THIEF -シーフ-

SIVA

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犯人は、お前だ

6-1

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6.


「一体どういう事だ」




 机の下をのぞきこんだウォルトは、ベスの隣にいる見知らぬ男に視線をやった。



 「その男は?」



ベスは、首を振るだけだった。




 「ライトは?」



 「完璧に気を失ってる。珍しいわよ。ライトが、こんな目にあうなんて」



 『そうだよ!世も末だ!ライトが襲われた!?おまけにライトが犯人だ!とか言うなよな!』



ベスは、眉間にしわを寄せた。



 「おい、ベス・・・」



 「否定はできないわ」


 『は!?』


ウォルトと、チップは声を合わせた。


ベスは、手に持っていたナイフをウォルトに渡した。



ウォルトはそれを手にすると、ライトと死体を交互に見て理解した。



 死体の血痕の飛び散り方と、ライトの手についている血痕が一致している。



 「どう見ても、ライトが不利だな」



 『なんだよ!ウォルトまで!』



チップがいつものように狂い始めた。




 「状況的に、ライトはかなりやばいんだ。俺たちから見ても、ライトがこの人を殺したとしか・・・」




 『あれ・・・』



チップが異様な声を出した。



ベスとウォルトは耳に手を当てた。



 「どうしたの?」



 『警報が鳴ってるんだ・・・』



 「なぜ!?そういう事は、あんたが管理してるんでしょ?」



 『あぁ。万全にね・・・でも、俺意外に誰か、ほかのやつが遠隔操作してる・・・されてる・・・』



 「やばいな・・・サツってことは・・・」



 「あの女も来るわね・・・」 
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