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第一章
第33話 魔石レース②
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魔石レースまで一週間を切ったある日、僕は魔石レースのために新しい剣を買おうとしていた。今まで使っていたてつの剣はかなりボロボロになっていたし、買い換えるにはちょうどいいタイミングだと思ったのだ。
久しぶりに武具店ガイスハンマーに入ると、店主のガイスさんがカウンターで新聞を読みながら、こちらをチラリと見る。……そして特に興味なしという感じでまた新聞に視線を戻した。雰囲気的にすごく話しかけづらいと僕は思った。
それでも僕は武器を買いに来たわけなので、勇気を出してガイスさんに話しかける。
「あ、あの僕、新しく剣を買いたいと思って来たんですけど、これぐらいの予算でいい感じのやつありますか……?」
僕はそう言って予算を書いた紙をガイスさんに見せた。ガイスさんはそれにチラリと目をやると、新聞を畳んで僕を見た。
「剣といっても色々ある。どんなのが欲しいんだ?」
「え、えっと、できればそんなに大きくなくて振りやすいやつがいいです。よくある普通の直剣タイプでいいというか……」
「……なるほど、普通の直剣だな。その予算なら――ちょうどいいものがある。ちょっと待ってろ」
ガイスさんはそう言うと奥に引っ込んでいき、一振りの剣とともに戻ってきた。
「こいつは『青の刃《ブルーブレイド》』という剣でな。青魔石を混ぜた特殊な金属で作られた剣なんだ。軽くて、丈夫で、切れ味がいいと三拍子揃った剣さ。さらには使用者の動作を速くする特殊効果も付与されてある。スキルでいうところの【加速】だな。魔力を消費することで使用することができるぜ」
ガイスさんはそう言って青の刃《ブルーブレイド》を僕に渡した。……青の刃はその名の通り、刀身が青色に近いきらめきを放っていた。その美しさは僕が今持っているボロボロのてつの剣とは全くレベルが違うものだった。僕はすぐにその綺麗な刀身に魅了された。
その後、ガイスさんは他にも予算内の範囲内で違う剣を何本か持ってきたけど、僕は断然青の刃がいいと思ったので青の刃を購入することにした。
(ふふ、青の刃って見た目かっこいいし性能もよさそうだしで、ほんといい買い物をしたかも……)
僕がそう満足気に思ってると、ガイスさんが僕に話しかけてきた。
「……今度の魔石レースに出るのか?」
「え? あ、はい、そうです」
「そうか、まぁ頑張れよ。その剣なら多少無理をしても折れることはないだろう」
ガイスさんはそう言った。やっぱりなんだかんだでいい人そうだと僕は思った。
……僕は上機嫌で武具店を後にした。やっぱり新しい武器を買うのはとても楽しいことだと僕は思った。武具店では特に新しい防具は買わなかったけど、僕は魔石レースに備えて新しく防具を新調する予定はなかった。
予算的に厳しいということもあったけど、今の僕はすでに【受け流し】や【魔力障壁】といった防御系スキルを習得している。それなら別に今お金をかけて防具を揃える必要はないだろうと考えたのだ。
……それよりも心配なのは『罠』だった。魔石レースでは、参加者を脱落させるためにダンジョンに様々な罠が設置されると僕は聞いていた。もし落とし穴のような罠にかかったら、僕は現状そこから脱出できるようなスキルは一つも持ってないなので、その時点で詰みの可能性が高い。
(罠に全然対処できないのはまずいよね……。レース前に罠用のスキルを買っておかないと……)
僕はそう考え、罠用のスキルを買うためにスキル店バルロシェへと向かった。バルロシェに入ると、僕はダンジョン攻略用スキルがあるコーナーへと直行する。そこで僕はさっそく目的のスキルを見つけた。
(【罠察知】。これだな……)
