23 / 39
22
しおりを挟む
最初に酒を豪快に飲み過ぎたせいか、体が熱くなってきた。
「宗助ー、顔が赤いぞ?」と言い、浅黄さんは俺の顔を覗き込んできた。
「久々に呑んだからな…」と答えると、浅黄さんはそうかそうか。と笑いながら返事を返した。
「なぁ、浅黄さん…」
「んー?どうした?」と浅黄さんはまだ酔っていない状態なのか普通に返事を返してきた。
「相手と一緒にいる時、胸が高鳴ったり、もっと一緒にいたいと思うのは可笑しい事か?」とくだらない質問をした。
浅黄さんは豪快に酒を飲みながら、「可笑しくはないぞ!!」と言った。
俺は心の奥底でホッと胸をなでおろした。
「なんだ?喜介の事か?」と図星をつかれ、俺は慌てた。
「な、な、なんで喜介が出てくるんだよ!」
「……なんだ。違うのか?」
「ち…違くは…なぃ…」と顔を真っ赤にさせて俺は否定した。
浅黄さんは俺の反応にクスリと笑って、頭を撫でた。
「嬉しくない……。」
「宗助ももう大人だもんな。」と言い、俺の頭に乗せていた手を下ろした。
「………あぁ…。」と返事をすると、俺は胡座をかき俯いた。
「……。」
「…宗助の今の気持ちを喜介に伝えればいいんじゃないか?」と突然浅黄さんから言われ、俺は少し微笑み「…あぁ。そうだな」と返事をした。
「実はな…少し思ったんだ。」
「……?」
「俺がもし喜介の返事を断ったら、この今の関係が壊れるんじゃないかって…思って…少し不安だった。」
「……。」浅黄さんは真剣に俺の話を聞いている。
「でも、浅黄さんの言葉に決心がついた。」
「…。」
「浅黄さん。」
「ん?」今まで真剣に聞いていた浅黄さんは俺の顔を見て首を傾げた。
「ありがとう」と微笑んで感謝をした。
「宗助…。」
「ん?」
「誰かを好きなる事は悪いことじゃないだろ?」と浅黄さんに言われ、俺は「あぁ。」と返事をした。
「んで…喜介にはなんて返事を返すんだ?」と浅黄さんに聞かれ俺は、「……言わねーよ…」と口に人差し指を置いた。
「つまらんなー…。」と浅黄さんは言いつつもどこか嬉しそうに見える。
俺は、話を変える為、浅黄さんの酌に酒を注ぎ込む。
「俺の話はもうこれでいいだろ…。」
「いや、まだ足りなーい」と言う浅黄さんに俺は酒を無理やり飲ませる。
「もう充分だろー!」と言いつつも、まだ浅黄さんに話したい事は沢山あった。だが、そこは我慢して俺は話を変えた。
「そーいう浅黄さんはどうなんだよ?」
「んー?俺か?…」酌に入った酒を飲みながら言う。
「浅黄さんの話も聞いてみたい!!」と俺は少し我儘を言った。
「んー、何がいいんだー?」と浅黄さんは、俺が聞きたい事知りたい事をなんでも教えてくれる。
「浅黄さんの幼い頃の話を聞きたい!」と言うと、浅黄さんは笑いだした。
「どうしたんだ?」と俺は首を傾げる。
「いやっ…ふつーは宗助の恋話の後は俺の恋の話じゃないか?」と聞いてきた。
「浅黄さんの恋の話は興味なくはないけど、今度聞く!」と言うと、浅黄さんは笑いながらも「はいはい。」と返事をして、浅黄さんの幼い頃の話をしだした。
「宗助ー、顔が赤いぞ?」と言い、浅黄さんは俺の顔を覗き込んできた。
「久々に呑んだからな…」と答えると、浅黄さんはそうかそうか。と笑いながら返事を返した。
「なぁ、浅黄さん…」
「んー?どうした?」と浅黄さんはまだ酔っていない状態なのか普通に返事を返してきた。
「相手と一緒にいる時、胸が高鳴ったり、もっと一緒にいたいと思うのは可笑しい事か?」とくだらない質問をした。
浅黄さんは豪快に酒を飲みながら、「可笑しくはないぞ!!」と言った。
俺は心の奥底でホッと胸をなでおろした。
「なんだ?喜介の事か?」と図星をつかれ、俺は慌てた。
「な、な、なんで喜介が出てくるんだよ!」
「……なんだ。違うのか?」
「ち…違くは…なぃ…」と顔を真っ赤にさせて俺は否定した。
浅黄さんは俺の反応にクスリと笑って、頭を撫でた。
「嬉しくない……。」
「宗助ももう大人だもんな。」と言い、俺の頭に乗せていた手を下ろした。
「………あぁ…。」と返事をすると、俺は胡座をかき俯いた。
「……。」
「…宗助の今の気持ちを喜介に伝えればいいんじゃないか?」と突然浅黄さんから言われ、俺は少し微笑み「…あぁ。そうだな」と返事をした。
「実はな…少し思ったんだ。」
「……?」
「俺がもし喜介の返事を断ったら、この今の関係が壊れるんじゃないかって…思って…少し不安だった。」
「……。」浅黄さんは真剣に俺の話を聞いている。
「でも、浅黄さんの言葉に決心がついた。」
「…。」
「浅黄さん。」
「ん?」今まで真剣に聞いていた浅黄さんは俺の顔を見て首を傾げた。
「ありがとう」と微笑んで感謝をした。
「宗助…。」
「ん?」
「誰かを好きなる事は悪いことじゃないだろ?」と浅黄さんに言われ、俺は「あぁ。」と返事をした。
「んで…喜介にはなんて返事を返すんだ?」と浅黄さんに聞かれ俺は、「……言わねーよ…」と口に人差し指を置いた。
「つまらんなー…。」と浅黄さんは言いつつもどこか嬉しそうに見える。
俺は、話を変える為、浅黄さんの酌に酒を注ぎ込む。
「俺の話はもうこれでいいだろ…。」
「いや、まだ足りなーい」と言う浅黄さんに俺は酒を無理やり飲ませる。
「もう充分だろー!」と言いつつも、まだ浅黄さんに話したい事は沢山あった。だが、そこは我慢して俺は話を変えた。
「そーいう浅黄さんはどうなんだよ?」
「んー?俺か?…」酌に入った酒を飲みながら言う。
「浅黄さんの話も聞いてみたい!!」と俺は少し我儘を言った。
「んー、何がいいんだー?」と浅黄さんは、俺が聞きたい事知りたい事をなんでも教えてくれる。
「浅黄さんの幼い頃の話を聞きたい!」と言うと、浅黄さんは笑いだした。
「どうしたんだ?」と俺は首を傾げる。
「いやっ…ふつーは宗助の恋話の後は俺の恋の話じゃないか?」と聞いてきた。
「浅黄さんの恋の話は興味なくはないけど、今度聞く!」と言うと、浅黄さんは笑いながらも「はいはい。」と返事をして、浅黄さんの幼い頃の話をしだした。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる