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決着の時
10-13
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「なぜこの家の主を殺したんだ?仮にもあんたは警察官だ」
男は「おやおや、天下の窃盗団のリーダーともあるやつが、なんでこんなに必死なんだ?」と手を広げて不敵に笑った。
「俺が必死に見えるか?」
「ここの主とは、昔からの付き合いだった。これのな……」
そう言ってポケットから取り出したのは透明な袋に入った、白い粉だった。
『決まったな。自爆してくれるなんて助かるな。レニー。あんたの出番だ』
ライトは、証拠写真を撮ると、レニーに促した。
『わかったわ』
レニーは、大きく深呼吸をすると、両頬をパンッと叩くと二人のもとへ向かった。
「あの日も、それをもらいに行ってたんだな」
男は、黙って肩をあげた。
「あの女秘書が余計なことをしなければ、主は死なずに済んだし、君だって犯人にされることはなかったんだ」
ダンは眉間にシワを寄せた。
『やっぱ、あの秘書、一枚絡んでたか。ダン、秘書の名前を聞き出せ』
ライトは、拳銃を取り出し、照準を犯人に当てながら、指示を出した。
『ライト。俺だ。ここからはあんたも、ダンも犯人も丸見えだがあんた何する気だ?』
ライトは、眉をあげ耳に手を当てた。
「よぉ。ウォルト。見ての通りだ。急所ははずすつもりだが?」
『それでいいのかい?お嬢さんは』
ウォルトは、レニーに向かって話した。
男は「おやおや、天下の窃盗団のリーダーともあるやつが、なんでこんなに必死なんだ?」と手を広げて不敵に笑った。
「俺が必死に見えるか?」
「ここの主とは、昔からの付き合いだった。これのな……」
そう言ってポケットから取り出したのは透明な袋に入った、白い粉だった。
『決まったな。自爆してくれるなんて助かるな。レニー。あんたの出番だ』
ライトは、証拠写真を撮ると、レニーに促した。
『わかったわ』
レニーは、大きく深呼吸をすると、両頬をパンッと叩くと二人のもとへ向かった。
「あの日も、それをもらいに行ってたんだな」
男は、黙って肩をあげた。
「あの女秘書が余計なことをしなければ、主は死なずに済んだし、君だって犯人にされることはなかったんだ」
ダンは眉間にシワを寄せた。
『やっぱ、あの秘書、一枚絡んでたか。ダン、秘書の名前を聞き出せ』
ライトは、拳銃を取り出し、照準を犯人に当てながら、指示を出した。
『ライト。俺だ。ここからはあんたも、ダンも犯人も丸見えだがあんた何する気だ?』
ライトは、眉をあげ耳に手を当てた。
「よぉ。ウォルト。見ての通りだ。急所ははずすつもりだが?」
『それでいいのかい?お嬢さんは』
ウォルトは、レニーに向かって話した。
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