【罠察知】はその名の通り、罠を事前に察知することができるスキルだった。効果範囲はレベルに依存するということなので、高レベルの僕が使えばかなりの範囲の罠を察知できるだろう。設置型の魔法による罠も察知できるということなので使い勝手は上々だった。ちなみにこれらの情報は全てセネリーから聞いたことだ。
「【罠察知】ですか。……もしかして魔石レース用ですかな?」
いつの間にか隣に立っていたバルロさんがそう言った。
「えっ!? あ、はい、そうです」
バルロさんは相変わらずの勘のよさだった。
「そうですか。それなら【罠察知】は必携ですよ。基本、魔石レースは参加者をふるい落とすための凶悪な罠が多いですからね。例えば前回のレースでは、大岩が転がってきたり、天井が徐々に落ちてきたりと色々あったそうですよ」
そうバルロさんは説明した。
「私が聞いたところによると、何でも今年のレースでは『第一関門』から『第五関門』まで五つの関門があって、それぞれの関門に強力な罠やモンスターが設置されてるんだとか。罠が察知できるスキルなしじゃ突破は相当厳しいでしょうね」
バルロさんはそう言って肩をすくめる。……あ、これ絶対買っておかなきゃダメなやつだ。僕は予算を【罠察知】用に取っておいて本当によかったと心底思った。
その後、バルロさんは僕が魔石レースに出場するということで、【身体強化】のような使用者の身体を強化するスキルや【魔力分身】のような魔力を消費して自分の分身を作るスキルなどの購入を勧められたけど、どちらも明らかに予算オーバーだったので買うことはなかった。
僕は【罠察知】だけ買って店内で取得し、店を出た。
その後、道具店でポーションなどを漁っていると、たまたま道具店に入ってきたネフィとばったり出くわした。曰く、自分も魔石レースに出場する予定でその準備のために来たとのこと。せっかくなので僕たちは道具店での買い物が終わると、その辺の店で少しお茶することにした。
「そういえばネフィって魔石レースには出たことあるの?」
「……あるよ。去年に一度だけ。順位は確か8位だった」
ネフィはそう言ってお茶に口をつける。……うーん、8位かぁ。ネフィでも8位なら僕はせいぜい20位とかそれ以下になりそうだな……。僕は自分のやる気が急激に小さくなっていくのを感じた。
「……もっと下だと思った?」
「あ、い、いや逆で、ネフィなら普通に三位とかで入賞してたのかなって……」
僕は本心からそう言った。
「そうだとよかったけどね。……みんな速かったし、私的には妥当な順位だと思う」
ネフィはそう言ってケーキをスプーンで掬い、口に運んだ。
「えーと、ネフィが去年参加してたってことは、魔石レースって毎年あるものなの?」
「ブロンズ級は毎年あるよ。ただ、その上のシルバー級は2年に一度だけ。さらにその上のゴールド級は4年に一度。開催される都市もエリュシウスとは限らないかな。まぁエリュシウスは冒険都市と言われるぐらい冒険者が多いし、エリュシウスで開かれることは多いけど」
「そっか、毎年あるのはブロンズ級だけなんだ」
僕はそう言ってカップのお茶に口をつけた。
「シルバー級とかゴールド級って参加者のレベルがやばそうだね……。ゴールド級とかきっとランク7とか8とかの冒険者が出るんでしょ?」
ゴールド級というからにはきっと3大クランの上位クラスとか中小クランのクランマスター級以上が出てくるんだろうなと僕は思った。
「ふふ、ゴールド級はすごいよ。なんたってエリュシウス3大クランのマスターが普通に出たりするぐらいのレベルだからね。というかゴールド級ともなると、世界中のトップ冒険者が集まるから、エリュシウス3大クランのマスタークラスでもそんなに楽勝というわけではないのよ。まぁでも、前のゴールド級の魔石レースにはヴァジェヌ様が出てさくっと優勝したけどね」
ネフィはどこか自慢げな口調で言った。
「ヴァジェヌ様って……深淵の魔女ヴァジェヌ!? すごいね、そのクラスが出てくるんだ……」
