THIEF -シーフ-

SIVA

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エピローグ

11-2

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「その子、私にそっくりでしょう?」そう言われ、首を傾げながら銃口を向けている女をよく見た。


「新しい助手です」


銃口を向けられている女は、ライトに動じることなく笑みを浮かべた。


「あっそ」


ライトは面白くない顔をしている。


「銃を下ろして」そう言われ、素直にそれに従ったライトは、ジッと向かいにいる女を見ている。


「レニー。あんたもよくやるよなぁ」


「あなたを捕まえるためならなんでもします」


「だぁかぁらぁ……」


ハァと手をだらりと下げ、下を向いた。


正面の女に向かって、にやりと笑うと「オレを誰だと思ってんの?」と言った。


あ!と声をあげた、向かいの女は、あたりを見回しながらライトの姿を探した。


「ど、どうして?!」


慌てている女を横目に「落ち着いて。気配はするから、遠くへ入っていない……」そう言って銃口を自分の横に向けた。


ヒューっと口笛が聞こえ「あったりぃ」と声が聞こえた。


何度もイライラさせられるこの口調。


「助手もまだまだ見たいだな」そう言って、ニヤッとすると「何度も言うけど、オレはあんたには捕まらない。それに……」


ライトはレニーの目をまっすぐ見た。


「な、なに」


「あんたは、今俺を捕まえようとは思っていない」


「ど、どうして……」


「安全装置」ライトはそう言って、ボーっとしている助手の頭をポンッとやるとその手をひらりとさせながら去っていった。


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