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犯人は、お前だ
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チップは、ウォルトの方を見た。
ライトは、手当てを受けた肩を回しながら、何事もなかったかのようにエリカの方に向かった。
そして、エリカを見下ろすと「ごもっとも」と言って部屋を出て行ってしまった。
エリカは、得意げな顔をしてチップとウォルトを見た。
「な、なぁ俺だけか思ったの…」
チップは、ウォルトに耳打ちをした。
「いや…」
ウォルトは、片づけをしながらエリカの方を見た。
「君、ライトに勧誘されなかったか?」
「KNOCKに入らないかって?言われたけど、それが何?」
「やっぱり…。君は素質があるってことだよ」
ウォルトは、救急箱を片手に部屋を出て行った。
チップは、固まったままエリカを見ていた。
「素質がある?」
「忍者みたいだった」
精一杯のほめ言葉を残し、そそくさとチップも部屋を出て行った。
エリカは、しばらく考えた後、フッと笑いながら、小さくスキップをしながら部屋を出て行った。
ライトは、手当てを受けた肩を回しながら、何事もなかったかのようにエリカの方に向かった。
そして、エリカを見下ろすと「ごもっとも」と言って部屋を出て行ってしまった。
エリカは、得意げな顔をしてチップとウォルトを見た。
「な、なぁ俺だけか思ったの…」
チップは、ウォルトに耳打ちをした。
「いや…」
ウォルトは、片づけをしながらエリカの方を見た。
「君、ライトに勧誘されなかったか?」
「KNOCKに入らないかって?言われたけど、それが何?」
「やっぱり…。君は素質があるってことだよ」
ウォルトは、救急箱を片手に部屋を出て行った。
チップは、固まったままエリカを見ていた。
「素質がある?」
「忍者みたいだった」
精一杯のほめ言葉を残し、そそくさとチップも部屋を出て行った。
エリカは、しばらく考えた後、フッと笑いながら、小さくスキップをしながら部屋を出て行った。
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