深淵の魔女ヴァジェヌは這い寄る者たちの現クランマスターでエリュシウス最高の魔法の使い手と言われている人物だった。僕はまだ会ったことはないけれど、エリュシウスの冒険者でその名を知らない者はいないだろう…………僕がちゃんとその名前を記憶したのは結構最近だけども
「そう。まぁヴァジェヌ様ならゴールド級でも余裕って感じだと思うよ。そのときはうざい獅子の牙のおっさんとか白銀騎士団のマスターであるゼトスさんとか出場してなかったみたいだしね。なんたってヴァジェヌ様は神聖魔法以外の全ての魔法を操れるからね。しかも神聖魔法を使わないのも白銀騎士団のゼトスさんが神聖魔法の使い手だから譲ってあげてるだけで、使おうと思えば秒速で使えるから。ヴァジェヌ様は魔力量も規格外で超強力な魔法をポンポン連射することができるんだよ。私も一度だけ見たことがあるんだけど、もうすごすぎて言葉が出てこなったわ……。さらに言うとね、ヴァジェヌ様はとても綺麗な人でね、性格もサバサバしていて、私みたいな若手にも気さくに話しかけてくれるんだ。実際、この前ヴァジェヌ様に声をかけられたことがあってね。もう天にでも昇る気持ちで幸せとはこいうことかと思ったよ。這い寄る者たちに入ってよかったなぁ的な。そのときはね、私の特製ポーションを見てよくできてると褒めてくれたんだ! ヴァジェヌ様ったら魔法だけじゃなくて錬金術にも精通してるからね。もうほんとすごすぎでしょ? あとね、這い寄る者たちって結構変な人が多いんだけど、それでもみんなヴァジェヌ様を慕ってるんだよね。前にルーシェルって会ったことがあるでしょ? 顔色悪いやつ。 あいつあれでもうちの幹部クラスでネクロマンサーなんだけど、もともとやばいことをしてたのをヴァジェヌ様に拾われて――」
ヴァジェヌの名前を出した途端、ネフィが急に早口になってヴァジェヌのことを語り始めた。僕は内心やってしまったと思いつつ、ひたすらネフィの話を聞いた。
……その後、僕は30分以上にわたって、いかに這い寄る者たちマスターのヴァジェヌが素晴らしい人間かを力説されることになった。
久しぶりに武具店ガイスハンマーに入ると、店主のガイスさんがカウンターで新聞を読みながら、こちらをチラリと見る。……そして特に興味なしという感じでまた新聞に視線を戻した。雰囲気的にすごく話しかけづらいと僕は思った。
それでも僕は武器を買いに来たわけなので、勇気を出してガイスさんに話しかける。
「あ、あの僕、新しく剣を買いたいと思って来たんですけど、これぐらいの予算でいい感じのやつありますか……?」
僕はそう言って予算を書いた紙をガイスさんに見せた。ガイスさんはそれにチラリと目をやると、新聞を畳んで僕を見た。
「剣といっても色々ある。どんなのが欲しいんだ?」
「え、えっと、できればそんなに大きくなくて振りやすいやつがいいです。よくある普通の直剣タイプでいいというか……」
「……なるほど、普通の直剣だな。その予算なら――ちょうどいいものがある。ちょっと待ってろ」
ガイスさんはそう言うと奥に引っ込んでいき、一振りの剣とともに戻ってきた。
「こいつは『青の刃《ブルーブレイド》』という剣でな。青魔石を混ぜた特殊な金属で作られた剣なんだ。軽くて、丈夫で、切れ味がいいと三拍子揃った剣さ。さらには使用者の動作を速くする特殊効果も付与されてある。スキルでいうところの【加速】だな。魔力を消費することで使用することができるぜ」
ガイスさんはそう言って青の刃《ブルーブレイド》を僕に渡した。……青の刃はその名の通り、刀身が青色に近いきらめきを放っていた。その美しさは僕が今持っているボロボロのてつの剣とは全くレベルが違うものだった。僕はすぐにその綺麗な刀身に魅了された。
その後、ガイスさんは他にも予算内の範囲内で違う剣を何本か持ってきたけど、僕は断然青の刃がいいと思ったので青の刃を購入することにした。
