THIEF -シーフ-

SIVA

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8-1

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8.


「なぁ。どうやって、犯人を見つけ出すんだ?」


チップが、機械の修理をしながらつぶやいた。


「俺に聞くな。ライトに聞け」


ウォルトは、体力トレーニングをしながらいうと、それを見たベスが「このまま何もしないでいるのも腹立たしいわね」と、少し離れたところで座って本を読んでいる、エリカを見ながらいった。



エリカは、気にすることなく読書をしていた。



「ところで、ライトはいつ戻ってくるの?」


ベスが何気ない質問をした。


「さぁ。今日中には戻ってくるんじゃないか?」


ウォルトは、体を休めながら言うとガシャン、と大きな音が聞こえた。



「あぁ!!くそっ!!!もぉ!この機械どうなってんだよ!!」



「機械のせいにするな」




「ライト!!!」



チップは声を裏返しながら叫んだ。



「どこいってたのよ。死んだかと思ったわ」


 「勝手に死なすな」



 「で?どこにいってたんだい?」



ウォルトは、チップがバラバラになった機械の部品を拾い上げながらいった。




 「ちょっと、表に、な」


そういいながら、ライトは指を上に向けた。



 「表って・・・もしかして・・・」



 「ライト、親父さんに会ってきたのか???」



チップがウォルトから部品をもらいながらいった。



 「いや。親父に用はない。弟にあいにいってきた。ちょっとした捜査依頼だ」



 「捜査依頼って、あの子にそんな権限はないでしょ??」



 「あぁ、だが、いろんな面で顔が利く男だ。親父のおかげでな」



ライトは、足元に転がってきた部品を見ながらいうと「そんなもん、修理できないでよく機械のプロフェッショナルだって言えるな」といった。 
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