力不足を悔やんだ。
それを察してなのか満身創痍のダムザがマリアのもとに近づく。
「マリア…父さんも悔しいが、我々ではライアスの力にはなれない…。姫様の加勢にも加われん。」唇を噛みしめやっとの声で娘に伝えた。
「悔しいよ。お父さん…。でも、私達に出来る事をしよう。負傷した皆の手当てと村の守りを固めようよ!」
ダムザはうなずき優しくマリアの頭を撫でた。
今このフィールドでは地上戦と空中戦が行われている。
地上戦では、ユミ将軍率いるエルド王国騎士団と魔族軍が激しく戦っている。
だが、形勢が変わっている。それもたった一人の姫将軍に…。
ユミ将軍は途中から下馬をし、魔族に切りかかっている。圧倒的に一方的に魔族を切り払う!
魔族も懸命に、そして一斉にユミ将軍に襲い掛かる。オークにゴブリン、ダークウルフや魔法で攻撃する。奴らも理解していた。この姫将軍を討ち取れば自分達が勝利することも…
しかし、為す術が無い…。剣術も凄い!近づいた魔族は片っ端から切り刻まれる。
魔族も懸命に反撃をする!巨大なこん棒を叩きつけ、弓矢を放ち、魔法を繰り出す!たった一人の少女に目掛けて!ある者は剣で切りつけ、槍で突く…
しかし、止まらない!ユミ将軍は猛然と斬りかかる!なんて素早い動きなんだ…始めはそう感じた…全て避けきっているのかと…
違う!マリアはこの少女の本当の恐ろしさに気付いた…避けてない…。
真っ正面から受けている!?生身の人間なのに!?よく見るとユミ将軍の周りを靄のように白い光に包まれている。
恐らくあれがバリアなのだろう、全ての攻撃を防ぐなんて…
「グワァァァ~」悲鳴のような叫び声がフィールドに響いた瞬間!空中から巨大な魔族が地面に叩きつけられた!
ジギグラスだ、しかも左の翼が切り裂かれている!「バ、バカな…空中戦で、人間相手に圧倒されるだと…まさか、奇跡の勇者なのか!?」
空中からライアスがゆっくり降りてジギグラスを見ながら言った。「僕は奇跡の勇者なんて、遥か昔にいたという勇者なんかじゃない!」
「でも、お前達を滅ぼす為なら奇跡の勇者だろうが何だってやってやる!!」ライアスは怒りを込めてジギグラスに言い放った!
「人間風情が!!これを見ても、ほざいていられるか!!」ジギグラスの眼が怪しく光り身体中の魔力を解き放つ!全身が鋼のような硬い鱗に覆われ、一回り巨大化する!
「どうだ人間!これが俺様の本当の姿だ…貴様の光る剣などもう通用せんぞ!」まがまがしい魔力に覆われたジギグラスがライアスに対して身構えた!
「これ程の力を持った魔族が攻めてくるとは…」ダムザは身震いしながら眼を恐ろしい魔力を放つジギグラスから逸らせることが出来なかった。
「ゆくぞ!! きぇぇぇぇぇ~!」奇声を上げるとともにライアスに襲い掛かる!いや、奇声だけど「威圧」の効果もある、並みの人間が真正面から受けたら意識が遠のく程の…
魔力を解放したジギグラスの爪は禍々しく鋭い!風圧だけでも吹き飛ばされるような…
ライアスはまともに受け止める!互いに激しい剣と爪のつばぜり合いが!一合一合凄まじい攻撃を繰り出す!
互いにゆずらない!一進一退の攻防だ!ライアスとジギグラス、この戦いが村の、いや、この世界をライアスが救ってくれるのでは?
「グゥ…このままでは。」先に声を出したのはジギグラスの方だった。互角に切り合いをしていたが、次第にライアスの方が押し切り徐々に斬撃がジギグラスに当たりだした。
「いける!ライアス、もう一押しよ!」マリアが懸命に叫んだ。
「これでもくらうがいい!」ジギグラスは口を開くと高速の光弾を放った!
その瞬間にライアスは左手から光り輝く剣を作り出しジギグラスが放った光弾を上空へと弾き飛ばした!
「な!?」ジギグラスは驚きうろめいた。
そしてライアスは右手のロングソードと左手の光る剣をクロスさせ構えた!
「虎龍…双剣妖浄撃!!」ライアスはジギグラスに突進し技を繰り出す!!
「はぁぁぁぁ~!!」ライアスは叫び双剣でジギグラスを攻撃する!左右の剣から凄まじい熱量のエネルギーが放たれている!まるで四神獣である白虎と青龍が勢いよく攻撃しているかのように!!次々と斬撃を放ち斬りつけていく。
瞬殺だった…。あっという間に強化されていたはずのジギグラスは自慢の爪もろとも切り裂かれた!
ライアスもその場で双剣を下ろして肩で息をしながら立っていた。今まで息も乱さずに戦っていた彼も疲労感が込み上げてくる。
「オォォォォォォォォ~」騎士団が空高く歓声を上げる!!ライアスが魔族の将軍ジギグラスを倒したのと同時にユミ将軍も敵をせん滅した。
私達が勝ったんだ…。
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