(ふふ、青の刃って見た目かっこいいし性能もよさそうだしで、ほんといい買い物をしたかも……)
僕がそう満足気に思ってると、ガイスさんが僕に話しかけてきた。
「……今度の魔石レースに出るのか?」
「え? あ、はい、そうです」
「そうか、まぁ頑張れよ。その剣なら多少無理をしても折れることはないだろう」
ガイスさんはそう言った。やっぱりなんだかんだでいい人そうだと僕は思った。
……僕は上機嫌で武具店を後にした。やっぱり新しい武器を買うのはとても楽しいことだと僕は思った。武具店では特に新しい防具は買わなかったけど、僕は魔石レースに備えて新しく防具を新調する予定はなかった。
予算的に厳しいということもあったけど、今の僕はすでに【受け流し】や【魔力障壁】といった防御系スキルを習得している。それなら別に今お金をかけて防具を揃える必要はないだろうと考えたのだ。
……それよりも心配なのは『罠』だった。魔石レースでは、参加者を脱落させるためにダンジョンに様々な罠が設置されると僕は聞いていた。もし落とし穴のような罠にかかったら、僕は現状そこから脱出できるようなスキルは一つも持ってないなので、その時点で詰みの可能性が高い。
(罠に全然対処できないのはまずいよね……。レース前に罠用のスキルを買っておかないと……)
僕はそう考え、罠用のスキルを買うためにスキル店バルロシェへと向かった。バルロシェに入ると、僕はダンジョン攻略用スキルがあるコーナーへと直行する。そこで僕はさっそく目的のスキルを見つけた。
(【罠察知】。これだな……)
【罠察知】はその名の通り、罠を事前に察知することができるスキルだった。効果範囲はレベルに依存するということなので、高レベルの僕が使えばかなりの範囲の罠を察知できるだろう。設置型の魔法による罠も察知できるということなので使い勝手は上々だった。ちなみにこれらの情報は全てセネリーから聞いたことだ。
「【罠察知】ですか。……もしかして魔石レース用ですかな?」
いつの間にか隣に立っていたバルロさんがそう言った。
「えっ!? あ、はい、そうです」
バルロさんは相変わらずの勘のよさだった。
「そうですか。それなら【罠察知】は必携ですよ。基本、魔石レースは参加者をふるい落とすための凶悪な罠が多いですからね。例えば前回のレースでは、大岩が転がってきたり、天井が徐々に落ちてきたりと色々あったそうですよ」
そうバルロさんは説明した。
「私が聞いたところによると、何でも今年のレースでは『第一関門』から『第五関門』まで五つの関門があって、それぞれの関門に強力な罠やモンスターが設置されてるんだとか。罠が察知できるスキルなしじゃ突破は相当厳しいでしょうね」
バルロさんはそう言って肩をすくめる。……あ、これ絶対買っておかなきゃダメなやつだ。僕は予算を【罠察知】用に取っておいて本当によかったと心底思った。
その後、バルロさんは僕が魔石レースに出場するということで、【身体強化】のような使用者の身体を強化するスキルや【魔力分身】のような魔力を消費して自分の分身を作るスキルなどの購入を勧められたけど、どちらも明らかに予算オーバーだったので買うことはなかった。
僕は【罠察知】だけ買って店内で取得し、店を出た。
その後、道具店でポーションなどを漁っていると、たまたま道具店に入ってきたネフィとばったり出くわした。曰く、自分も魔石レースに出場する予定でその準備のために来たとのこと。せっかくなので僕たちは道具店での買い物が終わると、その辺の店で少しお茶することにした。
「そういえばネフィって魔石レースには出たことあるの?」
「……あるよ。去年に一度だけ。順位は確か8位だった」
ネフィはそう言ってお茶に口をつける。……うーん、8位かぁ。ネフィでも8位なら僕はせいぜい20位とかそれ以下になりそうだな……。僕は自分のやる気が急激に小さくなっていくのを感じた。
「……もっと下だと思った?」
「あ、い、いや逆で、ネフィなら普通に三位とかで入賞してたのかなって……」
僕は本心からそう言った。
「そうだとよかったけどね。……みんな速かったし、私的には妥当な順位だと思う」
ネフィはそう言ってケーキをスプーンで掬い、口に運んだ。
「えーと、ネフィが去年参加してたってことは、魔石レースって毎年あるものなの?」
「ブロンズ級は毎年あるよ。ただ、その上のシルバー級は2年に一度だけ。さらにその上のゴールド級は4年に一度。開催される都市もエリュシウスとは限らないかな。まぁエリュシウスは冒険都市と言われるぐらい冒険者が多いし、エリュシウスで開かれることは多いけど」
「そっか、毎年あるのはブロンズ級だけなんだ」
僕はそう言ってカップのお茶に口をつけた。
「シルバー級とかゴールド級って参加者のレベルがやばそうだね……。ゴールド級とかきっとランク7とか8とかの冒険者が出るんでしょ?」
ゴールド級というからにはきっと3大クランの上位クラスとか中小クランのクランマスター級以上が出てくるんだろうなと僕は思った。
「ふふ、ゴールド級はすごいよ。なんたってエリュシウス3大クランのマスターが普通に出たりするぐらいのレベルだからね。というかゴールド級ともなると、世界中のトップ冒険者が集まるから、エリュシウス3大クランのマスタークラスでもそんなに楽勝というわけではないのよ。まぁでも、前のゴールド級の魔石レースにはヴァジェヌ様が出てさくっと優勝したけどね」
ネフィはどこか自慢げな口調で言った。
「ヴァジェヌ様って……深淵の魔女ヴァジェヌ!? すごいね、そのクラスが出てくるんだ……」
深淵の魔女ヴァジェヌは這い寄る者たちの現クランマスターでエリュシウス最高の魔法の使い手と言われている人物だった。僕はまだ会ったことはないけれど、エリュシウスの冒険者でその名を知らない者はいないだろう…………僕がちゃんとその名前を記憶したのは結構最近だけども
「そう。まぁヴァジェヌ様ならゴールド級でも余裕って感じだと思うよ。そのときはうざい獅子の牙のおっさんとか白銀騎士団のマスターであるゼトスさんとか出場してなかったみたいだしね。なんたってヴァジェヌ様は神聖魔法以外の全ての魔法を操れるからね。しかも神聖魔法を使わないのも白銀騎士団のゼトスさんが神聖魔法の使い手だから譲ってあげてるだけで、使おうと思えば秒速で使えるから。ヴァジェヌ様は魔力量も規格外で超強力な魔法をポンポン連射することができるんだよ。私も一度だけ見たことがあるんだけど、もうすごすぎて言葉が出てこなったわ……。さらに言うとね、ヴァジェヌ様はとても綺麗な人でね、性格もサバサバしていて、私みたいな若手にも気さくに話しかけてくれるんだ。実際、この前ヴァジェヌ様に声をかけられたことがあってね。もう天にでも昇る気持ちで幸せとはこいうことかと思ったよ。這い寄る者たちに入ってよかったなぁ的な。そのときはね、私の特製ポーションを見てよくできてると褒めてくれたんだ! ヴァジェヌ様ったら魔法だけじゃなくて錬金術にも精通してるからね。もうほんとすごすぎでしょ? あとね、這い寄る者たちって結構変な人が多いんだけど、それでもみんなヴァジェヌ様を慕ってるんだよね。前にルーシェルって会ったことがあるでしょ? 顔色悪いやつ。 あいつあれでもうちの幹部クラスでネクロマンサーなんだけど、もともとやばいことをしてたのをヴァジェヌ様に拾われて――」
ヴァジェヌの名前を出した途端、ネフィが急に早口になってヴァジェヌのことを語り始めた。僕は内心やってしまったと思いつつ、ひたすらネフィの話を聞いた。
……その後、僕は30分以上にわたって、いかに這い寄る者たちマスターのヴァジェヌが素晴らしい人間かを力説されることになった。
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